鹿児島県知事宛に3回目の公開質問状を提出
1月21日、鹿児島県知事宛に3回目の公開質問状を提出しました。
1.2号機の停止、3号機の白紙撤回につながる温排水の再循環(温排水の取水口からの取り込み)問題一点に絞り質問しています。
九州電力温排水再循環問題 鹿県知事再々公開質問状(WEB) PDF
知事宛の公開質問状(再)を提出
県知事宛の公開質問状(再)を、10月22日、企画部に提出しました。
9月2日に当方が公開質問状を出して、10月2日に知事から回答が来たのですが、あまりに稚拙だったために、今回は、より具体的に細かく質問しています。
  公開質問状(再)PDF.

「100日行動」のご報告と今後の取り組み
 原発なしで暮らしたい「みんなで届ける川内原発増設反対署名」(略称100日行動)は、4月26日(チェルノブイリ原発爆発の日)より約100日間を署名収集期間と定め、広島原爆投下の日8月6日(木)に知事に直接手渡したいと活動してきました。

 8月6日(木)、集まった署名を持参して、約100名が県庁に出向きました。当日伊藤知事は欠席、原発の危険性、重大性の認識をほとんど感じられませんでした。これに対し、あらためて知事の出席を要請し、署名は一旦持ち帰りました。

 9月2日(水)、宮崎からの2名を含めて15名が再び県庁に出向きました。署名総数は鹿児島19,223、宮崎11,943、合計31,166人分です。目標の2万名を大きく上回る署名数でした。しかし、この日も知事は出てくることはありませんでした。
 対応した企画部次長に署名を託し、またこの間、環境影響調査準備書をめぐる議論の中で明らかになったことについて、知事の見解をあきらかにすべく公開質問http://www.synapse.ne.jp/~peace/090902koukaishitumonjo.pdfを提出しました。

 3号機増設の環境調査は、7月31日の知事意見を受けて、10月上旬には国の勧告が九電になされます。遅くとも来年の3月には環境調査が確定する見込みです。今後、いよいよ調査から増設へ焦点が移ります。
 環境調査準備書で明らかになった温排水等の問題点の数々、日常的に放出される放射能、地震、放射性廃棄物、被曝労働など、3号機には多くの問題が積み残されています。

 これからも、反対の世論を盛り上げていくために、署名は3月まで継続します。

今後の取り組み

【天文館街頭署名】
 原則として毎月第1、3土曜日 13:00〜15:00 天文館献血ルーム前にて
 9/19 10/10(10/3は休み) 10/17 11/7 11/21 12/5 12/19

【鹿児島県庁前座り込み】
 10月26日(月) 12:00〜13:00  鹿児島県庁前にて
 エネルギー多消費型社会からの転換、原発を廃して自然エネルギーへの転換を訴えます。
 平日ですが、お昼休み時間です。ぜひ、ご参加下さい。
※10月26日は原子力の日。1963年10月26日、東海村日本原子力研究所の試験炉で、日本で初めて原子の火がついた忌むべき日。

【グッズの頒布】
 自家用車用ステッカー、県知事宛及び薩摩川内市長宛のハガキなど準備します。

公開質問状への県知事からの回答
質問−1 原発周辺漁協の漁獲高が激減している状況をどう調査し、どう評価しているのか?
 農林水産統計によると、旧川内市における漁獲量は、川内原発稼働前の昭和57年が1,330d、昭和58年が672d、原発稼働後の昭和59年が983d、昭和60年が675d、平成5年が1,812d、平成10年が1,135d、平成15年が446d、平成18年が707dとなっています。
 また、昭和57年から平成18年の間で、最も漁獲量が多かったのは平成11年の2,413d、最も漁獲量が少なかったのは平成14年の320dとなっています。
 旧川内市における漁獲量は、年により増減を繰り返しており、激減している状況は見られません。
質問−2 原発周辺海岸へ大量のウミガメ死亡漂着や昼間産卵などの異常行動をどう調査し、どう評価しているのか?
 県では、市町村を通じてウミガメの上陸数や死亡漂着の情報収集をしています。
 平成20年における県内のウミガメ死亡漂着数は、12の市町で37頭が確認され、このうち薩摩川内市は3頭となっており、他の地域に比べて有意に多いとは言えないと考えています。

 なお、日本ウミガメ協議会資料によれば、ウミガメの死亡漂着は全国の海岸で見られ、平成19年10月〜平成20年9月までの間に29の都道県で591頭が確認されています。
 また、同地域のおける昼間の産卵回数の情報は得ていませんが、他地域でも時折見られ行動であると聞いています。
質問−3 川内原発の構造的な欠陥と思われる温排水の再循環問題をどう調査し、どう評価しているのか? 再循環を避けるための最新の施工基準を把握しているか?
 冷却水の取水と放水(温排水)については、冷却水の取水温度の予測及び評価を求める意見など、住民や関係市長から様々な意見が出されています。
 冷却水の取水については、九電は、「深層取水方式を作用している1、2号機では下層の海水を取水することから、温かい表層の海水はほとんど取水していない。」としています。
 また、県環境影響評価専門委員からは、「温排水の再取水を危惧する意見に対して、事業者がきちんと説明する必要がある。」との意見が出されているとろこです。
 県としては、住民意見や関係市長意見、さらに県環境影響評価委員の意見を総合的に勘案し、「冷却水の取水、放水に係る施設の構造や取水方式(カーテンウオール等)、温排水の放水方法(水中放水方式)、冷却水の水温管理等について、1、2号機との相違を含め、評価書に具体的に記載すること。」と取りまとめ、経済産業大臣へ意見書を提出したところです。
質問−4 九電が温排水の拡散予測において水理模型実験をしなかったことについてどう調査し、どう評価しているのか? 最近10年間の原発関連の環境影響評価において、水理模型実験をした例を把握しているか?
 温排水のシミュレーションについては、水理模型実験を行うべきであるという意見など、行政や関係市長から様々な意見が出されています。
 温排水の拡散予測について、九電は、「表層放水である1、2号機と、水中方式を採用する3号機を含めて予測を行う必要があるため、これを考慮し、より適切な手法と考えられる数理モデル(3次元モデル)単独による手法を用いた。」としています。
 また、県環境影響評価委員からは、「必ずしも水理模型実験の方が正確であるということは言えない。」や「シミュレーションというのは、あくまでもある限定した条件の中で予測できるということで、用いる式や環境要素によっては全然違う結果になっていく。色々なパターンでやった上で、危険性があるのだったらこう、ないのだったらこう、とすべてを提示した上で出すのが正しいシミュレーションの出し方ではないか。」との意見が出されたところです。

 県としては、住民意見や関係市長意見、さらに県環境影響評価専門委員の意見を総合的に勘案し、「3次元数理モデルを用いたシミュレーションにおいて、各条件の選定理由とその根拠について明らかにすること。水理模型実験を採用しなかった理由についても記載すること。」を取りまとめ、経済産業大臣へ意見書を提出したところです。
 なお、環境影響評価法施行後、水理模型実験を行った原子力発電所は2件あります。
質問−5 周辺海域での惨憺たる磯焼けの現状をどう調査し、どう評価しているのか?
 県内では、昭和40年代から各地で磯焼けが発生しています。その発生原因としては、黒潮の離接岸など様々な要因が推測されますが、特定されていません。
 川内原発周辺海域は、昭和53年に行った九州西岸海域藻場・干潟分布調査では磯焼け状態であると報告されており、平成17年に行った藻場調査におていも、その状況に変化は見られなかったところです。
質問−6 南方系魚類の冬季原発周辺海域へ集中の問題をどう調査し、どう評価しているのか?
 ギンガメアジは、川内市漁協の月別漁獲量をみると冬季だけでなく周年を通じて漁獲されており、笠沙町漁協、内之浦漁協でも周年漁獲されています。
 また、ギンガメアジは、神奈川県以南の太平洋沿岸、島根以南の日本海南部沿岸、琉球列島にかけて広く分布しており、川内周辺に特に多く生息している状況ではありません。
質問−7 回遊性魚類の漁獲低下についてどう調査し、どう評価しているのか?
 農林水産統計によると、回遊性魚類であるバショウカジキの県内における漁獲量は、川内原子力発電所稼働前の昭和57年から平成18年まで94dから563dの間で推移しており、好不漁を繰り返している状況にあります。
 また、近年は、沿岸に来遊する前に沖合で漁獲するカジキ流し刺網が主流となっています。
質問−8 取水口で取り入れられた温排水によって魚の稚魚や卵が大量に殺されていることについてどう調査し、どう評価しているのか?
 冷却水の市湯水による卵稚仔の死亡については、冷却水の取水が、周辺の海生生物等に与える影響について的確に把握することを求める意見など、住民や関係市長からの様々な意見が出されています。
 冷却水の取水による卵稚仔の死亡については、九電は、「卵・稚仔は、予測地域に広く分布していることから、予測地域全体からはみれば、影響は少ないものと予測する。」としています。
 また、環境影響評価専門委員からは、「準備書では『その海域に広く分布しているから、取水して一部は影響があるかもしれないけれど、全体の量から少ない』としているが、実際に『どのくらいの量』、『どのくらいの影響』であるのか、定量的な根拠を示さないと納得されないのではないか。」との意見が出されているところです。
 県としては、住民意見や関係市長意見、さらに県環境影響評価専門委員の意見を総合的に勘案し、「冷却水管内で生じる動植物プランクトン、卵・稚仔の減耗と温排水が周辺海域のこれら海生生物資源に与える影響について、文献等による調査のほか、これまで行われてきた海域モニタリング調査などの現況調査等に基づき定量的な予測評価を行うとともに、付着生物防止剤の監視体制についても評価書に具体的に記載すること。」と取りまとめ、経済産業大臣へ意見書を提出したところです。
質問−9 放水口から出された温排水に含まれる次亜塩素酸ソーダによる漁業被害、環境破壊をどう調査し、どう評価しているのか?
 次亜塩素酸ソーダの残留については、次亜塩素酸ソーダが、水生生物の幼生プランクトンを殺す(あるいは弱らせる)目的で使用されているという意見など、住民や関係市長から様々な意見が出されています。
 次亜鉛酸ソーダの残留については、九電は、「放水口における残留塩素を検出限界(0.01r/g)未満に管理することとしており、付着生物防止剤の注入に伴う海生生物への影響は少ないものと考えております。」としています。
 また、このことについて県環境影響評価専門委員からは、「監視体制を明らかにして記載しておくことが必要である。」や「『N、D(検出限界)以下だから安全だ』ということではなくて、実際にそれ以下でも敏感に反応する種もあるので、種によって感受性が違う以上は、長期的にモニタリングが必要である。」との意見が出されているところです。
 県としては、住民意見や関係市長意見、さらには県環境影響評価専門委員の意見を総合的に勘案し、「冷却水管内で生じる動植物プランクトン、卵・稚仔の減耗と温排水が周辺海域のこれら海生生物資源に与える影響について、文献等による調査のほか、これまで行われた海域モニタリング調査などの現況調査等に基づき定量的な予測評価を行うとともに、付着生物防止剤の監視体制についても評価書に具体的に記載すること。」と取りまとめ、経済産業大臣へ意見書を提出したところです。
質問−10 九電とは直接会いながら、県民とは直接会わないのはなぜか?
 県政の推進に当たっては、様々な立場や考え方の方がおり、いろいろなご意見や要望等があります。直接お会いする場合もありますが、その多くはそれぞれの所管の部で対応させていただいています。
 なお、頂いた意見等については、きちんと報告を受けています。
口頭質問  玄海原発の周辺では白血病による死亡率等が異常であるため、川内原発周辺の白血病について、県が調査して公表してほしい。
 鹿児島県の市町村ごとの白血病死亡率については、鹿児島県の「衛生統計年報」で公表されています。
 これらの回答に対する問い合わせ窓口
   【質問10】  環境政策課 資源エネルギー係 TEL 099-286-2431

   【質問2】   自然保護課 野生生物係 TEL 099-286-2616

  【質問1,3,4,5,6,7,8,9】   水産振興課 普及係 TEL 099-286-3426

  【口頭質問】  原子力安全対策室 TEL 099-286-2376
             健康増進課 疾病対策係 TEL099-286-2714


PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。
(次のアイコンをクリックしてください。) 

ページのトップへ

ホームページへ戻るボタン