震災がれきの広域処理には反対です!

環境省による首長説明会を目前にして放射能がれき連続行動
   4/13、4/19、4/23

 どうしても放射能ガレキを鹿児島・奄美に入れたいという国の愚かな行動が始まろうとしています。見逃せば、川内原発が爆発せずとも、鹿児島県全土が汚染されることになります。
 私たちは、史上最大の毒物である放射能が、私たちを育ててくれた故郷にばらまかれる事態を、他人事のように傍観するわけにはいきません。
 鹿児島県の市長会で環境省は説明会を企画しています。4月13日、私たちは市長会の会長である森鹿児島市長に対して環境省の説明を受け入れないように申し入れますが、にもかかわらず、19日に説明会を強行するなら、それに対する抗議行動もしなければなりません。また、23日にも首長の集まる会でまた環境省は説明を企てています。
 よもや故郷を放射能の汚染地帯になるなどと考えもしなかった人々が、県内のあらゆるところで立ち上がりつつあります。
 4月13日、子どもを放射能から守る会かごしま、反原発・かごしまネット、ママと子どもを放射能から守る会かごしまの3団体で、鹿児島県市長会(県内19市長)会長である森博幸鹿児島市長に対して、「鹿児島県市長会後の環境省からの広域処理説明会拒否を求める」申し入れを行いました。
●申し入れ事項
1) 4月19日、環境省の広域処理説明会は即刻中止してください。
2) 4月19日の説明会を強行する場合は、傍聴、質問の場を設けてください
 鹿児島県市長会後の環境省からの広域処理説明会拒否を求める申し入れ書(PDF)
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「誤った知事の放射能がれきに対する認識について」、3月30日伊藤祐一郎鹿児島県知事に対して申し入れを行いました。

●申し入れ事項
1.放射能がれきについての事実関係を確認し、3月26日の発言(①直ちに放射能の問題が生じるとの認識はない ②処理は災害復旧の最大の課題)を撤回すること
2.放射能に汚染されていない聖地、鹿児島・奄美として、被災地を支えること

 申し入れ書「誤った知事の放射能がれきに対する認識について」(PDF)

東日本大震災から一年。災害廃棄物の広域処理が被災地支援として広がろうとしています。
一方で、放射能汚染などの問題から、安全面に不安があるとして各地で反対運動が行われています。

鹿児島県内にあっても、県議会での受け入れ推進決議の採択に向けた動き、県内自治体での議会決議が上がってきています。
反原発かごしまネットは、3月26日付けで県内の43市町村の首長と、議会議長に対して「汚染がれきの受け入れ拒否を求める申し入れ書」と「汚染がれきの受け入れ拒否を求める陳情書」を提出しました。

 1.汚染がれきの受け入れを拒否すること
  2.放射能に汚染されていない聖地、鹿児島・奄美として、被災地を支えること

鹿児島県は沖縄・九州の各県と共に、放射性物質の降下が少なかった日本でも幸運な清浄地です。
それ故に、汚染地域の家族や親子が放射能から逃れてきています。放射能の心配のない農・畜産物の増産、健康を増進させる食品の開発・増産、保養地の整備、避難者の受け入れなどを通して、被災地復興を支えることができます。
放射能に汚染されていない聖地、鹿児島・奄美として、被災地を支えることに全力を上げようではありませんか。
       汚染がれきの受け入れ拒否を求める申し入れ書
                                                2012(平成24)年3月26日
各自治体 首長 様
                                 提出者
                                   氏名 反原発・かごしまネット
                                          代表 橋爪健郎

件名 汚染がれきの受け入れに関して

申し入れの趣旨
 震災で出たがれきは、岩手県、宮城県、合わせて約2000万トン。2009年度の両県合わせたゴミは130万トンなので、15年分となります。実に膨大な量です。
 今、復興の妨げとなっているがれきをオールジャパンで処理しようと、国が呼び掛けています。国は安全面でも問題がないといいます。2012年3月15日には、環境省から鹿児島県議会に説明がなされました。
 被災地の役に立ち、安全が守られるなら、反対する人はいないはずです。しかし、全国で反対運動が巻き起こっています。なぜでしょうか。あまりにも国の計画がずさんだからです。

福島第一原発の爆発以降、国が定めてきた安全基準を見ると愕然とします。
典型的な例は水道水の基準です。地震前、放射性ヨウ素の基準10ベクレル/リットルだったものが、地震1週間後の3月17日に300ベクレル/リットルに引き上げられました。30倍緩くなったのです。東京で210ベクレル/リットルが検出されたのは3月23日でした。旧来の基準なら21倍も汚染された水道水として飲用禁止されていたはずです。国は、この程度の汚染を予想して基準を緩和したと言われています。アメリカの基準は0.1ベクレル/リットル。ドイツは0.5ベクレル/リットル。日本人はアメリカ人の3000倍放射能を取りこんでもいいということになりました。国は「国民の健康を守るより基準を緩め、事なかれを選んだ」と評価されています。

 この基準の緩和が、汚染がれきの焼却灰にも見られます。
安全と言いながら、国は焼却灰に含まれる放射性セシウムを、1キロ当たり8000ベクレルと想定しています。これはものすごい量です。これを受け入れ自治体が処分場に埋めることになります。国は、昨年8月31日には、10万ベクレルまで埋めることを認めました。
 2005年に改正された原子炉等規制法では、放射性セシウムが1キロ当たり100ベクレルあれば放射性廃棄物として長期間、厳重に保管することが求められていました。今回桁違いの10万ベクレルの放射能が安易に埋め立てられることになるのです。
 群馬県伊勢崎市や横浜市の処分場で、放射性セシウムが漏れた事故が既に報告されています。無毒化するまで300年かかる放射性セシウム。通常の処分場に埋めてはならないものです。

こうした問題を含めて、いくつもの問題点が指摘されています。下記にまとめてみました。

(1)広域処理が進まないことは、瓦礫処分の遅れの主な原因ではありません。
 広域処理に回される瓦礫は、政府計画でも瓦礫総量の20パーセントにすぎません。つまり、かりに広域処理が半分進んでも、処理率は10パーセント上がるにすぎません(岩手県476万トンの内、広域処理希望57万トン、宮城県1 ,569万トンの内、広域処理希望:石巻ブロック294万トン、亘理名取ブロック44万トン、東部ブロック6万トン)。

(2)瓦礫の広域処理は国費から賄われ、被災者支援予算を圧迫します。
 岩手県岩泉町の伊達勝身町長が主張するように、安全な瓦礫なら現地に仮設焼却炉を作るほうが経済的で、雇用の面から復興に役立ちます。一方、危険な瓦礫なら、コンクリートで封じ込めるなどの対処法を考えるべきで、遠方に運搬して汚染を拡大するべきではありません。広域処理には膨大な輸送費や処理費がかかり、すべて国費からまかなわれます。それらの費用は、被災地に直接まわすほうが、より有効な支援になります。今回の国の処置が産廃利権がらみだと指摘される所以です。

(3)放射性廃棄物は、基本的に第一義的な責任者である東電が引き取るべきものです。
 福島原発事故によって発生した放射性廃棄物は、すべて第一義的な責任者である東電が引き取るべきものです。責任の所在を曖昧にし、安易に汚染瓦礫を引き受けることは、放射性廃棄物を県内に受け入れる前例となりかねません。

 (4)広域処理は、国際合意に反します。
 放射性物質を含む廃棄物は、国際合意に基づいて管理すべきであり、IAEAの基本原則でいえば、拡散を防止して集中管理をするべきです。放射性廃棄物を焼却すると、地域だけにとどまらず、気化した放射性物質は気流にのり、国境を越えて汚染が広がり、日本は地球規模の環境汚染の責任を負うことになります。放射能には県境も国境もないことは、福島事故に限らず、チェルノブイリ事故の経験から明らかなことです。

(5)原子炉等規制法と矛盾する、二重基準の問題があります。
 原子炉等規制法では、原子力施設内における放射性廃棄物の処置として、放射性セシウム100ベクレル/Kg をクリアランスレベルと定めていますが、瓦礫の広域処理について、環境省は焼却灰の埋め立て基準を、放射性セシウム10万ベクレル/Kg 以下に引き上げました。これは、明らかに原子炉等規制法と矛盾します。「ヒト」は、3.11以後放射能に強くなったわけではありません。

(6)放射能汚染検査には不備があり、安全性を確保できません。
 現状の放射能汚染検査はセシウムなどのγ線核種のみが対象で、毒性の高いプルトニウム、ストロンチウムなど、α線核種とβ線核種の測定は、ほとんどなされていません。γ線核種も、検出下限値の切り上げや測定時間短縮によって、不検出になりえます。しかも、瓦礫の汚染調査はサンプル調査であり、実際の汚染度は高い可能性があります。安全性アピールのパフォーマンスとして、瓦礫に空間線量計をかざし、上昇が見られないと主張されることがありますが、瓦礫の汚染度は空間線量計では測定できません。

(7)放射性物質が含まれる瓦礫は、一般焼却所で対応できません。
 焼却所のバグフィルターは、もともと放射性廃棄物の焼却に対応したものではありません。放射性セシウム等は、バグフィルターで除かれることが想定されていますが、その信頼性は低く、セシウム等の放射性物質が煙突から拡散し、住民の被曝をもたらす可能性が指摘されています。また、焼却炉は汚染されるので、フィルター交換時や解体時には、被曝防止対策を講じなければならなくなります。さらに、放射性セシウムは水に溶出しやすいため、漏水した場合とりかえしのつかない地下水汚染を引き起こす可能性があります。

(8)特別管理産業廃棄物、化学物質、重金属が含まれる瓦礫は、一般焼却所で対応できません。
 震災によって生じた瓦礫には、アスベストや、ヒ素、六価クロム、PCBなどの特別管理産業廃棄物、有害な化学物質、重金属が含まれており、これらは完全に分別できません。一般の焼却炉は、これらの処理に対応していません。

(9)一般県民はリスクと不安を背負い込むだけです。
 広域処理は、関連企業等は利益を得るかもしれませんが、一般県民はリスクと不安を背負い込むだけで何も利益がありません。

(10)経済的損失とイメージダウンを招きます。
 放射能や有害化学物質などの汚染がおこれば、住民や作業員の健康被害の他、農・畜産物、観光業などの大きな経済的損失が考えられ膨大なリスクを伴います。

 このように、いくつものクリアすべき課題が横たわっています。安易に受け入れるようなものではありません。
鹿児島県は沖縄・九州の各県と共に、放射性物質の降下が少なかった日本でも幸運な清浄地です。
 それ故に、汚染地域の家族や親子が放射能から逃れてきています。放射能の心配のない農・畜産物の増産、健康を増進させる食品の開発・増産、保養地の整備、避難者の受け入れなどを通して、被災地復興を支えることができます。
 放射能に汚染されていない聖地、鹿児島・奄美として、被災地を支えることに全力を上げようではありませんか。

                     記
1.汚染がれきの受け入れを拒否すること
2.放射能に汚染されていない聖地、鹿児島・奄美として、被災地を支えること
以上を申し入れます。
 鹿児島県内自治体首長へ 「汚染がれきの受け入れ拒否を求める申し入れ書」(PDF)
 鹿児島県内自治体議会議長へ 「汚染がれきの受け入れ拒否を求める陳情書」(PDF)
 添付資料1 「西日本に運ぶのは間違い」(山内知也さん/2012年3月16日朝日新聞オピニオン)
 添付資料2  「汚染物質の拡大に懸念」(内海正三さん/2012.3.22 沖縄タイムズ)
 添付資料3 「こちら特捜部 環境総合研・池田副所長に聞く」(東京新聞2012年2月15日)

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がれき問題 資料
最新情報
  1. 東京新聞「こちら特報部」:がれき広域処理混乱のワケ・元凶は秘密主義環境省・自治体と住民蚊帳の外
     http://eforum.jp/garekigijiroku_tokyonp_20120405.pdf
  2. 3月26日 がれき全国広域化問題―環境省交渉報告
     http://gareki326.jimdo.com/
     青木泰(環境ジャーナリスト)の「放射性廃棄物瓦礫広域処理/最前線報告」
     
    週刊金曜日の「震災がれき広域化ー亡国の日本列島汚染」
     がれき受け入れ自治体一覧 http://one-world.happy-net.jp/ukeire/
  3. 池田こみち(環境総合研究所副所長):がれき広域処理の本質的問題(詳細版)you tube
     http://www.youtube.com/watch?v=PbaPles54N8&feature=relmfu
     がれき広域処理の本質的問題(要約版)
     http://www.youtube.com/watch?v=ncCbPfMNsx8&feature=relmfu
  4. 「東日本大震災により発生したがれきの受入れについて/2012年3月23日 札幌市長 上田文雄」
     http://www.city.sapporo.jp/kinkyu/20120323mayor.html
  5. 震災がれきを受け入れる前に(新潟大学工学部建設学科・教授 高橋敬雄(都市工学・水質工学)


1,漫画家 内美まどかさん作の「瓦礫処理うけいれが東北復興にならない」という作品です。
  とても分かりやすい内容です。
  http://miyakeneko.up.seesaa.net/image/gareki.pdf
2,「知っているかな? 災害廃棄物のQ&A」
     子どもを放射能から守る会 かごしま
3,みんな楽しくHappyがいい
  http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1438.html
4,沖縄「瓦礫の広域処理が許されない12の理由」
  http://yushi.rederio.org/gareki
5,3.11に東京でがれきの広域処理を考えるシンポがありました。
  そこでの池田こみちさん(環境総合研究所)のレジメがとても整理されています。
  http://www.eforum.jp/ikeda20110311/ikeda-debriswideareatreatmetissue.pdf
  http://www.eforum.jp/komichiIkeda_koikishori_sympo120311.pdf
   なお、ここから入ることができます
  http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm
6,兵庫県の資料
  http://greens.gr.jp/jouhou/pdf/kobe01.pdf
  論文
  http://greens.gr.jp/jouhou/pdf/kobe02.pdf
   報告書を読めば
  (1)神戸でも「8年分」の廃棄物が発生したこと
  (2)リサイクルが多く=50%程度(大部分は埋め立て)、燃やすゴミは少なくしたこと
  (3)神戸でも中間処理場までは運んだが、その後の処理は停滞していたこと
  (4)日量50トン〜100トンクラスの仮設焼却場を設置していること
    (どういう形で設置して最終撤去にいたったか調査中)
   がわかります。

7,放射性汚染物質対処特措法施行に当たっての日弁連会長声明
 http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110920.html

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