あやこの簡単用語解説

TS/トランスセクシャル(Transsexual)
身体の性(sex)と個々が自己認知する性(gender)が一致せずに(性同一性障害=gender identity disorder)、性器形成手術をしなければそれを解消できない人たち。「性転換症」「変性症」などの訳語がある。TSの人の多くは「病気」のレッテルを拒否しています。
TSの多くは自分の性器を不快に感じており、自分の体を見たり触れたりすることでさえ嫌悪感を感じています。また多くのTSが手術を完了してからが本当の人生だと感じ、手術できないならば死んだほうがましだとさえ考える人がいるのです。
TG/トランスジェンダー(Transgender)
身体の性(sex)と個々が認知する性(gender)が一致しないケース。
自分が何者であるか(identity)を表現するために肉体を身体の性から、自己認識する性へ近づけようとする人たち。
狭い意味で使われる場合
 TSとTVの中間的な人をさします。
 自分の身体に対しては違和感(別の性自認)を持つが、手術までは必要としない人たちです。
広い意味で使われる場合
 TSやTVも含めて、ジェンダーに混乱やギャップを持つすべての人々の総称です。
TV/トランスヴェスタイト(Transvestite)
反対の性の服装や性役割をパートタイムで身に着ける人たち。
ほとんどの場合、自分の性別に疑問を持たない(性同一性障害を持たない)人たちです。
(私の主観ですが中には例外(=性同一性障害をもつ)もあるようです・・・)
例えば、MTFTVの場合は、男性としての自覚を持ちながら、女性の衣服を身につける人々です。
CD/クロスドレッサー(Cross-Dresser)
TVとほぼ同じ意味で使われることが多い用語です。
TS原理主義(トランス原理主義)
トランスジェンダーの中で、潜在的に男女二元論の考え方から抜けだすことができず、MTFなら女性以上に女性らしい、FTMなら男性以上に男性らしいと考えるイメージの生き方をしようとする人。
(正確な意味でないかもしれませんが、これは私の主観です。)

MTF(male to female) FTM(female to male)
生物学的男性と定義され、女性として生きる道を選んだトランスジェンダー(広義)。  生物学的女性と定義され、男性として生きる道を選んだトランスジェンダー(広義)。 
MTX(male to X) FTX(female to X)
生物学的男性と定義され、どちらでもない性別として生きる道を選んだトランスジェンダー(広義)。  生物学的女性と定義され、どちらでもない性別として生きる道を選んだトランスジェンダー(広義)。 
ジェンダー(gender) セックス(sex)
身体の性別と対比した心理的・社会的な性別 持って生まれた生物学上の性。あるいは解剖学上の性。
GID/性同一性障害(gender identity disorder)
身体の性と性自認の間になんらかのギャップがあること。
プライマリー(中核群) 生まれて最初の記憶から性別への違和感をもっている場合
セカンダリー(周辺群) ものごころついてから、性別への違和感を感じはじめた場合
もっとわかりやすくいうとGIDとは何か。。。
※gender identityとは 自らの性について、他者による規定ではなく、自らが認識している性のあり様をいう。
(つまり自分がどう感じているかである。)
※genderとは 心理的、社会的な性別をいう。
disorderとは 直訳すると混乱。つまり障害のことである。
つまりGIDとは、自らの性認識と社会が求める性役割の間で、心理的・社会的にいろいろな障害がでてくる状態のことである。
SRS(Sex Reassgnment Surgery)
性別再判定手術。(性転換手術=日本での一般的呼び方)
カムアウト・カミングアウト
自分のセクシャリティを他人に明らかにすること。カミングアウトは慎重に必要性を見極めてタイミングよく行うことが大切。それを間違うと他者から攻撃される危険性が大変高いが、うまくいくと、大変精神的に楽になる。
トランス(トランジョン=Transition)
自覚する性別にふさわしい姿をしていること、または自覚する性別にふさわしい姿に近づいていくこと。
(生まれついた生物学上の性から反対の性に移行すること)
パス(パッシング=passing)
トランスが見破られないで、その性別で通用すること。
トランス後の性が外見や振る舞いを含めて、他人が見て疑問を感じないほど社会に通用していること。
リード
トランスした性別で通用しないで、見破られること。
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