腸の構造とその役割


消化管とは?
  • 消化管とは一般に、食べ物を消化して排泄するために必要な口から肛門までの一本につながった管のことです。
食べ物をかみ砕き、食物に唾液を混ぜます。
食道 飲み込んだ食べ物を胃に運ぶ通路。
胃の内容物を逆流させない働きがあります。
食べ物を消化します。(吸収可能な状態に分解します)
小腸 十二指腸、空腸、回腸からなります。
栄養や水分の90%が吸収されます。
約4mあります。
大腸 盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなります。
約1.5mあります。
常に500種類以上の腸内細菌が存在し、外部から他の細菌が入ってくると直ちに排除されます。
小腸で消化された食物の残りを発酵させてカスが作られ、水分と電解質が吸収され、吸収されないカスにより、便がつくられます。
肛門 便を排出します。

腸と各部の名称

腸管内のその他の機能
  • 食物、飲料水として摂取(約2リットル)
  • 消化液(唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液)として分泌。(約10リットル)
  • 分泌された水分の95%は小腸、4%は大腸で再吸収されます。残りの1パーセントが便と一緒に排泄されます。
  • ビタミンの合成が行われます。
  • ビリルビン、胆汁酸の再吸収が行われます。
腸壁のしくみ
  • 何層もの壁が重なって作られています。(粘膜と筋層からなります。)
  • 粘膜=粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下層。食物の消化と吸収に必要な酵素の生成と粘液の分泌が行われます。
  • 筋層=輪状筋、縦走筋、漿膜。
  • 内腔側(内容物が進む側)の表面は粘膜で覆われています。