潰瘍性大腸炎とクローン病の相違点


相違点 潰瘍性大腸炎 クローン病
両者が似ている点   炎症性の腸疾患であるところ。
発症年齢 比較的若い世代に多い。
症状 症状に似通ったところが多い。
(腹痛、発熱、下痢、体重減少、下血、穿孔、等さまざま)
両者が違う点 炎症の起こる部位 原則的に大腸に限局。 消化管のすべてに炎症が起こる可能性がある。(小腸・大腸が中心)
炎症の起こり方 直腸から始まり、奥にある結腸へと連続的に炎症が広がってゆく。 小腸と大腸をはじめとした消化管のあちこちにとびとびに炎症を起こす。
炎症の深さの違い 炎症は比較的浅く、粘膜までで、粘膜にびらんや潰瘍を起こす。 炎症が腸管の筋層まで達し、深い。
厳密な食事制限や食事療法 厳密なものは必要なし 必要あり
検査によりわかる特徴的所見 びらん、潰瘍、瘢痕 縦走潰瘍、敷石像、非乾酪性類上皮細胞肉芽腫

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