クローン病と痔ろう


クローン病の痔ろうにはどんな特徴があるか?
・クローン病の肛門部病変の一つとして痔ろうが現れる。
※クローン病は肛門部の痔ろう・裂肛・スキンタグを伴うケースが効率に見られる。
・肛門の内部から肛門付近の皮膚に穴が開いた状態。
・多い人で10数個でき、膿が出て、痛み、発熱に悩まされる。
・クローン病性痔ろうの特徴は普通の痔ろうや比べて、炎症、腫れ、変色が強い。
・クローン病患者の2〜8割に見られる。
クローン病の痔ろうの治療
セトン療法(シートン療法)
痔ろうの穴をきれいにした後、その穴にひも(医療用チューブ)を通し、肛門部から出して、ひもの端と端を結んでおく。
残った膿が排出されて、痔ろうがきれいになり改善していく。
※肛門括約筋を傷害することなく、肛門機能を温存し、肛門の形を変形させることなく、痔ろうを治療できる。
開放術(くりぬき法)
一時的に人工肛門を設ける方法
痔ろうにより肛門周辺の炎症がひどいとき行う。
いったん人工肛門を設けて、その間に痔ろうの治療を行ない、改善してから、再び肛門を使うようにする。