 手前から髙﨑酒造、四元酒造、上妻酒造のブース |
物産展と言えば東京大阪での鹿児島物産展は大盛況だそうで、金峰町出身大左衛門さんの弁によると、「鹿児島顔をずんばい見かける！」そうで、特に焼酎コーナーは黒山の人集りだとか。 うむ、物産展という響きに胸湧き血踊る探検心を呼び起こされるのは愚生だけではなさそうである。(^_^;)
３月１日（土)の午後、山形屋地下特設会場は人でごった返していた。しかしながら目的の焼酎売り場には・・・、Aptiva野郎さん以外客がいない。(･_･) まあ薩摩では何処の酒屋でも焼酎が手に入るわけだし、しかもこのデパートの地下売り場でも売り出されている製品だから当然と言えば当然か。(^_^;)
 種子島酒造のブース |
まず一番手前の南種子町上妻酒造さんのブースへ。 女性の販売員さんに「南泉黒」の試飲を所望した所、カップに氷を入れようとしたので、生のままで味わいたい旨告げる。相手はビックリして「氷がイヤなら水でも持ってきましょうか？」と、生で飲む人間をあたかも罪人か病人を観るかの如き憐憫の表情である。
当方いつもはお湯割りで飲んでいるのだが、生のままの方が味の特長が出るから・・・と弁明しきり。(^_^;) しかしながら女性は「この人は生で飲んみゃったっち！わっぜか強かな～！」と他のブースの人に吹聴し回っている。(-ー;)
次ぎに四元酒造さんのブースへ。ここは若く長身の男性社員が腰を折り曲げながら説明している。まだ社歴が浅いのだろうか、押しがあまり感じられない。最近は県外出荷が好調で、約1000石生産しているとのことである。小さな蔵とのイメージが強いが、県内では結構出石している部類にはいるだろう。今女性に喜ばれる「紫育ち」に力を入れているとのことである。
 大好物「金兵衛」、存在感がありますね。 |
次ぎに髙﨑酒造さん。ここも若い男性社員が説明している。こちらは結構如才がないですな。名刺交換をする。このよかにせは営業の日高さんと仰る。
「島甘露」のラベルが変わったことをぶつけてみると、工場内に新しい井戸を掘削し、非常によい水が得られ、酒質も大幅に向上したのを機にラベルも変えたとのことである。種子島の焼酎は全般的に優しくフルーティーな味わいに感じるとの問いには、原料芋に普通のコガネセンガンではなくシロサツマが多いせいではないかと答える。うん・・・、説明によどみがないですな。大したもんです。Aptiva野郎さんと何時か種子島を訪ねたいと申し出ると、その時は案内しますなんて嬉しいことを言ってくれるじゃありませんか。日高さん、今年必ず行きますよ。(^^)
 手前が四元酒造、奥が高崎酒造の営業の方 |
しきりに「安納」を買えと勧める。う～ん、試飲してももの凄く美味しいのだけども、２５度720mlで3500円じゃ引いてしまいますよね～。でも買いたい・・・。しかし一升瓶２本分と考えると・・・。(￢_￢)ちらっ
で、ここまで酔う程に試飲し散らかし、相手に相応の期待感を与えておきながら何にも買わないのは、薩摩人にとっては弱い者いじめ－犯罪行為に等しく、それぞれの蔵元から１本ずつ買うことにする。五合瓶だとすぐ空になり寂しいから、ここはやっぱり一升瓶でしょう。あれこれ逡巡した挙げ句、「久耀」（種子島酒造）、「島甘露」（髙﨑酒造）、「島黒」（四元酒造）そして「宝満」（上妻酒造）の一升瓶を購入。 一升瓶４本を持ち帰るのは大変だろうとご心配される方もあろうかと思いますが、心配御無用！外商回しで無料配達してもらえるのです。＼(^o^)／
色んな出店を見て回ると食べたい買いたい物ばっかい・・・。(^_^;) キビナゴ干しとらっきょう飴、黒糖飴とりんかけ（黒糖ピーナツ）を買った上に、鯖のなまり節もゲットしたかったのだが、これはもう持てずに断念。(>_<)
郷愁と童心の狂騒、理性のエアーポケット！(^_^;) 集団催眠に掛かったような一種異様な空間物産展。やはり野放図に買ってしまったが、戦利品を前にニヤニヤと多幸感に浸っているのはやはり病気？(^_^;)
そして配達当日、外商の方が「にっしーさんはごげんしょちゅうノンゴロなんですか？」と呆れ果て、愚妻が「一度に四本もですか！」と絶句したらしい。愚生は・・・ひたすら眼を合わさないようにしている。(^_^;)
焼酎の部屋 焼酎交友録 焼酎伝道師の集い 焼酎ヨタ話 第７話 新酒考