天狗櫻 

                        
(有)白石酒造     日置郡市来町湊町3138
Tel  0996−36−2058
ゲットした日 : 平成13年11月4日
                     

  
天狗桜
  白石酒造は小さな蔵ながら、主力銘柄「天狗櫻」の他に「花と蝶」「黒天狗」「紅椿」等々多種類銘柄を意欲的に生産している。 これも全て甕壺で仕込んでいるため、大手メーカーより小回りが利き、弾力的かつ斬新な焼酎造りの出来る証左なのであろう。
  この焼酎は白石酒造新酒祭に押し掛けた際、同酒造に蔵人の様に出入りしている田渕酒店のご主人よりお土産に頂いた物である。 しかも2本も。\(^o^)/

  ラベルは金地に酔っぱらって朱に染まった(と思うのだが・・・)天狗が描かれており、ユーモアの中に焼酎の出来の良さが直感出来そうである。 アルコール度数は25%、五合瓶もあるらしい。

  生で飲んでみた。 蔵で感じたのと同じ様な独特の柔らかい芳香が立ち上る。 この薫りは蔵癖、すなわち白石酒造の個性なのだろう。 驚く程サッパリとして柔らかい甘さとコクで、ス〜ッと喉を通過していく。 いわゆる淡麗と呼ばれる飲み易さではなく、芋焼酎のしっかりとした骨格を前面に押し出すパンチを有しながら、なおかつ味わいに何らストレスを感じさせない。 生のままでゴイゴイ行きそうな危うさが潜んでいる。(^_^;)
  ロックにしても味わいは全く崩れず、飲み易さがさらに増すようである。 芋焼酎のロックを飲んでいると実感出来る旨さと言えよう。
  割り水したものを燗付けしてみると、ふくよかさとギュッと凝縮した上品な甘味が印象的で、また充足感を伴う爽やかな後味も特筆すべきであろう。
天狗櫻と豚骨煮
  甘口のどちらかというとライト感覚の焼酎と曲解されるかも知れないが、芋焼酎のエッセンスは十二分に具備しており、蔵癖等蔵人の息吹をストレートに感じられ、優れて個性的と言いたい。 このしなやかさ、品の良さそしてパンチの効き・・・レギュラー酒で十分と痛感させられる秀逸な焼酎である。
  どの様な飲み方でも大満足の旨さだが、一段とふくよかさが際立つお湯割り系統を一押しとしたい。

  ショケは豚骨煮。このような薩摩料理との相性は抜群!どちらも相乗的に旨さが加速します。(^^)/

                     平成13年12月3日記載