七夕
田崎酒造(株) 日置郡市来町大里696
Tel 0996−36−3000
ゲットした日 : 平成13年9月25日
田崎酒造は「千夜の夢」、「万夜の夢」等長期貯蔵酒や焼き芋を原料に使った焼酎等多彩なラインアップを誇る酒造所である。 「七夕」は同社のレギュラー酒であり、金羊社刊「いも焼酎黒糖焼酎名鑑」によると、原料芋はジョイホワイトとコガネセンガンを使い黄麹で仕込んでいるらしい。
県内レギュラー酒としては初のジョイホワイト使用銘柄として、以前より気になったいたにも拘わらず、これまで何故だか手が伸びなかったが、小生の誕生日に小学生の愚息達に銘柄指定でプレゼントして貰った。 これで愚息達にプレゼントされた焼酎は3本目であり、今後も恒常的に「父の記念日には焼酎を送ろう!」を徹底教育する所存である。(^^ゞ)
ラベルは水色の天の川をバックに短冊飾りを意匠化したシンプルなデザインで、地焼酎らしさが滲み出ており、心が和む。
生で飲んでみるとやや軽めの薫りで、サッパリとした味わいながらコクの深さを感じる。
ロックにするとまろやかさを一層増し、後味に甘味が広がる。
あらかじめ割り水冷焼酎にした物は、柔らかい味わいが増し一段と旨くなる。
5:5程度に割り水したものを燗付けすると、サッパリとした味わいで最初辛口か?と思わせるが、飲む程に柔らかな甘味が引き立ち、後味も爽やかである。 飲めば飲む程引き込まれていきそうな深みのある味わいと言っていいであろう。
このサッパリした味わいは原料芋のジョイホワイトと黄麹の双方が絡み合った結果なのだろうか? ジョイホワイトは食用ではなく工業(澱粉)用に開発された品種と聞く。 原料芋を考える場合、食用の旨味成分は原料の個性として味わいに反映されるが、この個性に関しては各個人嗜好のバリエーションが大きい為、焼酎造りのアドバンテージだけではないような気がしている。 コガネセンガンをニュートラルとすると、ジョイホワイトは食用の紅さつまや紫芋と対極をなす味わいと愚考しているのだが・・・。 クセがなくサッパリとしているにも拘わらず、まろやかでコクがあり味わい深い。 ラベルに記載されている通りの「醇(じゅん)=まろやかでコクのある」な焼酎と言えよう。
どの様な飲み方でも楽しく頂けるが、お湯割りがやはり味わい深いでしょう。
しょけ(肴)は鰯の生姜煮。 脂の乗った新鮮な鰯は焼酎に良く合います。(^^)/
平成13年10月9日記載