拙ホームページの「浜千鳥の詩原酒」をご覧になった奄美大島酒造及び有村商事様が、試飲して欲しいと「浜千鳥の詩原酒」、「高倉」及び「じょうご」をご恵送下さった。 飲んべ〜冥利に尽き、まことにありがたいことである。
この「高倉」は３年前のゴールデンウィークに前家族で奄美旅行をしたとき立ち寄った、奄美大島酒造の工場で惹かれた焼酎である。 残念ながらその時には私は「浜千鳥の詩原酒」を購入し、父がこの「高倉」を買った。 一度だけ父から飲ませて貰ったことがあった。
この焼酎は３年以上熟成した原酒をさらに樫樽で貯蔵しており、芳醇な味わいの中に木のほのかな色と香りが漂い、芋焼酎とは異なる味わいが楽しめる。
アルコール濃度が３０度であるので、生でグイグイ大量に飲むというわけにはいかないが、上品でこくのある甘味を持ち、幾重にも折り重なっているかのような黒糖焼酎独特の芳醇で深みのある味わいである。 薫りも甘く芳醇な吟醸香の中に樫樽のかすかな薫りが程良く調和して陶酔的である。
ロックにすると、上品かつ芳醇な味わいと軽快爽やかな後味を感じ、とても飲みやすい。 歯止めが利かなくなりそうである。 また、どの様な料理にも合いそうであるが、特に洋食とか焼き肉等清酒が不得手とする料理もきっちりカバーするのではないだろうか。
薩摩の飲んべ〜の常として、「焼酎はお湯割り」というわけで、割水して黒ジョカで燗をしたのだが、樫樽の薫りをやや強く感じてしまった。 生ないしロックの味わいが鮮烈で秀逸過ぎるのかも知れない。
焼酎を初めて飲む人でも美味しく頂けること請け合いであり、酎ハイでしか飲めない人にも是非ともロックないし水割りで楽しんで欲しい逸品である。
平成１３年４月８日記載