さつま白波


  
     薩摩酒造  枕崎市立神本町26
     ゲットした日:不明(何しろいつも貰い物であります)


 「さつま白波」は鹿児島県のみならず、日本全国(と言っても東京位までしか知らないが・・・)に名前の通っている芋焼酎である。現在でもしょっちゅうTVコマーシャルが流れている。
 今から25年ほど前、私がまだ学生で大阪に住んでいたとき、この「さつま白波」だけは、何処の酒屋にも置いていた。
 それまで焼酎というと、小さい頃父親がダイヤメで旨そうに飲んでいたのを横で見ていて、少し白く濁った結晶があり、芋焼酎の薫りが強い、と言う印象が鮮烈に残っていた。
 ところが、この焼酎はそんな極端な芋の個性を前面に押し出さず、飲みやすいと思った。そして、何しろ出荷量No1なので、貰い物で必ず家には常備している焼酎で、いつの間にか芋焼酎のスタンダードになったと言っても過言ではあるまい。
 最近は、芋焼酎の薫りを少なくした新製品が色々と開発されており、鹿児島県の芋焼酎全体から見ると、どちらかというと本格的硬派辛口の位置付けと言えるだろう。
 鹿児島で売っている「さつま白波」の方が、都会で売っているものより、遙かに旨いと言う言葉を良く耳にする。このことについて薩摩酒造の工場長をしていた親戚(この人は酒類が全然ダメ)に訪ねたことがあるが、製品は鹿児島で出来たのを輸送しているので、品質に違いはなく、もし味に違いを感じるのなら、お湯割りのお湯、すなわち水道水が都会では悪いのではないだろうか、と言っていた。
そう言えば、我々の水道水源は河川ではなく、湧き水が殆どなので、なるほどと納得した次第である。
 それに、料理の影響もあるだろう。夏場などは焼酎にニガゴイ(ニガウリ)、キビナゴ、らっきょう・・・最高である!!!

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