紫尾の露


  軸屋酒造(株)    薩摩郡宮之城町平川1427
           Tel  0996−54−2507
      ゲットした日 : 平成13年10月20日 

  
紫尾の露
  久々に自ら購入した焼酎を更新するような・・・。(^_^;)
  南薩に住んでいるとどうしても大隅や北薩の焼酎とは疎遠になりがちで、そちらのコレクションも充実させたいとの単純な動機で、コセド酒店にてこの「紫尾の露」を購入した。

  ラベルはオレンジ色系の淡い色遣いを基調に、紫尾山と瓢箪に杯が描かれているが、霊山参りに焼酎の携行を示唆している様で、最近野山歩きに再び目覚めた小生の目には啓示に富み絶妙に映る。(^^ゞ)

  生で飲んでみた。 芋焼酎特有の芳醇な薫りが立ち上り、重厚な味わいが舌全体にまとわりつく様な柔らかさである。 しかし後味は意外な程さらりと軽やかで、生のままゴイゴイ行けそうな雰囲気である。
  ロックにすると軽快感が増し益々飲みやすくなる。 甘みも十分感じるし奥行きのある味わいである。 剛直だが優しいと言って過言ではなかろう。 かなりいける!
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、甘味と辛味がお互いを引き立てながら重厚で奥行きのある味わいを口の中で作っていく。
 後味に何か尾を引くのを感じるが、上手く表現出来ない。 昔ながらの硬派焼酎の余韻とでも言っていいのだろうか。
紫尾の露とつけあげ
  「紫尾の露」濾過を控えめにしていると聞いたが、レギュラー焼酎にありがちな万人向けの飲み易さを追求するのではなく、芋焼酎の確固たる個性を主張した逸品である。
  今や鹿児島県の焼酎生態系を脅かしている「黒伊佐」「島美人」両巨峰のお膝元北薩の地にあって、脈々と生き延びる銘柄には興味があったのだが、この硬骨で凛とした焼酎を飲んで納得した。 このように個性的な焼酎がずっと地元の人に愛され可愛がられる・・・、そんな健全な焼酎界であって欲しいと切望して止まない。

  この焼酎はどの様な飲み方をしても美味しいが、ロックの味わいを一押ししたい。

    しょけ(肴)はチケアゲとトイモガラ。 冷やした割り水焼酎をカラカラに入れてみた。(^^)/

                             平成13年11月19日記載