さつま寿(しゅん) 

                        
(株)尾込商店   川辺郡川辺町平山6855−1
Tel  0993−56−0075
      ゲットした日 : 平成14年11月3日
                     

さつま寿旬    
  「さつま寿は尾込商店の新焼酎である。 造りの始まった10月に蒸留した原酒と、以前のタンクにある原酒をブレンドして、11月1日より季節限定数量限定で発売される。 10月19日の蔵訪問の時今年の原酒を試飲させて頂き、豊饒なる味わいに瞠目し、新酒の発売日を待ちきれない思いでいた。 

  ラベルにはち切れんばかりに墨書されたの文字が新酒の奔放さを象徴しているかのようである。 アルコール度数25度。 五合瓶があるかは不明だが、おそらく無いのでは・・・。

  生で飲んでみた。 「さつま寿」本来の昔ながらの芳香も心なしか若々しく感じる。 口に含むと、甘味の中に口腔粘膜をピリピリと呼び覚ます軽いガス臭も新酒らしく嬉しい。
  ロックにしてみた。 冷えて少々薄まるとやんちゃな表情が影を潜めて、大人しく優しい味わいに変身する。 新酒がロックで美味しいのは意外なのだが、これは行けますね〜。(^^)
  お湯割りにしてみた。 地焼酎らしい骨太の濃醇な味わいの中に、華やかさと甘味が混沌一体となって、水蒸気爆発のようにズシ〜ンと響いてくる。 味わいのグラディエーションのような奥行きがあり、一口毎に「よかな〜!(*^_^*)」と感じ入ってしまう。
  燗付けにしてみた。 割り水の影響かやや落ち着いた柔らかい味わいになる。

  地焼酎としては人気沸騰中の「さつま寿」であるが、その新酒のも予想に違わず、敬虔な焼酎ファンを唸らせる秀逸な出来映え、なんちゅわならん旨さである。 個人的には燗付けよりお湯割りで頂く方が、新酒らしい若々しさが躍動し、華やかな味わいに感じるのだが・・・。 朴訥な若き蔵元の沸々とたぎる焼酎造りへの情熱を、そのまま一升瓶の中に満々と湛えた逸品と言えよう。
  
  
                          平成14年11月19日記載