さつま大海 

                        
大海酒造協業組合   鹿屋市白崎町21−1
Tel  0994−44−2190
      ゲットした日 : 平成15年1月4日
                     

さつま大海  大海酒造は昭和42年に鹿屋税務所管内焼酎製造業10社の協同瓶詰め工場として発足、昭和50年現在地に新社屋・工場を新設して現在に至っている。 この「さつま大海」は発足当時からの代表銘柄で、垂水に渡ると至る所にこの看板が目立つようになり、大隅地区での愛飲の程が窺われる。

  同酒造は「くじらのボトル」「海」など海洋をテーマとした銘柄を一貫して売り出している。 笠野原台地の鹿屋市と海・・・(-_-?)、と思ったのだが、古江地区始め鹿屋市西部は錦江湾に面しており、海との関係も納得である。(^_^;) それに社名も大海なのだから、銘柄名に社名を関連付けるのも斬新で素晴らしい。

  この焼酎は新年会の為(その様子はこちら→)来加されたAptiva野郎師の年賀で頂いたものである。 ラベルには荒波が砕け散る様子が抽象的に描かれ、銘柄名に良くマッチした印象を受ける。更に「THE JAPANESE DISTILLED SPIRIT(日本の蒸留酒)」と書かれ、国内だけではなく世界を視野に入れた企業戦略が垣間見られる。 裏ラベルには芋焼酎の由来と飲み方などが記載され、初めて芋焼酎を手にする人へのきめ細かい心配りが嬉しい。

  原料芋に地元鹿屋産の新鮮なコガネセンガン、麹米にコシヒカリを使い、白麹で仕込む。 常圧蒸留でアルコール度数25度。一升瓶の他に五合瓶もあるはず。溶岩焼き黒ヂョカ

  生で飲んでみた。 薫りは軽やか甘い芳香、口に含むと清冽芳醇な旨味が口腔内を占拠するようである。後味も柔らかく、優しさが籠もっている。
  ロックにすると、爽やかでより一層飲み易く、甘味も増すようである。
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを燗付けすると、ふくよかで滑らかな味わいに感じ入ってしまう。 飲む程に深みが増すのも秀逸である。

  芋焼酎の明確な骨格はいささかも損なわうことなく、この爽やかで穏やかな味わいそして飲み手や飲み方を選ばない出来映えは特筆ものである。 やはり平成12年度鹿児島県本格焼酎鑑評会最優等賞受賞の実力はレギュラー酒と言えどもいかんなく発揮されている。
  お薦めの飲み方は、ふくよかさが際立つお湯割り系統を一押しとしたい。

  桜島溶岩焼きの黒ヂョカ。よか色合いです。釉薬は火山灰で出来ているそうな・・・。

                  平成15年1月23日記載