薩摩茶屋


          村尾酒造   川内市陽成町8396
                  Tel  0996−30−0706
          ゲットした日 : 平成13年2月18日 

 薩摩茶屋
  村尾酒造はレギュラー酒の「薩摩茶屋」と入魂の焼酎「村尾」の2銘柄だけを出荷する小さな蔵であり、社長の村尾寿彦氏が一人で仕込みから配達までこなしているらしい。古くから焼酎の旨さには定評があり、テレビでも取り上げられたことが何度か有った。
  全て黒麹及び手作り瓶仕込みで出荷されるが、「村尾」はその少ない生産量も相俟って、幻の焼酎、プレミアム焼酎と呼ばれて久しい。
  一方この「薩摩茶屋」は酒販会社を通じて何処の酒屋ででも手にはいる普通の焼酎である。
  私にとっても以前から気になっていた焼酎では有ったが、なかなか購入の機会が無く、焼酎ウォッチングに立ち寄ったコセド酒店で店頭に1本しか残っていないのを見て、プレミアム化の悪夢が脳裏をよぎり(笑)、あわてて購入した。その後近所の酒屋でも見かけているのでプレミアム化はどうやら杞憂に終わりそうである。
  ラベルは山と茶屋が描かれたトラディショナルなもので、どこか郷愁を感じさせる。
  生で飲んでみると、芋の甘みとコクが引き立ちきめ細かい爽やかな味わいで、全く嫌味がない。生でもグングン飲めそうである。
  ロックで飲んでみても爽やかな甘味が残る。もちろん飲み易さは増すし、十分楽しめる。
  生をそのまま黒ジョカで燗してみると、さすがに濃い! しかし、まろやかな甘味としっかりとした骨格を感じ充分飲めるし旨い。ただ、低濃度に慣れた舌には少々強烈すぎるか・・・(^_^;)。
  お湯割りにすると、適度の甘さ、ふくよかさ、コク、キレ及び後味等々非常にバランスの取れた旨さで、飲めば飲むほどその味わい深さが増してくる。旨い! これはかなり秀逸と言わざるを得ない。
  「村尾」の味わいは明確に憶えていないのであるが、このふくよかさで上品な甘味の広がりは「村尾」より旨いんじゃないかい!
                    平成13年3月19日記載