さつま


          佐藤酒造(有)    姶良郡牧園町窪田2063
                   Tel  0995−76−0018
          ゲットした日 : 平成13年8月19日 

  
さつま
  佐藤酒造は牧園町の中心街にあり、工場見学の出来る酒蔵所である。 我々が霧島の行き帰りに工場の前を通るのだが、残念ながら休日休業のため蔵見学はしたことがない。 工場見学や蔵の様子は秘剣氏の薩摩酎行紀2000年夏に詳しい。
  本年7月にコセド酒店さん主宰の「蔵元さんと語る会」が催され、佐藤酒造さんが美味しい焼酎の飲み方をレクチャーされ、色んな銘柄の焼酎の試飲もさせて頂き、焼酎に対する情熱をひしひしと感じたのである。 しかしながら拙ホームページに志の高い佐藤酒造の焼酎を取り上げていないことにはたと気付いた。(^_^;)  そこで、急遽コセド酒店でレギュラー酒「さつま」をゲットしてきた。
  実は3年程前、知人より佐藤酒造の小生の名入り焼酎を頂いたことがある。中身はおそらく関平鉱泉水を割り水に使用した「白麹仕込佐藤」だったと思うのだが、清冽な味わいだったように記憶している。

  ラベルは太陽もしくは日の丸をイニシャライズしたシンプルで好感の持てるものである。 余談ではあるが、日の丸を日本国旗として初めて使用したのは幕末薩摩の英君島津斉彬公であるが、「さつま」というネーミングからも肯けるラベルデザインである。

  生で飲んでみると芳醇な薫りが立ち上り素朴で重厚な味わいである。 しかし生のままでずっと飲むのには少々無理がありそうである。
さつまとツケアゲ(ゴボウ入り)  ロックにしてみると、飲みやすくなり、氷が溶けても和水によるエグミは全く感じず、爽快な味の中に甘味を十分に感じるようになる。 またアルコール濃度が薄くなっても焼酎の骨格がしっかり残って旨い。
  あらかじめ5:5程度に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、重厚な中にふくよかさがグンと増し、骨格のハッキリとした辛口の味わいに感じる。(芋焼酎、黒糖焼酎名鑑では甘口と紹介しているが・・・(^_^;。まあ、小生の味覚は全く当てにならないので聞き捨てて下され。(^^ゞ ) 後味も爽快で、いかにも実直かつ洗練された飲み飽きない味わいと唸ってしまう。 

  現在多くの銘柄で見受けられる、飲みやすさの追求というベクトルの中で、「さつま」は芋焼酎の伝統的な味わいをストレートに表現しているようで、極めて好感が持てる。 味わいも極めて秀逸である。
  飲み方としてはお湯割り系統が飲みやすくまた特長を良く表しておりお薦めであるが、割り水冷や焼酎も清冽で是非試して欲しい。

   
                          平成13年9月16日記載