さつま黄金 

                        
 黄金酒造(株)    国分市敷根2804
Tel  0995−45−0210
      ゲットした日 : 平成14年8月2日
                     

さつま黄金    
  黄金酒造の前身五領酒造は昭和24年福山町にあった福桜酒造を買収し、焼酎造りに参入した。 以後昭和27年に現在地に新工場を造り移転し、平成9年に現社名に改称した。 最近は米麹を使わない全芋焼酎「蘭」を送り出すなど、新製品開発に意欲的な蔵として勇名を馳せている。 代表銘柄はこの「さつま黄金」だったのだが、鹿児島県酒造組合HPによると、今年から「東五」に変更になっている。(-_-?)
  この焼酎は盟友Aptiva野郎さんが宿題にとご持参下さったものである。 感謝!ただ感謝!(^^)
  銘柄名はお目出度い黄金と原料芋のコガネ千貫とを掛けたものであろう。 淡い色使いの中にさりげなく金色を散りばめたラベルは好感が持てる。 裏ラベルには「遠赤焙煎仕込み」「ペーハー値転換減圧蒸留法」という新しいテクノロジーが駆使され、さつま芋の自然な美味しさと香りを生かした焼酎造りに成功した、と記載されている。 残念ながら小生の知能ではそのメカニズムは理解不可であるが、美味しい焼酎造りに科学の粋を尽くすのは正当に評価して良いであろう。

  生で飲んでみた。 微香性ながら芋の柔らかい芳香がしっかりと感じられる。  口に含むと厚みのある甘味が際立ち飲み易い。 後味の余韻も特徴的である。
  ロックにして薄まっても生で感じた甘みがしっかり残っている。 もちろんスッキリとした味わいで飲み易さが増す。
  5:5程度に割り水したものを燗付けすると、甘さふくよかさが引き立つようである。
  蔵癖か酵母の違いかは解らないが、「蘭」に通ずる芋焼酎の持つ厚みのある甘さが前面に出た個性的な味わいを感じる。 また「ペーハー値転換減圧蒸留法」という特異な蒸留法により、美味しく甘く溶ける部分だけが蒸散回収されたような印象を受ける。 裏ラベルの「『味がスッキリして身体にやさしい』そんな焼酎をつくりたい」というコピーも納得の逸品である。 初めて芋焼酎を飲む方にも芋の良さを素直に受け入れてもらえるのではないだろうか。

  どの様な飲み方でも甘く美味しいが、健康という面ではアルコール濃度が少々薄まったロックがお薦めだろうか。



                          平成14年9月16日記載