桜島黒麹仕立て 

                        
 本坊酒造(株)津貫工場    加世田市津貫6594
Tel 0993−55−2001
      ゲットした日 : 平成15年3月13日
                     

桜島黒麹仕立て  「黒伊佐錦」の大ブレーク及び県内酎界席巻以来、老舗および大手各社は代表銘柄の黒麹仕込み版を相次いで送り出している。
  この「桜島黒麹仕立て」も平成15年3月下旬に薩摩焼酎業界のドン本坊酒造が満を持して送り出した製品で、津貫工場に勤める方から、「新しか焼酎が出来たで、飲んでみっくいやん。」と頂いた物である。いやはや地元に住む役得と言おうか感謝感激である。(^^ゞ

  ラベルには黒地に噴煙たなびく桜島が浮き上がり、ほのかに舞い散る桜の花びらの中央に金色の銘柄名が鎮座し、のイメージが前面に押し出されている。 発売時期といい、花見を意識した心湧き踊る好ラベルである。

  裏ラベルには「焼き芋を思わせる香ばしさと、濃厚でトロリとした甘さとうまさを持つ黒麹仕立ての薩摩焼酎です。ストレート、ロックはもちろん、お湯割りで味わうと芋焼酎ならではの、ふくよかな味わいが楽しめます。」と説明書きがある。 原料芋は頴娃町知覧町周辺の南薩摩産唐芋だけを使用している。
  アルコール度数は25度。一升瓶五合瓶の他にそれぞれパック酎もある。

  生で飲んでみた。馥郁たる芳香が立ち上る。口に含むと濃醇で粘りのある旨味が第一撃し、続いてローストしたようなコクが襲いかかってくる。さらに広がりのある甘さが上咽頭から鼻腔・大脳へ残響し、多幸物質ドーパミンが分泌されるように感じる。(^_^;)
  氷を浮かべると甘さがさらに増すようである。和水によって薄まっても味はへこたれず、トロリとした旨味は存在感を全く失わず、ゴイゴイ行ってしまう。
  5:5程度に割り水したものを燗付けすると、ふくよかさがぐんと増す。土台のしっかりした正統派の甘さ及びコクともに申し分ない。

  絡みつくような旨味とコク、さらに何時までも残像と残る甘さは、飲みやすさだけを追求した焼酎とは明らかに一線を画している。 マイフェィバリット焼酎の一つ「桜島」とも明らかに表情が異なり、麹の違いは斯くも酒質に影響を与えるのかと、感じ入った次第である。 うむぅぅ・・、芋焼酎の奥は深い・・・!(^_^;)
  どのような飲み方でも期待に違えぬ旨さを発揮するが、やはりお湯割り系統が一押しだろうか。

                  平成15年4月16日記載