竹田神社六月灯 

                     平成11年7月23日

 7月23日(金)の竹田神社の六月灯は、南九州梅雨明け宣言の日で、
じっとしていても汗が噴き出してくる蒸し暑い1日でした。



二才踊り
    二才踊り   (小さな子供も混じっています)
  六月灯では色々な伝統芸能や踊りなどが竹田神社で
奉納されていますが、二才(ニセ)踊り稚児踊り
士(さむらい)踊りとして、この日の主役です。
 二才踊りは、昔加世田の領地に忍び込んだ間者(スパイ)を
見破るために、向かい合った人間がへんてこりんな踊り
やって、間違ったりついてこれない者がいないか確かめたのが
始まりとされおり、加世田の士族の間に現在でも受け
継がれているのだそうです。
確かにへんてこりんな踊りで、芸術性はあんまり感じさせない
ですね。
私が若い頃ディスコでやはり踊りがへんてこりんだったのも、
このような伝統を引き継いでいるのかも・・・(^_^;)
 もっとも私は由緒正しい水飲み百姓の出ですが・・・(^_^;)
稚児踊りは現在加世田小学校生徒によって受け継がれて
います。
私の小学生の頃も私たち平民の子も出られたのですが、
稚児踊りになると麓や上鴻巣辺りの旧士族の子供が
異様に張り切って、なんか仲間に入れないような雰囲気が
あったですね。
私の父の代にはやはり士族の子供しか出られなかった
そうです。
 さすがに最近は転校生でも出られますので、
加世田も民主的になったものです。
でも、指導する保存会の方は皆旧士族のような・・・(^_^?)
稚児踊り歌い子
   稚児踊り(鐘・太鼓の後に歌い子が続く。)
稚児踊り太鼓
   稚児踊り(奉納を終わって退場の様子)
今年は私の子供二人とも稚児踊りにでているので、
写真を撮りたいと思い、仕事を途中で抜け出したのですが、
稚児踊りの本町通りでのお披露目には間に合わず、
竹田神社まで駆けつけました。
 昔の稚児踊りが奉納される時間は、
お祭りのメインイベントだったので、幾重にも人が取り囲んで
なかなか身近には見えないものでしたが、
最近は観衆も少ないですね。
 それに、六月灯の人出自体が信じられないぐらい
少ないです。
昔は出店も本町通りまで続いていたのですが、
今は六地蔵の所ぐらいまでです。寂しくなったもんです。
水車からくり
   恒例の水車からくり
今年のからくりは明智光秀が3日天下の末今日を追われ、
途中農民に刺されるシーンです。
今見ても、良くできているなと思いますが、
子供の頃は飽きずに何十分も見ていたものです。