鬼火 

                        
 田崎酒造(株)    日置郡市来町大里696
    Tel  0996−36−3000
      ゲットした日 : 平成14年5月12日
                     

鬼火    
  これまでAptiva野郎さんから数え切れない程の一升瓶ミサイル攻撃を一方的に受けて来た。 そしてその都度、勝ち誇ったような笑顔を見せ付けられ、忸怩たる思いでダイヤメに励まざるを得ないのが実情であった。(大嘘(^_^; ) 今回報復のため奇襲攻撃を思い立った。(^_^;)
  日曜日の午前中、谷山で所用の愚息を降ろし、伊集院経由で市来町養母にある田渕酒店で隠密裏に爆弾補給し、県都吉野町にあるAptiva野郎邸を襲撃した。 今回は田渕酒店から吉野に向かう途中の郡山町辺りで少々道に迷った以外は、概ね順調に作戦遂行出来た。 両者とも鳩が豆鉄砲を喰らったかのような顔をしていたのは、言うまでもない。\(^o^)/

  その田渕酒店で奇襲作戦の成功を祈願して購入したのがこの「鬼火」である。
一般的に芋焼酎は蒸し芋を使っているが、この焼酎は焼き芋で出来ている。
  
  閑話休題 子供の頃おやつと言えば来る日も来る日も唐芋だった。 しかもふかし芋! 昔はどんな唐芋でもふかし芋にしたので、中には水分が多くて、ベチャッとしてとても食える代物でない物まであった(>_<)。(これってひょっとしたら豚や牛の餌だったのじゃ・・・(-_-?)。 幼児体験は往々にしてトラウマになる。(-ー;) 年を重ねるにつれ、食傷気味の唐芋には食品としての魅力を感じなくなった。 
  しかし、学生生活のため鹿児島を離れ、何の経緯かは失念したが、石焼き芋を口にしたたとき、唐芋に対する認識を改めさせられた。 ガキの頃食べさせられたものとは明らかに違うのである。 水分が適度に抜け、半分に割った身がポロポロとこぼれる。 口に含んだときの甘さホクホク感。 心底旨いと感じた。 それ以来唐芋は偏見無く食べるようになった。(^_^;)

  その美味しい焼き芋が原料の焼酎とは・・・? 否が応でも期待が高まるのである。
  ラベルは赤地に淡い火の玉と金字の銘柄名が描かれ、製品対する熱い情念が感じられる。 アルコール度数25度。 一升瓶の他に五合瓶もある。

  生で飲んでみた。 一口含んだだけで田崎酒造さんの蔵の味と解る洗練された酒質である。 甘美な薫りの中に上品で香しい甘味が引き立ち、長期貯蔵酒を思わせるような熟成ぶりは瞠目の味わいである。 
  ロックにしても、燗付けにしても甘美で上品な味わいは全く損なわれず、それぞれに旨さ全開と言った趣があり、思わず「よか〜〜!(*^_^*)」と唸りたくなる。
  爽やかさを追求した所謂「幻の焼酎」とは異なり、蔵の個性を前面に押し出した堂々たる厚みのある味わいは秀逸極まりない。 どの様な飲み方でも満足されること請け合いなのだが、生のストレート勝負を一押しとしたい。

                          平成14年7月10日記載