第28回いぶすき菜の花マラソン
      
                 平成21年1月11日(日)   大会ホームページこちら

スタート台
スタート台。ゲストが誰かは不明。
   1.序章
  今年は昨年末福岡へ転職転居した玉丼とトレーニング不足のごばんさん二人が参加できず、精酎組からは平均的日本人さんと二人だけの寂しい出走になってしまった。 そのためカミさんが初めて応援に付いてきた。
前日は風が強く雪も降る大荒れの天気だった。当日も風は強いものの雨雪の心配は無さそうだが兎に角寒い!
真っ暗の中6時過ぎに自宅を出て7時頃指宿に到着。体育館で受付を済ませ、着替えようとしたが指定された場所は既に選手で埋まっていた。困惑して立ち竦んでいると、カミさんがオバタリアンパワーを発揮して僅かな着替え場所を確保してきた。(^_^;)
 

 スタート前。結構着込んだ人が多かった。

  シャツにゼッケンを付けタイツを履き、短パンのポケットにエネルギージェル3個、アスリートソルトさらにティッシュを詰め込み、上着を羽織ったまま外に出て準備運動開始。風が強く冷たい。途中歩きでもしたら凍え死ぬのではとウィンドブレーカー着用も頭をよぎったが、ゆっくりとでも走り続ければこの軽装でも大丈夫だろうと意を決してスタートライン3〜4時間台の中間辺りに並ぶ。上着をカミさんに手渡しレースの格好になったが、人垣に囲まれた密集内では全く寒さを感じない。

 2.スタート
 午前9時花火の合図でスタート!だが、なかなか動き出さない。例年ながら凄い混雑ぶりだ。少しずつ動き出し歩いてスタートラインを跨いだのが4分近く経過後である。しばらくしてやっとノロノロ走り出し、道路右側のクレーン車に乗った朝日新聞御用達写真家二宮君を発見し、大声で呼びかけ写真を撮って貰う。v(^^)

スタート直後
 スタート直後。二宮正信君撮影。
 3.〜5km
 今年は昨年よりも1700名も参加者が増えているため2km過ぎの農道の渋滞に拍車が掛かっているようである。さらには私よりペースの遅いランナーが前方をゆっくりと走っていたり、甚だしきは数名で話ながら歩き走路を塞ぐ輩までいる。
 ここで人を縫うように走ると脚を使い過ぎ昨年のように中間点で歩くことになるので、カリカリせず平静を保ち流れに沿って走る。

 3.5〜10km
 農道を抜けると道幅も広くなり自分のペースで走れるようになるが、10km迄は登りが続く為、無理にペースアップせず周囲のペースに合わせ脚を温存する。
 
ゴール後
 完走証のタオルを手に雄叫び!(^_^;) 

 5.10〜15km
  コース最高地点に到達してから池田湖の下りで若干ペースアップするが、まだ自重自重。(^_^;) 池田湖手前で「薩摩精酎組」Tシャツ発見!平均的日本人さんだ。下りの走りが辛そうに見えたので声を掛けただけで、敢えて併走せずそのまま先を急ぐ。
  ○○○科大学陸上部のジャケットを着た若者に「去年愚息が○○○科に落ちたんですよ(-ー;)」と語りかけると、「どちらの高校だったのですか?」と返事が返ってきた。色々話をするうちに、5分40秒/km程度の丁度程よいペースなのに気付き、彼(A君)に付いて行くことに・・・。(^_^;)

 6.15〜20km
 池田湖を離れる坂を登り切ると20km手前までは間近に迫る開聞岳を眺めながらのダラダラ下り。
ゴールゲート
 ゴールゲート。
 4時間が目標タイムのA君に、私を置き去りにしてそろそろペースアップした方が良いのでは・・・と話したのだが、彼は前半はペースを抑え後半に勝負を賭けるとのことで、ずっと話ながら走る。何かしら足を引っ張っているようで気が引けたのだが、好意に甘えることとし、老婆心ながら好感度抜群の若者に30km過ぎの壁に備えパワージェルとアスリートソルトを与えた。

 7.20〜25km
 中間点の通過時間が2時間11分38秒。私の脚ではとてもサブ4は無理だが、陸上部のA君なら5分10秒/km程度で走れば充分可能だろうと再度ペースアップを勧めるが、彼は慎重居士なのだろうかペースをなかなか上げようとはしない。
 
完走証
 完走証。今回はやはり勲章!(^_^;)

 細かい上り下りを踏破しフラワーパークに入ると、「お父さん、お父さん!」の声が・・・。(-_-?) カミさんが応援に駆けつけていた。なんか照れ臭い・・・。(*^_^*)

 7.25〜30km
 25km過ぎてA君が「膝が痛いのでペース落とします。済みませんが先に行って下さい。」と遅れていった。(・。・) 私自身もペース的に余裕が無くなりつつあったし、話し相手がいないのは寂しい限り。_| ̄|● il||li
 徳光集落手前の辛い急坂で「走れ!歩くな!」とランナーを叱咤している名物おばちゃんに「おう!気張っちょっでな〜!」と返し集落に入り、定番のミニトマトを頂く。これが最高に旨い。ヘタ共に3個も食べた。(^^ゞ

 いよいよコースは沿道の声援が少ない農道に入り、遙か彼方前方竹山の先までランナーが数珠繋ぎに走っているのが見える。これからの行程の長さに暗惨たる気分になるが、ペースは落ちても兎に角歩かない事を肝に銘じて黙々と歩を進める。

8.30km〜35km
 両太腿がピクピクと痙攣し始めさらにペースを落とす。山川港への最後の登りも歩かずに走り切った。錦江湾の絶景が目に飛び込むが海から吹き上げる向かい風が強烈である。ガッチャマンの着ぐるみランナーに「翼を広げたら上昇気流に乗って、対岸の指宿側まで飛んがなっが!」と言うと、「この風では逆に吹き飛ばされて後戻りするかも・・・。(-ー;)」と返ってきた。(^_^;)
参加賞Tシャツ
  参加賞Tシャツ。
 この急な下り坂は一歩一歩が太腿に響き、下りきった山川町内の平坦路は上り坂のように脚が辛く感じる。ここからは「歩け!もう歩いてよかたっが!」という悪魔の囁きとの戦いである。何とか止まらず山川駅の給水所に駆け込み膝の屈伸運動で、まだ走れそうなことを確認し、大量に水分補給をした。

9.35km〜40km
 山川駅を過ぎ海岸通りの先にはこのコース最大の難所とてつもなく長く感じる上り坂が待ち受けている。過去3回とも走って登ったことのない坂に挑んだが、歩くような速度までペースは落ち、あまりののろさに愕然とする。周囲は殆ど歩いているが、絶対歩かない!と言い聞かせながら歩を進める。やはり歩くよりは少しは速いのだろうか歩行者を次々抜いていける。それにしてもこの坂の長さはどうだ!気持ちが折れかかったときに国立病院前に辿り着き坂を登り切る。後は下りそして平坦だ。
ラップ スプリット
スタート 3分53秒
5km 35分36秒 39分29秒
10km 30分06秒 1時間09分25秒
15km 28分21秒 1時間27分56秒
20km 27分47秒 2時間05分44秒
ハーフ 2時間11分38秒
25km 28分30秒 2時間34分16秒
30km 30分18秒 3時間04分34秒
35km 33分20秒 3時間37分54秒
40km 32分10秒 4時間10分05秒
ゴール 14分16秒 4時間24分23秒

 
 JR指宿枕崎線踏切手前のJA指宿のエイドステーションでソラマメスープが出され大いに食指を動かされたが、熱いスープを走りながらは飲めないと断念。(-ー;) 温泉街に入りあと4kmになった。しかし少しでもペースを上げようものなら痙攣でもんどり打って倒れそうな程太腿はパンク寸前である。そして走っても走っても魚見岳はなかなか近づかない。絶望的な気分になりながらも「完全完走!完全完走!」と念仏のように唱えながら歩を進めた。

 10.40km〜ゴール
 ヘロヘロになりながら辛うじてゴール。何とか歩かずに完走できた!\(^O^)/立っているのも辛く芝生の上に仰向けにへたり込み、澄み切った青空を眺めながら最高の達成感に浸っていると、カミさんが駆けつけ「ゴールの写真は撮れなかった!(^∧^)」と告げた。_| ̄|● il||li

 去年より20分記録短縮。3年間でほぼ1時間記録短縮したことになるが、最大の収穫は歩かずに完走出来たことである。今回も、沿道の熱い声援、主催者やボランティアの方々の心に浸みる暖かいもてなしに感謝感謝大感謝!
しかし、起伏の多いこのコースは厳し過ぎる!
 
  記録  4時間24分23秒(ネット4時間20分23秒)
  50代男子部門順位414位/1647人中   総合順位2172位/15188人中

 


 表紙 鈍足おんじょランナー  第21回磨崖仏マラソン 第25回青島太平洋マラソン