磨千貫
本坊酒造 鹿児島市南栄3丁目27番地
ゲットした日:平成12年3月吉日
「磨千貫」は友人のKさんがホームページに載せたらと持ってきてくれた焼酎である。最近、殆ど自分では焼酎を買わずに、人から貰ってばかりである。経済的で良いと言えばそうなのだが、なんか宿題を出されているみたいで、結構プレッシャーになっている。
私とすれば購入に至った動機とか、思い入れなんかも大切にしたいなんて思っているのだが・・・。
でも、正直言ってこんなにして焼酎を貰ったり、紹介して貰うのはありがたい話である。これからもお金を出来るだけ使わないで、どんどん新しい焼酎を紹介したいものである。(^_^;)
「磨千貫」は黄金千貫の中心部のみを使用して作られた焼酎である。芋焼酎の芋臭さ(私たちにとっては芳香なのだが・・・)は、唐芋の皮やその近辺の成分によるものらしく、これらの部分を大量に削り、中心部のみを原料とすることにより、純粋な芋焼酎を目指したものらしい。いわば吟醸酒が米の辺縁を研いでアミノ酸成分を捨て、不純物の混じらない炭水化物のみを材料とするのと同じと考えて良いだろう。
さらに麹は黒麹、かめ壺仕込み及びタンクにて長期貯蔵と来れば、期待しないわけには行かない。
生で飲んでみると、薫りは確かに芋焼酎らしい臭いをあまり感じさせないが、芋焼酎の良さが出た芳醇な味わいがする。淡麗と言うよりも、しっかりとした芋焼酎らしい太い味わいのように思えた。
ロックにして冷やすと、結構あっさりした味わいなのだが、ややまろやかさに欠けるのか、少々トゲトゲしい気がする。
お湯割りにすると、ふくよかな柔らかみのある味わいで、後味に芋焼酎独特の甘美な余韻が広がる。まろやか且つ上品であり、飲みやすい。私はお湯割りがこの焼酎には一番合っていると思うが、どうだろうか。