蔵の師魂いもいも


          小正醸造(株)     日置郡日吉町日置3309
                   Tel  099−292−3535
          ゲットした日 : 平成13年7月20日 

  
蔵の師魂いもいも
  小正醸造が芋麹で仕込んだ焼酎を世に出した、と南日本新聞に載ったのは7月始めだったと記憶している。 芋麹の焼酎は国分酒造「芋麹芋」西酒造「宝山芋麹全量」に続き3銘柄目である。
  海の日の休日、鹿児島での所用の帰り、ぶらっと立ち寄ったコセド酒店でこの焼酎を見付けた。

  ラベルには「蔵の師魂 いもいも」と墨書され、「・朝掘り鹿児島産さつま芋。 ・芋麹に芋掛け。 ・かめ壺仕込み。 ・木樽蒸留。 ・無ろ過。」と製造データが記載されている。 このような記載は作り手の顔が見えるようで好感が持てる。 製品はアルコール度数25度、720mlビンだけらしい。

いもいもと薩摩切り子及びキビナゴ  生で飲んでみると、無濾過にも拘わらず、さっぱりした軽やかな味わいで爽やかな甘味が引き立っている。 後味に華やかさが残る。 25度というアルコール濃度の高さも全く感じさせず旨い!
  ロックにすると、冷やされて味が締まり口当たりが一層柔らかくなる。
  あらかじめ5:5に割り水したものを黒ヂョカで燗付けしてみると、爽やかで軽やかな味わいではあるが、やや辛口か。 燗が冷めてくると芳醇な味わいが戻ってくる。

  「芋麹芋」でも感じたのだが、普通の米麹焼酎と比較すると、和水した場合・・・特に薩摩では一般的な5:5程度に割水した場合・・・、味わいの奥行きにやや欠けるような気もする。 もちろん好みにも依るのだろうが、小生には淡麗過ぎてやや物足りなく感じる。 素人考えながら、貯蔵期間がもう少し伸びるとまろやかな味わいがさらに倍加され、末恐ろしく旨い焼酎になるのでは・・・(^_^;)。
  爽やかな口当たりとクセのない味わいは芋焼酎が初めての方でもきっと受け入れて貰えると思う。 この日はキビナゴの刺身をショケ(肴)に生で飲んだが、料理及び焼酎両方の味が引き立ち、至福の一時であった。
  爽やかさと華やかな後味等良さが一番味わえる生がお薦めである。

   
              平成13年9月4日記載