寿百歳


          東酒造(株)    鹿児島市小松原1丁目37−1
                   Tel  099−268−2020
          ゲットした日 : 平成13年9月9日 

  
寿百歳
  東酒造先代が90歳の時「100歳まで現役で行こう」と作った銘柄である。 先代は102歳の天寿を全うされたらしいが、幾つになっても現役を続け社会に有用な高齢者たらんとするのは、超高齢化社会を迎える我が国にとって目指すべき姿であって、まことに称賛に値する快挙である。 ラベルにもめでたき焼酎と記載され、お祝いの席等で喜ばれていると聞く。
  「寿百歳」は東酒造伝統の技法で作られ、仕込み水には銘水の誉れ高い大重谷原水が使用されている。 アルコール度数は25度で一升瓶、五合瓶の他に、業務店縁起物用の二升半瓶(升升半升・・・益々繁盛の意)もある。
寿百歳とツケアゲ
  生で飲むと、口に含んだ感じは意外とさらっとした味であるが、後味に甘さがジワッと広がってくる。 薫りも軽やかな芋の芳香が立ち上がり申し分ない。
  ロックにすると、軽やかな中に甘さが引き立つ。 溶けた水に薄まっても全く味わいが崩れず、甘く爽やかである。
  前もって5:5程度に割り水したものを黒ヂョカで燗すると、華やいだ味わいを堪能出来る。 甘さが引き立ち奥行きのある味わいである。 温めの燗か燗冷ましが特に旨いように感じる。

  薩摩に於ける宴席的焼酎作法は、好みの濃度にお湯で割ることであり、高齢者は2:8とか3:7位の極薄目の焼酎を好まれる方が多い。 この「寿百歳」どれだけ割り水しても味が全くぼやけず美味しく頂ける。 まさしく老若男女問わず一堂に会して、目出度き飲ン方を演出するのに最適の焼酎と言えよう。 もちろん味も秀逸で、特に
お湯割り系統がお薦めである。
       
                                     平成13年9月23日記載