古典派


          原口酒造(株)    日置郡吹上町入来652
                   Tel  099−296−2069
          ゲットした日 : 平成13年6月24日 

  
古典派  国民宿舎吹上砂丘荘で宴会があったのだが、帰り際に売店を覗くと色んな土産物の中に焼酎が置いてあった。 加世田市と吹上町は僅か12km程しか離れていないのだが、酔った勢いか何かしら旅情がかき立てられ、記念にと思って買ったのが、この5合瓶入りの「古典派」である。
  原口酒造は吹上砂丘のほぼ中央部入来浜漁港近くにあり、主要銘柄の「西海の薫」は南薩方面で結構飲まれている。 私の知る範囲で加世田市内に吹上町出身の飲み屋さんが2軒有るが、「西海の薫」が常備されている。

  化粧箱には「振って飲む」と記載されているので、濾過を最小限度に止め、寒期には白い澱が出るのであろう。 瓶には「黒麹仕込みの豊饒熟成3年貯蔵焼酎」の帯が誇らしく貼られている。 また裏ラベルには河内源一郎商店の新しい麹を使用したことが記載されている。
  
  生で飲んでみると芳醇な薫りが引き立つ。黒麹独特のコクとキレが柔らかく変化しているようで、重厚でまろやかな味わいとなっている。 これだけでも充分飲めそうな勢いである。
  ロックにすると、味が一段と引き締まる感じである。 和水によるエグミも全く感じられない。 濃度が薄くなっても生で感じた味はしっかり残る、いわばボディの厚い味わいである。
  6:4に割水したものを黒ヂョカで燗すると、まろやかな中に豊饒な甘さが引き立つ。これは旨い!

  古典派というネーミングから昔風のどちらかというと辛い焼酎を想像しがちだが、重厚で芳醇な甘さを堪能出来る焼酎と言えよう。
  どの様な飲み方でも美味しいが、お湯割り系統が甘さを一番引き立たすようで好きある。

  
                                      平成13年7月29日記載