種子島金兵衛


          種子島酒造(株)  西之表市西之表13589−3
                   Tel  09972−2−0265
          ゲットした日 : 平成13年5月2日 

  
金兵衛  出張で種子島に行った友人からお土産に頂いた焼酎である。 聞くところに依ると、種子島酒造(株)まで歩いて出向いたらしく、工場直搬出のありがたい逸品になっている。通常で有ればありがた過ぎてなかなか開栓出来ないのであるが、友人の「あん焼酎を飲んだな?」との問いに、意を決して飲んでみた。(^_^;)

  芋焼酎名鑑によると種子島産のシロセンガン銘水甲山水で仕込んだ焼酎らしい。
  薫りは上品な芳香が引き立っている。
  生で飲んでみると上品な甘さでコクのある味わいである。 後味も甘さが残像として残る。 生でも十分楽しめる優しさ柔らかさである。
  ロックにすると、冷えているせいか生に比べると少々重く感じるが、生で感じたふくよかな甘さはそのままで十分楽しめる。
  割水したものは甘く軽やかな味わいで、ゴイゴイ飲めそうな勢いである。
  湯割りでは軽快な甘さが前面に出て柔らかくふくよかな味わいである。 後味も爽やかで、思わず唸ってしまう。 これは旨い!

  この焼酎の特長を端的に言えば「柔らかい甘さと優しさ」となるのだろうか。  どの様な飲み方でも甘く柔らかく、なおかつコクがあり美味しいが、お湯割りが一番特長を引き出しているように感じた。
  この特筆した旨さは原料の良さ、造りの良さ、水の良さそして蔵人達の情熱と全てが合わさって出来たものであろうが、今まで味わってきた種子島の焼酎に共通する風土・人情のようなものを感じずにはいられない。
  そう言えばいつも世話になっている「好味亭」の女将さんも種子島出身であった。 種子島に行ったことはないが、南の島の田園風景に想いを馳せながら、島は人情と共に焼酎も優しいと痛感した。
  
      
                              平成13年6月8日記載