かせだんもん 


かせだんもん
   宇都酒造  加世田市益山2431  Tel 0993−53−2260
   ゲットした日:平成11年12月5日


  「かせだせっけいくらぶ」が自分たちの手で焼酎原料を作り手造りの地焼酎を作ろうと企画し、発酵・蒸留等の製造過程を宇都酒造に依頼して、とことん手造りにこだわって出来たのがこの「かせだんもん」である。当初計画では、この焼酎作りの会員を募集し、唐芋の植え付けから、草取り、芋掘りなどの労役を課す予定であり、当然私も義務を果たすべく応募したのであるが、残念ながらと言うべきか幸いにと言うべきか、農作業をせずに獲物にありついてしまった。(^_^;)
  唐芋は会員の手造りの無農薬有機栽培で、麹米も舞敷野地区の農家に委託栽培したと言う徹底ぶりである。さらに水にもこだわり、麹仕込み、芋仕込み、割り水等全ての水を鹿児島100名水に挙げられた加世田市中山地区のちょろちょろ湧き出す湧水を数時間ずつ数日間採取して使用している。
  また、麹も宇都酒造には珍しく昔ながらの地元産黒麹を使用し、加世田にとことんこだわって出来た逸品である。
  私は2口(1口3本、5,000円)申し込んだのであるが、珍しさとおいしさが相俟って、気前よく人に配布していたら、手元に2本しか残っていなかった。
  先日、友人のKさんとodabooさんとでこの焼酎の試飲会をしたのであるが、生で飲んでまず第一に感じたのは水が良いのであろうか、クセのない上品でまろやかな味わいで、後味として爽やかな甘さが残る。これなら生でも充分飲めるし、ウィスキーとか泡盛に比しても遜色ないような気がする。
  お湯割りにすると、芋らしさを少しも損なうことなく軽快で爽やか、かつ上品な甘味が広がる。とにかく飲みやすい!たとえて言えばライト感覚に仕上がった焼酎と言えよう。芋焼酎初心者から上級者(そんなのもが果たしてあるのかどうか定かではないが・・・一説にはただ単にノンベーであると言うことらしい・・・(^_^; )まで楽しめる作品と言えよう。
  今年も作る計画があるのかどうか解らないが、もし作るなら、こういった加世田のこだわり焼酎が商品として市販され、より多くの人達に評価されるようになって欲しいものである。
  

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