純芋醸酎


          国分酒造協業組合  国分市川原1750
                   Tel  0995−47−2361
          ゲットした日 : 平成13年6月15日 

  
純芋醸酎  本年4月か5月の頃、東京のこばやし酒店の掲示板で発売酎だったか予約受付酎だったか告示されており、強く揺り動かされたのであるが、逆輸入への抵抗から悶々としていた。(^_^;)
  まあ、何かのついでに国分まで出向けば良いかと思っていた矢先に、コセド酒店で「いも麹芋」と一緒に出くわしたのであるから、もちろん喜々として速攻でゲットした次第である。

  ラベルは「いも麹芋」と同じくシンプルに「国分 純芋 醸酎」と墨書されている。そして2000年仕込み参拾弐度と記載され「黄麹仕込みのさつまいも100%いも焼酎誕生。2000年11月26日蒸留、半年熟成後無ろ過無調整で加水せず原酒で蔵出し!2000年さつまいもが純粋に味わえる”ピュア”ないも焼酎である。」との口上が誇らしげに踊っている。
  国分酒造のホームページに依れば、「蒸留方法を工夫し、通常の常圧蒸留より更に高沸点成分が出てくるようにしたため、味にコクとうま味が出ている。」とのことで、「いも麹芋」とは麹と蒸留の仕方を変えているのである。
 
  生で飲んでみると馥郁たる甘い薫りが立ち上がる。 原酒なのだがアルコール度数の高さは殆ど感じさせず、まろやかで口当たりも爽快かつコクの深さを感じる。 上品な甘味が口中に蒸散するようである。 後味も伸びやかで、生オーケストラを彷彿とさせるような余韻がある。 これは心底旨い!
  芋そのままがアルコールに昇華し、なおかつ焼酎造りの伝統を愛として一身に受けた珠玉の一滴である。
  僅か半年の熟成がこれ程までのまろやかさを与えるのに驚嘆の意を禁じ得ない。 半年後に1年貯蔵物がラインナップしていくそうであるが、この旨さがさらに進化していくのを想像するだけでも、耽溺?しそうになる。 他の酒を貶めて焼酎の良さを強調するのは小生の是とする所ではないが、非難を畏れずに「高級ブランデーなんか目じゃない!」と叫びたい心境である。
  「純芋醸酎」はアフター9にBGMに耳を傾けながら、ゆったりとした時間を楽しむ酒にしたい。
  ちなみに生でこれ程の圧倒的味わいを見せつけられると、ロックやお湯割りにするのが怖くなってしまうのである。 理由はよく解らないが・・・ただのものぐさとの説もあり(^^ゞ)・・・、まだ試していない。 が、どんな飲み方でも抜群に旨いのでしょうね。(^_^;)
  しかし、これは”ピュア”という軽いノリよりは、”a lethal weapon(凶器?ちょっと物騒か(^_^; )"とか、
" an ultimate weapon(最終兵器?・・・でも終わり無き挑戦のはず(^_^; )" の方が合っているかも・・・、なんてヨタな事を考えさせる程秀逸な味わいである。


                                      平成13年7月23日記載