伊佐大泉


          大山酒造(合名)    伊佐郡菱刈町荒田476
                        Tel  09952−6−0055
          ゲットした日 : 平成13年7月20日 

  
伊佐大泉  日本最古(約450年程前)の「焼酎」と記載された木片が発見されたのが、大口市の郡山八幡神社である。 以来、伊佐地方は鹿児島県の焼酎発祥の地として、また県内随一の寒冷な気候も相俟って、焼酎のメッカとして知られている。
  此処にある酒造所は元祖プレミアム焼酎「伊佐美」甲斐商店、今や鹿児島県の焼酎界を席巻している「黒伊佐錦」大口酒造協業組合、そして「伊佐大泉」大山酒造の3社である。
  県内各メーカーが多種銘柄生産し、多様化するニーズに応えているのに較べ、大山酒造「伊佐大泉」という単一銘柄のみを生産しその完成度に心血を注ぐことで、我々酔くろぼを満足させようとしており、常々興味を抱いていた。
  ところが、小生やや偏屈な所があって、市場寡占状態の銘柄には何ら食指を動かされず、特に伊佐地方の焼酎は今まで見て見ぬふりをしてやり過ごして来た。 しかしながら、暑い休日、避暑のためブラリと立ち寄ったチャーミーでこの焼酎と対面し、何かしら魅入られたように購入してしまった。(^_^;)
  伊佐大泉とコンニャク
  「伊佐大泉」白麹仕込みで、昔ながらの手作業による麹米造りのため、ラベルには「手づくり焼酎」と誇らしく刻印されている。
  生で飲んでみると芋焼酎独特の芳醇な薫りが引き立ち、舌に感じる第一印象は透明感のある清冽な味わいである。 次に奥行きのあるコクの深いしっかりとした味わいが襲ってくる。(^_^;)  後味も軽快で、手作り焼酎に共通すると思われる柔らかさがある。
  ロックで飲むと甘味がより一層引き立つようである。 爽やかで清冽な味わいはそのままで飲みやすい。 これは旨い!
  前日に5:5に割り水したものを黒ヂョカで燗して飲むと、柔らかくふくよかな味わいが増す。 幸せと安らぎを感じる旨さであり、薩摩に生まれたことを感謝したくなる。

  小生常に10銘柄以上の焼酎が開栓状態なので、一銘柄当たりの消費は極めて少ないのだが、「伊佐大泉」はその味わい深さ故購入後一月の間に1升瓶を殆ど飲み尽くしてしまった。 レギュラー酒ながら完成度は極めて高く、さすがと思わせる逸品である。 どの様な飲み方でもその旨さを体感出来るが、ロックで引き立つ甘さは秀逸であり、この飲み方を一押しとしたい。

                               平成13年8月27日記載