第35夜 本格焼酎フェスティバル


                 日時: 平成16年10月30日(土)
                 場所: MBCメディアホール→熊襲亭

パネリスト
第一部のパネリスト。ライトが強烈でかなり熱そうであった。
 参加者: 冷奴さん、こだまさんAptiva野郎師、にっしー

 本日の主役: 多種類の本格焼酎
 
 本日のショケ:キビナゴ刺身、豚の角煮等々正調薩摩料理の数々

  
  11月1日は「本格焼酎の日」であり、鹿児島県酒造組合連合会はこれまで様々なイベントを企画実行してきたが、今年は有料(3,000円)で200名の希望者を募り標題の「本格焼酎フェスティバル」が午後4時半より賑々しくも厳粛に挙行された。
 
あぷさん
MBCメディアホール前で酒造組合御用達のAptiva野郎師。
  当日精酎組電脳参謀Aptiva野郎師は酒造組合の広報担当の大任の為、我々とは行動を共に出来ないとのことで、精酎組の婦人部長冷奴さん、特殊部隊長兼酒席報道官こだまさんとの3名で潜入して来た。

  加世田をバスで発った愚生が午後3時40分頃鹿児島中央駅に到着するや否やこだまさんからのメール入電有り、既にアミュプラザ散策を終えたとのことであった。
  開催まで若干時間があるためアミュプラザ地下の焼酎維新館に集結し、焼酎を2杯程立ち飲みする。ショケにチケアゲが出てお湯割り1杯250円は嬉しい!v(^^)

宇都酒造社長親子
 宇都酒造社長親子。ご令息は奥様似のよかにせですな〜。
  少しだけほろ酔い加減で山之口町の会場に徒歩で向かい、開始5分程前には会場に到達した。 会場前ではこの日取材担当のAptiva野郎師が高価そうなカメラを首に掛けて我々を待っており、相方の冷奴さんももう来ているはずと告げた。
  受付でご子息を伴った宇都酒造社長を見つけ少し話をした。 ご子息は東京農大醸造科小泉武夫教授の薫陶を受け、卒業後和歌山の酒造会社で3年程修行され、蔵を継ぐべくこの春目出度く帰ってこられたと事である。宇都酒造のさらなるパワーアップに期待大である。v(^^)

  既に入場しているはずの冷奴さんをいくら探しても姿は見えない。やむなく入場券をあぷさんに託し、我々二人だけ受付を済ませ会場に入った。 司会の中村朋美アナウンサーが開会を告げるときに、やっと息を切らした冷奴が愚生の隣に着座した。 

代表銘柄
 ずらりと並んだ代表銘柄。いや〜、壮観ですな〜!
  聞けば、職場の正面にあるこのビルは全く眼中になく平然とスルーし、かなり遠方のMBC学園に迷い込んだらしい。(・_・) そう言えば、今年夏のキャンプの時にも車列を組み田渕酒店を襲撃する途中、彼女は先行車の左折ウインカーを何の躊躇無く無視し、忽然とルートを外れた挙げ句何ら振り返ることなく遙か彼方まで猪突し、みんなを呆れさせたのを思い出してしまった。(^_^;)

  今回のパネリストは俳優の三浦浩一氏(有)飲食文化研究所「繁盛できる」編集部代表取締役編集長薩摩大使を委嘱されておられる立山雅夫氏そして国分酒造笹山 護専務のお三方で、アドバイサーとして10名の焼酎ノンゴロの方々が舞台後方に控えておられた。(^_^;)

焼酎地図
お馴染みの蔵元地図だが、クイズは挙行されなかった。(-_-?)
  仕事上の堅苦しいフォーラムでは、睡魔に襲われ殆ど記憶していないのが常であるが、今回は同じ焼酎ノンゴロ同志、本音の発言の数々に共鳴し放しであった。(^_^;)

  特に立山氏の「これだけ芋焼酎の評価が高いと、南九州以外でも芋焼酎が造られ、さらには大企業が芋焼酎造りに参画し、もっと言えば中国でも安い労働力を背景に芋焼酎が造られる可能性があり、今後鹿児島の焼酎業界が優位性を維持し、消費者の信頼を確固たる物にするためには厳格に原料芋の出自を表示する等、トレーサビリティーを強化する必要がある。」との提言が印象深かった。

第2部開始
熊襲亭での第2部はそうそうたる主催者側メンバーである!
  さらに「日本酒は精米歩合〜%、日本酒度〜、酸度〜・・・なんて眉間に皺を寄せ蘊蓄を意識しながら飲むのが流行だったが、焼酎は清酒の轍を踏まないためにも、難しいことは抜きに楽しく飲みましょうよ!(*^_^*)」との発言に我が意を得たりと激しく肯いてしまった。

  しかし如何に充実した有意義なフォーラムであろうとも、宵闇が迫ると飲酒の妄想が大脳を占拠して止まないのはパネリストないし聴衆を問わず共通した病理であろう。(^_^;) 6時20分頃イベント第一部を終え、参加者は20〜30名のグループに8分されそれぞれのイベント第2部会場に徒歩にて移動した。

写真を撮るあぷさん
 取材に精出すあぷさん。わっぜ決まっちょっど!
  我々の会場は正調薩摩料理でお馴染みの「熊襲亭」で、アドバイサーとして立山雅夫氏と鹿児島県観光労働部商工政策課主幹兼ふるさと特産係長(役所の肩書きって何故斯くも長い!)前田洋一氏、さらに蔵元の方も4名程割り振られていた。

  鹿児島県酒造組合連合会本坊喜一郎会長の御発声で焼酎で乾杯し飲んかた開始となった。 薩摩の飲んかたはやはり焼酎で乾杯が良いですな〜。さすが酒造組合と感服しました。郷土の最も誇れる地場産業を応援するためにも、公の飲んかたは必ず焼酎で乾杯したいものである。
ネット中継
焼酎出会い系サイト掲示板に見入るヨカニセ宮江氏!
  
  我々のテーブルにはグラフィクデザイナー事務所を開設しておられる宮江氏が同席された。大鶴義丹似のヨカニセ氏は奄美大島龍郷町のご出身で、普段はあまり芋焼酎は飲まれないとのことであるが、最近有機農業の土造りに関心を深め、安全な原料から出来た安心出来る焼酎を鹿児島の焼酎業界に期待したいとこの会合に参加されたとのことであった。

  また我々3名が出自職業等何の縁もゆかりもなくただ単に焼酎出会い系サイトで知り合い交友を深め、ついには精酎組なる秘密結社めいたノンカタグループまで造ったことに唖然とされていた・・・。(^_^;)
中村アナと
 中村朋美アナと・・・。愚生とのツーショットは・・・?(T_T)
  
  飲んかたが始まって30分も経たないうちにあぷさんが我々の会場の取材に訪れた。 何枚か写真を撮った後、焼酎を勧めると、「もう他には行かんど!ここに腰を落ち着けて飲んど!」とゴイゴイ飲み始めた。職務放棄も甚だしく、上司に叱責される様が目に浮かび、やむなく愚生が取材用の写真を撮る羽目に・・・。(^_^;)

  本日司会された中村朋美アナは加世田市長屋出身。加世田市のイベント等でもよく司会をされ当方は顔見知りなのだが、加世田から来たことを告げ、名刺交換をすると、なんと旧加世田駅前にある拙医院をご存じなかった。(T_T) 
本坊喜一郎会長
ヨクロボの無理難題に迷惑げな本坊喜一郎会長!(^_^;)
一昔前ならモグリの誹りを免れないのだが・・・。(-"-) しかしお美しいのと焼酎お湯割りが大好きとのことだから大目に見ましょう。(^^ゞ

  本坊喜一郎会長が我々の席まで来られた。 80歳前後とお見受けしたが矍鑠とそして終始柔和な表情をされておられる。 鹿児島県焼酎業界最重鎮の方が我々市井の一ヨクロボにも気軽に話しかけられ献杯を重ね、おまけに記念写真まで応じて下さり感激の極みである。

  トップに立たれる方のこの気さくさが焼酎の持つ庶民性土着性を象徴していると痛感した次第である。

大石社長
大石社長と精酎組。愚生に内緒で密約があったとは・・・(-"-)
  大石酒造蔵元の大石啓元氏が我々の席の来られた。 カブト釜式蒸留機を復刻させたり、「がんこ焼酎屋」「莫祢氏」等の銘柄を生み出す蔵元は職人気質の堅物との先入観を持っていたのだが、お話をされる姿は温厚篤実そのもので、初対面とは思えない程の親近感を覚える。

 氏の人の良さに付け込みこだまさんと冷奴さんは抜け駆け的に販促コップをおねだりしたらしく、後日逸品の数々をご恵送賜ったとの報告があった。 出し抜かれた愚生が地団駄を踏んでも後の祭りである!(-_-メ) それにしても愚生より3歳年長とは思えない程エネルギッシュに映るのは物造りに邁進する情念の賜なのだろうか。
前山雅夫氏
鮮やかな朱に染まった立山氏も魅力的ですな。(^_^;)
  本日パネリストを務められた立山雅夫氏は好評を博した柴田書店刊「薩摩焼酎奄美黒糖焼酎」を編集された焼酎通である。 氏は会場のあちこちで引っ張りだこで、膨大な量の焼酎を飲まされていた。秘剣師とも親しいらしく共通の知人があると会話は瞬時にヒートアップしていく。
  と言ってもこのころはかなり愚生は酔っぱらっており、氏と交わした会話は殆ど覚えていないのだが、「ブームと言っても、薩摩人と同じようにお湯割りが心底旨いと思える酔人が全国的に増殖して初めて芋焼酎が認知されたと考える!」等と身の程知らずにも愚見を開陳したような気がするのだが・・・。(-_-?)
三浦孝一氏
憧れの三浦浩一氏との遭遇に感極まるこだまさん!(・_・)
   高名な飲食評論家であるにも拘わらず、一介のヨクロボオンジョの戯れ言にも真摯に静聴される姿に深く感銘を受けた。

  会場全体がノンカタの坩堝と化した頃、人知れず抽選会があったらしい。(^_^;)
そして当選者として愚生の名前がコールされるではないか! 見事「莫祢氏」「煌めきの島」五合瓶をゲットしたのである!\(^O^)/

  終了間際になってパネリストの三浦浩一氏が乱入してきた。各会場を回りかなりへべれけ状態であるが、ここ熊襲亭でもみんなに囃し立てられでかいグラスで焼酎一気飲みに興じていた。(・_・) これが真のエンターテイナーの姿なのであろう。 私には絶対出来ない・・・!(-ー;)
  
戦利品
今回手元に残った貴重な戦利品。
眺めるたびに素晴らしいノンカタが蘇る!(^_^;)

 スターの登場に大感激のこだまさんは早速ツーショットを所望したが、日頃ニュース、スポーツそしてドキュメンタリー以外は殆どテレビを観ない愚生にはそのスター度が全くぴんと来ないのである。 まあプロ野球選手で言えば、福岡ダイエーホークス大道典嘉外野手が登場したぐらいの一生想い出に残る衝撃度があるのだろう。関心がないというのは怖い物である。(^^ゞ

 例によって例の如く楽しい時間は瞬く間に過ぎてしまい、8時15分の終宴時間となった。 沢山の方から名刺を頂いたが、あまりにも短い時間故殆ど話せず終いだった。 最後に大石氏の万歳三唱で締め、全員にお土産袋が配布された。
愚生の袋には「いも神」五合瓶と本格焼酎君マーク入り薩摩焼ぐい飲みが2個入っていた。 これだけ飲み喰いして、焼酎界名士と親しく話をさせて頂き一緒に写真に収まった上、お土産まで頂戴してたったの3,000円!(・_・) 酒造組合の太っ腹に大感謝! 来年も絶対参加するぞ!

  酔うと気が大きくなるのは我が家の遺伝病らしい。┐( ̄ヘ ̄)┌  水割り大好き、これから合コンに出かけるという冷奴さんに「煌めきの島」を上納し、さらに勤労奉仕を強いられた挙げ句何ら戦利品も得られず落胆この上ないあぷさんに「いも神」を進呈し、8時半加世田行き最終バスに乗り込んだ。 加世田まで爆睡したのは言うまでもない・・・。(^^ゞ

  いやぁ〜、ほんのこて焼酎の縁ちよかどな〜!

    
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 屋久酔酎行1・2 第36夜 昼焼酎