第28夜 Be Kagoshima披露宴


Be Kagoshima    日時: 平成15年6月15日(日)午後3時
    場所: 鹿児島市天文館「和心創楽 櫻壽」

  参加者: 宝納酒会「焼酎プロジェクトX」2002に参加された皆さん

  本日の主役: Be Kagoshima(本坊酒造貴匠蔵)

  本日のショケ: 焼き物多種。他にも色々あったがどうしても思い出せない。(^^ゞ


  薩摩に住む我々の日常酒芋焼酎の製造作業一部始終に直接参加体験して、本格芋焼酎を深めようと宝納酒会「焼酎プロジェクトX」がスタートした。 愚生は諸般の事情より稲刈りからの参加であったが、既に田植え、草取りなどの難行苦行を遂行した同士には単なるノンベーとは異なる連帯感が芽生えているように感じたものである。 これらの作業の様子はAptiva野郎師の怪しいページ及びなんちゃんのちょ蔵のんダレ亭ィに報告されているので参照されたい。

  出来上がった焼酎は、我々の郷土美しい鹿児島が何時までも鹿児島らしくあるように「鹿児島であれ」との願いを込めて「Be Kagoshima2002」と命名された。これは「美鹿児島」とも読め、実に秀逸なネーミングになっており、宝納さんのセンスの良さにはただただ脱帽するのみ。 なお収穫製造年の記載は今後もこの活動が継続される事への強い意思表示でもある。
  
  なお本焼酎の的確秀麗な酎飲後感は秘剣師本格焼酎寸言を是非ともご参照下さい。

感謝状贈呈
感謝状を受け取る宿口氏。威風堂々としていてなんだか
宝納さんが表彰されているみたい。(^_^;)

  プロジェクトの締めくくりは出来上がった焼酎のお披露目とお約束のノンカタ痛飲である。3時少し前に天文館地蔵角でRyoさん(神奈川県在住なのに何故かこの日ここにいる。いつもの事ながら驚愕すべき情熱ですな(^_^;)と待ち合わせ、会場に入った。 定刻になりAptiva野郎師及びなんちゃんも合流したのだが、披露宴はなかなか始まらず、30分程経過してからやっと開宴となった。 うむぅ・・・、この薩摩時間がいかにも鹿児島らしい。このプロジェクトにも終始一貫していたような・・・。(^_^;)
  宝納さん挨拶の後、製造を担当された本坊酒造鹿児島工場「貴匠蔵」宿口修一氏杜氏の竹原則広氏に感謝状が贈呈された。

認定証授与
認定証授与される愚生。緊張しますな〜。
  
  そしていよいよプロジェクトに参加された会員への焼酎マイスター「呑貴宝手」資格認定証交付及びラベル裏面に自分の名前が記載された世界にただ1本だけの「Be Kagoshima」の授与となった。 宝納さんの説明では、ドンキホーテの様な気概でプロジェクトに参加し、焼酎を呑んで貴い宝を手中に収める・・・だったような。記憶薄弱御免。m(_'_)m

 #この件、痴酔性健忘症ではなはだ誤解しており、このプロジェクトの真意をご理解頂くために、後日頂いた宝納さんのメールを引用します。
  「呑貴宝手」とは、『呑み手の皆様の心を貴匠蔵(造り手)と宝納酒店(売り手)がつなぎたいという連帯への希望』と『農業や醸造というプロフェッショナルな世界への尊敬と共感を抱き、もっとアプローチしたいと考えるアマチュアな人々の純真素朴な心意気』をかのドン・キホーテの名に懸けた単純なものです。

  中世の騎士ドンキホーテが一升瓶と唐芋米をぶら下げたユーモラスなラベルからもこの「呑貴宝手」へのこだわりが伺える。
  学生時代表彰されたことが皆無の愚生にとっては、賞状を貰った気分はかくありなんと思え、緊張感も伴い誇らしげでよかもんですね。(^^)名刺にも新たに書き加えようかしら。(^_^;)


呑貴宝手認定証
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  参加者全員に認定証が手渡されたところで、待ちに待った怒濤のノンカタが始まった。もちろん焼酎は「Be Kagoshima」だけである。生、オンザロック、お湯割り、色々試してみるがどれも旨い。宝納さんは別に黒ヂョカ数個もご持参され燗付けまで味わう事が出来た。いろんな企画準備で只でさえ大変なのにこの心配り!(・_・)宝納ご夫妻に感謝!只感謝!m(_'_)m
  我々Aptiva野郎師、なんちゃん、Ryoさんのおんじょグループはお湯割りでゴイゴイ飲むのだが、若い人たちはロック派が多かったような。

  都会では若いご婦人方が芋焼酎ブームの牽引役を果たされていると聞いている。 しかしながら、本家本元の薩摩では若者の先鋭的耽溺的飲酎行動がさほど感じられず忸怩たる思いでいたのだが、今回2名の薩摩おごじょが参加され、華やいだ雰囲気に薩摩酎界の明るい未来が予感された。(^_^;)おごじょ衆はさすがにオヤジ風にお湯割りズビズビズゥ〜〜プハァ〜〜ではなく、お洒落にロックで嗜んでおられたが、にこやかな顔つきに達成感が溢れていた。


    
ノンカタ風景
竹原杜氏(右端)とおんじょグループのテーブル。


   杜氏の竹原氏が隣に来られて、色々お話を伺う。氏は加世田市津貫のご出身で同郷と言うこともありことのほか親近感が持てる。「Be Kagoshima」に関しては、かなり酒質が良く、焼酎本来の味を楽しんで貰うために無濾過で仕上げたとのことであった。実際に我々にも唐芋風味満載の力強い味わいがよく伝わってくる。

   今後このようなこだわりを持ち採算度返しで薩摩の伝統文化を継承発展させる焼酎と、「桜島」のように美味しくリーズナブルな価格で会社を儲けさせてくれる焼酎とに二極化するのではないかとのお話もお聞きしたような。

  

集合写真
皆さんマイラベルの「Be Kagoshima」を手に誇らしげですな。

  6時頃に祝宴は終わったのだが、その後同所で2次会を。
愚生以外は6名の若手が残り、宝納さんの含蓄深い話に耳を傾けた。痴酔性健忘症故殆ど覚えていないが、敬愛の眼差しで拝聴したのは確か・・・。(^_^;)

  このように共通項を有する人達とのノンカタは驚嘆する程楽しく、そして驚愕する程時間が過ぎるのが早い。 山形屋バスセンター20:00発の加世田行き最終バスに間に合うように皆さんに別れを告げ、雨上がりの天文館に飛び出した。

  新たな仲間と知り合えた喜びと焼酎の旨さに晴れやかな気分でバスに乗り込んだのだが・・・、泥酔のため即座に爆睡したようである・・・。(^^ゞ
  Aptiva野郎師及びRyoさんも8時過ぎには後ろ髪を引かれながら帰途に就いたらしいが、なんとなんちゃんは若者おごじょ衆と三次会に赴き、爆酔→記憶消失→膝の擦り傷という武勇に及んだらしい。 まこて強か、元気じゃっど!(・_・)
  こんな素晴らしく誇らしい事業を主宰された宝納さんに感謝! そして知り合えた素晴らしい仲間に感謝!
  そして、既に「焼酎プロジェクトXー2003」は既にスタートしている。今年も頑張りましょう!(^^)

  いや〜、ほんのこて焼酎の縁ちよかどな〜!


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