第19夜  反省酎
  信州諏訪市リカーハウスながさきの女将さんである美知子さんが、鹿児島の焼酎事情を視察に来られた。 そして薩摩の焼酎好きとの献酬を希望されておられるとのことで、Aptiva野郎さんが幹事の労を執られ、焼酎天国で飲ン方と相成った。
  1時間程遅れ、天文館に車で急ぐ小生に、美知子さんを紹介した秘剣師より電話が入った。 信州の熱風の前に薩摩ジゴロが蹂躙殲滅されているのではないかと危惧されておられる様子であった。(^_^;)

  小生が店内に入るともう既にかなり盛り上がっていた。 この雰囲気・・・(-_-?) 既に性別や生地を超え、旧知と言うよりは、親子の情とでも名状すべき親密さが漂っているではないか。(^_^;) 完璧に出遅れてしまっている。 挨拶もそこそこに飲み始める。 まずは「島甘露」から・・・。 う〜む、柔らかくて甘い!

  美知子さんがお約束のワインアドバイザーならではのラベル剥がし秘技を披露する。 一同感嘆の嵐で、ワイン愛好家の奥深さを見せつけられたような衝撃であった。 美知子さんは焼酎が好きになると、矢も楯もたまらずに鹿児島のことや鹿児島弁も知りたくなったらしい。 そしてそれを即座に実行に移すと言う、恐るべき情熱と行動力の塊のような現代女性である。 一説には肝っ玉母さんとの評もあるが・・・(^_^;)、同世代の小生には、優しいご主人の愛情に包まれた魅力的なご婦人との印象が強い。 お話も楽しいし、お酒類は偏見無くみんな好きらしい。 ただ量は飲めないらしく、殆どがティスティング程度で我々ヨクロボを楽しい会話に引きずり込んでいく。 たいしたもんである。(・_・)

  笹山さんは国分酒造の総務部長さんで、まだ20代とお見受けした。 先日双子が生まれたばかりらしく、「一度で二度嬉しいですね。」と向けると、「その代わり、三倍大変みたいです。」と返された。 穏やかな物腰ながら快活で、機知に富む涼風の如き好青年である。 酒も強い!どれだけ飲んでも一糸乱れぬ酎飲態度である。 さすがに酒作りをする人は強い!と感心せざるを得ない。(^^)

女将さんとその1
店主の浜園さんと。

まだまだお若く、お元気で、お肌もツヤツヤである。
笹山さん(中央)は酔ってはいるのだろうが、乱れは見られない。
台帳管理人さん(右)はかなり来ているようですね。(^_^;)

  1年前、焼酎出会い系サイトで知り合ったAptiva野郎さんや台帳管理人さんと会って始めて飲ン方をしたのが、この焼酎天国だった(その時の様子はこちら→)。 「そいから、こげんして兄弟のごっ付き合ちょっとごあんど!」と自慢した時、Aptiva野郎さんは「兄弟?そげん年の離れたあにょがどけおっかい!(-ー;)」なんて怪訝そうな顔をされたような・・・。(^_^;)

  焼酎天国では、好きな銘柄の焼酎をテーブルに持ってきて、お湯割りコップで飲むのがしきたりである。 飲んだ杯数は自己申告制で、今回はAptiva野郎さんが正の字を書いてチェックしていた。 意識がハッキリしているときは、小生が3杯位なのに、皆さん10杯に近いぐらい飲んでおられた。 やはり1時間の遅れは大きく、取り戻すべくさらにペースアップをする。(>_<)

女将さんとその2 美知子さんは音楽の先生だったらしく、その話しでも盛り上がる。
素面のご婦人お二人

Aptiva野郎さんが若かりし頃ギターを弾いていたとは・・・。(・_・)
泥酔状態の小生。(^_^;)
しかし、何故か写真の時は腕組むAptiva野郎さん。


  今となっては何を話したのか全く定かではないのだが、薩摩の男尊女卑とか、美知子さんが何故焼酎を好きになったかとか、小生の愛妻ぶりとか(大嘘)、色々話をしたような・・・。(^_^;)
  まあ、兎に角話題には事欠かず絶えず笑いに満ちていた飲ン方であった。 酔人vs素面・・・平行線のようであるが、さにあらず! 反発、意気投合、何れにしてもメートルは上がりっ放しで笑いに掻き消されて、「まこちよかばんな〜!(*^_^*)」になってしまう。 よく見ると台帳管理人さんもかなり来ているようであった。 「なんち?10杯飲んだちな?じゃればもうセーブせんなら!」とお湯だけを所望し出したが、新しい銘柄の焼酎に移るとやはり焼酎湯割りになっていたような・・・。

ヨクロボ全員集合 焼酎天国最終章。
隣の団体にシャッターを推して貰う。

美知子さんは終始マイペース。
台帳管理人さん、と小生はかなりヘロヘロ状態−酔然自失−なのがよく解る。
それに引き替え、笹山さんとAptiva野郎さんの屈強−精気溢れること。

  どれほど飲んだのだろう? 夜10時頃になると、美知子さんが鹿児島ラーメンを是非食べたいとのことで、電車通りを隔てた和田屋ラーメンに向かう。 外は小雨が降っていた。 ここら辺から猛烈に気分が悪くなる。 それまで極彩色のまさに天国にいる気分だったのだが、だんだん色彩が抜けてきて、ラーメン屋に着いたときにはモノクロの世界だった。 何しろ目が回りそうな気分を堪えるのに必死で、ラーメンは半分も食べられなかったような気がする。 しかもビールもコップ1杯飲めなかったような・・・。 意地汚いことでは人後に落ちない小生としては異例中の異例である。(^_^;) とても会話どころではなかったような・・・。(>_<;) そして重い頭で酔い沈んでいると、笹山さんが全て会計してくれたらしい。 ありがとうございます。 最年長者としてまことに面目ないことです。m(_,_)m

  皆さんと別れ、回る景色の中をヨロヨロしながら、途中代行運転者に声を掛け、何とか駐車場までたどり着いた。 もし雨が降っていなかったら、道路で寝ていたかも知れない。 帰りの車中、2度逆噴射して、泥のように眠った。(>_<)

  翌朝は激しい吐き気と頭痛に呵まれ、またもや逆噴射を・・・。 液キャベも全く効果なしである。 幸いなことに土曜日半ドンであったため、何とか乗り切れた。(>_<) その日は飲みたい気分にならず、もちろん禁酒した。
  後日談では、台帳管理人さんも小生と同様で、なんと2日間の禁酒を余儀なくされたらしい。 Aptiva野郎さんは損害軽微。 笹山さんはもちろん無傷。(・_・)

  今回は空きっ腹の上、遅れを取り戻そうと無用のペースアップが主たる敗因ではあるが、その他にも若い人達に負けたくないと言う年寄りの冷や水根性が前面に出た嫌いがある。 「まこてどひこぃなってん、いっだまいの入らんっこっじゃ!(ほんとうに、何歳になっても、懲りないものだ!)」と老母の罵声が聞こえるようである。(^^ゞ) やはりおんじょはおんじょらしく静かにゆっくりとマイペースで飲むべし!・・・と痛烈に反省させられた飲ン方であった。
  それにしても薩摩隼人2隻撃沈するとは、信州母艦の猛威凄まじい物がありますな。(^_^;)

   
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第18夜 第20夜
日時:
 平成14年3月1日(金)
 
場所:
 焼酎天国

 本日の主役
 芋麹芋(国分酒造)
 黒石岳(国分酒造)
 愛子(三岳酒造)
 島甘露(高崎酒造)
 その他・・・思い出せない

 参加者
 美知子さん
 笹山さん
 Aptiva野郎さん
 台帳管理人さん
 にっしー


 メインディシュ
 キビナゴ煮付け
 キビナゴ天ぷら
 冷や奴
 地鶏刺し
 鰹腹皮焼き
          etc.
  (思い出せない(^_^;)