第17夜  新生命体?
  鹿児島出身で川崎市在住のRyoさんが、南薩の焼酎事情視察のため来加された。 ご両親は志布志町でご健在らしいが、当初実家には目もくれず、加世田→天文館→国分と焼酎行脚だけの予定であったらしい。 孝心より焼酎道探究に挺身する・・・実に称賛に値する、堂々たる焼酎伝道師ぶりではないか。(^^)

  しかしながら小生、いささか畏れていたのである。 Ryoさんの若さと直情的酎愛故に、「なんち!もへ酔い潰れたちね! まこち加世田んおんじょんしはやっせんこっじゃっ!」と蹂躙殲滅されるのを危惧したのである。 しかも運悪く、加世田随一の酒豪と勇名を欲しいままにしているodabooさんが欠席とあっては、道場破りの出現に戦々恐々とする道場主の心境にも似ていた。

  初対面の印象は極めて折り目正しい好青年であり、何処に酒豪秘剣氏を震撼ならしめるパワーが潜んでいるのか、察知不能であった。

  あーにーさんと三人、「金峰」割り水で乾杯して飲ン方は静かに始まった。Ryoさんのお土産「天の魅惑」をお薦め通り生で頂く。 バニラのように香ばしい味わいで、「芋麹全量」に極めて類似した味わいに感じた。 そのことを告げると、「これは米麹ですよ。(*^_^*)」と返答されたが、にこやかな表情の中に勝ち誇ったような眼光を見逃さなかった。(^_^;) 照れ隠しで「金峰」を黒ヂョカで勧める。(^^ゞ)
  「純芋醸酎」はロックで頂いたが、相変わらずの奥行きのある秀逸な旨さだ。
「金峰」「さつまおはら」「小松帯刀」加世田地焼酎ラインナップで責め立てたのだが、「それぞれ個性があって、濃い味がして本当に美味しいですね。(*^_^*)」と、一向に動じる気配を見せない。

  8時前にありさん、少し遅れて島津梅さんが新製品「珍多羅」「白石原酒」を持参して登場した。 「珍多羅」は初留取りでアルコール度数44度ぐらい、「白石原酒」は白麹造り38度ぐらいの原酒で、どちらも口に含んだ瞬間白石酒造と解る味わいで、まったりとして熟成酒と間違う程にまろやかで旨いのである。 新酒祭に参加したあーにーさんと小生は、「こんたやっぱい白石さんの蔵ん味じゃっどな〜!」と挑発する。 それでも、にこやかに「私蟹焼きます。(*^_^*)」と甲斐甲斐しいのである。
その内ボギーさんも登場し炭火起こしに忙しい。

蟹を焼くRyoさん

 焼き蟹を作るRyoさん。このころ既にかなりハイに・・・。
 左は商売の秘策を練りながら静かに飲む島津梅さん。



  9時過ぎになってテニス組が合流する。 会場はさらに賑やかになり黒ヂョカが盛んに行き来する。
  女将さんに「にっしーさんの撮った写真よりずっと美人じゃないですか。(*^_^*)」と、若さに似ず妙齢のご婦人の扱いも手慣れたもののようである。(^^)
「いや、あれはワザと解像度を落として・・・(^^ゞ)」等と防戦一方の小生。(^_^;)

  「ところで、にっしーさん。 何で焼酎伝道師の集いが休載したままなんですか? 毎週飲んでいるのなら、月一ぐらいは更新して下さいよ!(*^_^*)」と、いきなり痛い所を衝かれてしまった。(>_<)
 「いや〜、笑えるネタがなくって・・・。(^^ゞ)」と応戦するのだが、
「なんかあるでしょう! それを見付けるのがHP主宰者の責務でしょう!(*^_^*)」となかなか容赦ない。(^_^;)
  むむむ・・・、これはかなり来ているんじゃなかろうか?(^^) よし、此処で一気呵成だ・・・とばかりに焼酎を勧める。
かなりハイになっているようである。 陽気に飲んでいる。 釣られてこちらもハイになっていく。(~_~)

  突然、あーにーさんが「こいは金峰ですよね。金峰ばっかいはどひこ酔くろてん、解る。」と言い出した。
「うんにゃ、おはらじゃっど。」と燗付けした小生。
「絶対金峰じゃっ!」と譲らないあーにーさん。
Ryoさんやありさんが飲み比べ、本人も飲み比べてやっと納得したようである。 だいたい燗付けした本人が違うと言っているのに、頑迷に主張するということは、かなり酔っぱらっているらしい。 小生が常々「酔くろえばないでんいっしょ!」と諭しているのに・・・。(-_-メ)
「薄めて燗付けしたの物の銘柄判別は難しいですよね。(*^_^*)」と、Ryoさんが優しくフォローしている。
  マルダイさんも駆けつけ座が一段と盛り上がる。

加世田ヨクロボ軍団参加者全員集合。
モツ鍋を前に全員完璧に出来上がっている。
左側手前から、あーにーさん、マルダイさん、島津梅さん、ボギーさん、ひげまつさん、けんちゃん。
右側手前から、ありさん、にっしー、Ryoさんおとまつさん、Mr.N.。



  10時頃モツ鍋が出てきた。 今年始めての味。 こくがあり胡椒が良く効いていて実に旨い。 しかし、Ryoさんは陥落しそうなのだが、逆に益々陽気に元気になっていく。一体どうなってんの(-_-?)

  11時半頃に終宴にしたのだが、島津梅さん(お姉上が白石令夫人)はちゃっかりと「珍多羅」「白石原酒」の注文を10数本取っていた。 酔ってもタダでは帰らない・・・うむむ、商売人の鏡だ!(^^)
 
  Ryoさん、ボギーさん、島津梅さんそして私4名でうららまで約10分程歩いて行ったのだが、その途中もRyoさんは飛んだり跳ねたり回ったりしてはしゃいでいる。(・_・) 焼酎を瞬時にエネルギーに変換出来る新生命体か?(^^)
  
  うららでは和イスキーを1杯だけ飲んだのだが、これが翌朝激しく後悔する原因になろうとは、酩酊し沈没し掛けた思考では知る由もない。(^_^;) Ryoさんは相変わらず元気に陽気にはしゃいでいる。 小生は同級生のSに捕まったため、彼と話し込む。(~_~)

  もう、とても太刀打ち出来ないと、1時に店を出て、ホテルの前でRyoさんをタクシーから降ろしたのであるが、何かしら飲み足りない様子であった。 Sもホテル前でタクシーを降りたのだが、同様の不穏な空気を漂わせていた。 ひょっとしたらと悪い予感が泥酔した脳裏をかすめたのだが、グロッキー状態では如何とも出来ず、そのまま帰宅した。(@_@)

  翌朝、激しい二日酔いで死にかけていたのは言うまでもない。(=_=)
Ryoさんが11時前に拙宅を訪れ、あれからSと2軒ほど飲みに行って、ホテルへの帰り道が解らず、危うく遭難し掛けたことなどを告白した。 そして、なんと昨夜はモツ鍋を食べる以前より記憶が吹っ飛んでいて、それ以降全く憶えてないとも、豪語した。(・_・) 大脳皮質の制御が無くとも何時間も陽気に活動出来る・・・な、な、なんと!・・・やっぱり新生命体だ!

  Ryoさんの人柄そのままに、実に楽しく愉快に飲めた夜であった。 Ryoさん、また是非ご来加下さい!

   
表紙   焼酎の部屋   焼酎伝道師の集い   第16夜  第18夜 
日時:
 平成13年12月13日(木)
 
場所:
 好味亭教会

 本日の主役
本日の焼酎とキビナゴ刺身

 金峰(宇都酒造)
 小松帯刀(吹上焼酎)
 さつまおはら(本坊酒造)
 天の魅惑(西酒造)
 純芋醸酎(国分酒造)
 珍多羅(白石酒造)
 白石原酒(白石酒造)


 参加者
 Ryoさん
 ボギーさん
 あーにーさん
 マルダイさん
 島津梅さん
 ひげまつさん
 おとまつさん
 ありさん
 Mr.N
 けんちゃん
 にっしー


 メインディシュ
 刺身盛り合わせ
 豚骨煮
 鴨と野菜の煮付け
 焼きタラバガニ
 コロッケ
 モツ鍋 etc.
  (思い出せない(^_^;)


遠来からの客だと、女将さんはどうしても張り切ってしまう。
特に若くてヨカニセならなおさらだ。(^^)

出された料理は全て激しく食ったが、最後は力尽き、モツ鍋がお代わり出来なかった。(^^ゞ)

やはりデブ一直線でしょうな!(・_・)