鹿児島出身で川崎市在住のRyoさんが、南薩の焼酎事情視察のため来加された。 ご両親は志布志町でご健在らしいが、当初実家には目もくれず、加世田→天文館→国分と焼酎行脚だけの予定であったらしい。 孝心より焼酎道探究に挺身する・・・実に称賛に値する、堂々たる焼酎伝道師ぶりではないか。(^^)
しかしながら小生、いささか畏れていたのである。 Ryoさんの若さと直情的酎愛故に、「なんち!もへ酔い潰れたちね! まこち加世田んおんじょんしはやっせんこっじゃっ!」と蹂躙殲滅されるのを危惧したのである。 しかも運悪く、加世田随一の酒豪と勇名を欲しいままにしている
odabooさんが欠席とあっては、道場破りの出現に戦々恐々とする道場主の心境にも似ていた。
初対面の印象は極めて折り目正しい好青年であり、何処に酒豪
秘剣氏を震撼ならしめるパワーが潜んでいるのか、察知不能であった。
あーにーさんと三人、
「金峰」割り水で乾杯して飲ン方は静かに始まった。Ryoさんのお土産
「天の魅惑」をお薦め通り生で頂く。
バニラのように香ばしい味わいで、
「芋麹全量」に極めて類似した味わいに感じた。 そのことを告げると、「これは米麹ですよ。(*^_^*)」と返答されたが、にこやかな表情の中に勝ち誇ったような眼光を見逃さなかった。(^_^;) 照れ隠しで
「金峰」を黒ヂョカで勧める。(^^ゞ)
「純芋醸酎」はロックで頂いたが、相変わらずの奥行きのある秀逸な旨さだ。
「金峰」、
「さつまおはら」、
「小松帯刀」と
加世田地焼酎ラインナップで責め立てたのだが、「それぞれ個性があって、濃い味がして本当に美味しいですね。(*^_^*)」と、一向に動じる気配を見せない。
8時前にありさん、少し遅れて島津梅さんが新製品
「珍多羅」と
「白石原酒」を持参して登場した。
「珍多羅」は初留取りでアルコール度数44度ぐらい、
「白石原酒」は白麹造り38度ぐらいの原酒で、どちらも口に含んだ瞬間
白石酒造と解る味わいで、まったりとして熟成酒と間違う程にまろやかで旨いのである。
新酒祭に参加したあーにーさんと小生は、「こんたやっぱい白石さんの蔵ん味じゃっどな〜!」と挑発する。 それでも、にこやかに「私蟹焼きます。(*^_^*)」と甲斐甲斐しいのである。
その内ボギーさんも登場し炭火起こしに忙しい。
焼き蟹を作るRyoさん。このころ既にかなりハイに・・・。
左は商売の秘策を練りながら静かに飲む島津梅さん。
9時過ぎになってテニス組が合流する。 会場はさらに賑やかになり黒ヂョカが盛んに行き来する。
女将さんに「にっしーさんの撮った写真よりずっと美人じゃないですか。(*^_^*)」と、若さに似ず妙齢のご婦人の扱いも手慣れたもののようである。(^^)
「いや、あれはワザと解像度を落として・・・(^^ゞ)」等と防戦一方の小生。(^_^;)
「ところで、にっしーさん。 何で
焼酎伝道師の集いが休載したままなんですか? 毎週飲んでいるのなら、月一ぐらいは更新して下さいよ!(*^_^*)」と、いきなり痛い所を衝かれてしまった。(>_<)
「いや〜、笑えるネタがなくって・・・。(^^ゞ)」と応戦するのだが、
「なんかあるでしょう! それを見付けるのがHP主宰者の責務でしょう!(*^_^*)」となかなか容赦ない。(^_^;)
むむむ・・・、これはかなり来ているんじゃなかろうか?(^^) よし、此処で一気呵成だ・・・とばかりに焼酎を勧める。
かなりハイになっているようである。 陽気に飲んでいる。 釣られてこちらもハイになっていく。(~_~)
突然、あーにーさんが「こいは
金峰ですよね。
金峰ばっかいはどひこ酔くろてん、解る。」と言い出した。
「うんにゃ、
おはらじゃっど。」と燗付けした小生。
「絶対
金峰じゃっ!」と譲らないあーにーさん。
Ryoさんやありさんが飲み比べ、本人も飲み比べてやっと納得したようである。 だいたい燗付けした本人が違うと言っているのに、頑迷に主張するということは、かなり酔っぱらっているらしい。 小生が常々
「酔くろえばないでんいっしょ!」と諭しているのに・・・。(-_-メ)
「薄めて燗付けしたの物の銘柄判別は難しいですよね。(*^_^*)」と、Ryoさんが優しくフォローしている。
マルダイさんも駆けつけ座が一段と盛り上がる。
参加者全員集合。
モツ鍋を前に全員完璧に出来上がっている。
左側手前から、あーにーさん、マルダイさん、島津梅さん、ボギーさん、ひげまつさん、けんちゃん。
右側手前から、ありさん、にっしー、Ryoさんおとまつさん、Mr.N.。
10時頃
モツ鍋が出てきた。 今年始めての味。 こくがあり胡椒が良く効いていて実に旨い。 しかし、Ryoさんは陥落しそうなのだが、逆に益々陽気に元気になっていく。一体どうなってんの(-_-?)
11時半頃に終宴にしたのだが、島津梅さん(お姉上が白石令夫人)はちゃっかりと
「珍多羅」と
「白石原酒」の注文を10数本取っていた。
酔ってもタダでは帰らない・・・うむむ、商売人の鏡だ!(^^)
Ryoさん、ボギーさん、島津梅さんそして私4名で
うららまで約10分程歩いて行ったのだが、その途中もRyoさんは飛んだり跳ねたり回ったりしてはしゃいでいる。(・_・)
焼酎を瞬時にエネルギーに変換出来る新生命体か?(^^)
うららでは
和イスキーを1杯だけ飲んだのだが、これが翌朝激しく後悔する原因になろうとは、酩酊し沈没し掛けた思考では知る由もない。(^_^;) Ryoさんは相変わらず元気に陽気にはしゃいでいる。 小生は同級生のSに捕まったため、彼と話し込む。(~_~)
もう、とても太刀打ち出来ないと、1時に店を出て、ホテルの前でRyoさんをタクシーから降ろしたのであるが、何かしら飲み足りない様子であった。 Sもホテル前でタクシーを降りたのだが、同様の不穏な空気を漂わせていた。 ひょっとしたらと悪い予感が泥酔した脳裏をかすめたのだが、グロッキー状態では如何とも出来ず、そのまま帰宅した。(@_@)
翌朝、激しい二日酔いで死にかけていたのは言うまでもない。(=_=)
Ryoさんが11時前に拙宅を訪れ、あれからSと2軒ほど飲みに行って、ホテルへの帰り道が解らず、危うく遭難し掛けたことなどを告白した。 そして、なんと昨夜はモツ鍋を食べる以前より記憶が吹っ飛んでいて、それ以降全く憶えてないとも、豪語した。(・_・)
大脳皮質の制御が無くとも何時間も陽気に活動出来る・・・な、な、なんと!・・・やっぱり新生命体だ!
Ryoさんの人柄そのままに、実に楽しく愉快に飲めた夜であった。 Ryoさん、また是非ご来加下さい!
表紙 焼酎の部屋 焼酎伝道師の集い 第16夜 第18夜