第26回青島太平洋マラソン
平成24年12月9日(日) 大会ホームページは
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レース当日は天気晴朗なれど風強く冷たい。
フルマラソンの参加者数は9,651名なのでスタートの号砲が鳴ってもスタートラインを跨ぐのは4分近く経ってから。狭い運動公園内道路をノロノロと走ってから国道220号線に入ると、集団がばらけて自分のペースで走れるようになるが向かい風が強いために前のランナーを風よけにしながら6分/kmより若干速いペースを維持する。
5km過ぎた辺りで大腿部の負荷を感じ出し、今日は脚が長く持たないと観念し、出来るだけイーブンペースを維持するように心懸けながら宮崎の市街地に入る。沿道は高校生のボランティアが声を涸らして応援してくれているので、出来るだけハイタッチで答える。(^_^;)
10km辺りで
「知覧醸造」のTシャツを着ている平均的日本人さんを発見。安定したペースで調子良さそうである。二言三言言葉を交わし、彼はブログ用の写真を撮りながら走っているようである。少し目を離している隙に彼の姿が見えなくなった。調子良さそうだったので、そのまま先に行かれたのだろう。
コースは県庁前に引き込まれここで折り返し、さらに国道を北上し、17km地点の宮崎神宮前を折り返して元来た道に帰る。
この時点で脚に全く余裕が無くなりペースを落とせざるを得なくなる。折り返し地点で確認したら後送するガーナとは3〜4分差、今回は抜かれるかもなんてネガティブな気分に沈んでいるときに西橘通りで
マンゴプリンのエイドを発見! すかさず本日の目標を全エイド制覇に切り替えてマンゴプリンにかぶりつく。疲れ口にもすんなりと入って極めて美味。力が再チャージされたようである。
復路の橘橋が中間点で2時間12分ぐらいとまあまあのペースであったが、このまま6分10〜20秒/kmペースを維持できれば4時間30分でゴール出来るが、既に脚が逝ってしまっている状態では無理かも等とネガティブな気分のまま沿道の声援の少ない国道220号線を運動公園目指して走る。
国道220号線は高速道路インターまでは緩やかな登りが続き、ペースはますます落ち6分30秒/kmも維持できなくなった。おまけに沿道の人出は市街地ほどでもないので歩こうと思えば歩けるのだが、行けるところまでとの気持ちでシコシコと走ると25km地点を過ぎた辺りから運動公園のサンサンマリンスタジアムが視界に入り、遙か彼方に折り返し点の青島が見える。ここまで来たのだ・・・、あんな遠くまでまだ走らなければならないのか・・・とポジティブな気持ちとネガティブな気分が交錯し、歩いている人を観る度に歩きたい衝動に駆られる。(-ー;)
高校生が出しているエイドでは休憩をするように止まって水分とバナナを補給、さらに屈伸運動をしてから走り出す。なかなか近づかないサンマリンスタジアムに絶望的な気分になりながら、あそこでリタイアーしようかと不埒なことも考え出した・・・。(-ー;)
30km地点で3時間9分経過、脚が残っていない状態では目標の4時間30分はほぼ絶望的になり、ますますモチベーションは下がる。_| ̄|●
il||li
距離 |
スプリット |
ラップ |
5km |
33分57秒 |
10'17, 6'05, 5'45, 5'55, 5'55 |
10km |
1時間3分32秒 |
29'30(6'00, 6'00, 5'50, 6'00, 5'45) |
15km |
1時間32分36秒 |
29'04(5'45, 5'50, 5'47, 6'02, 5'40) |
20km |
2時間3分11秒 |
30'35(6'00, 6'05, 6'00, 6'20, 6'10) |
25km |
2時間35分51秒 |
32'40(6'40, 6'25, 6'30, 6'45, 6'20) |
30km |
3時間9分10秒 |
33'19(6'22, 6'57, 6'20, 6'45, 6'55) |
35km |
3時間47分23秒 |
38'13(7'25, 7'35, 9'26, 8'20, 8'20) |
40km |
4時間28分29秒 |
41'06(7'25, 7'35, 9'26, 8'20, 8'20) |
ゴール |
4時間48分18秒 |
19'47(9'02, 7'40, 3'07) |
やっと国道220号線から解放されて運動公園に入る角角に高校生が並びハイタッチで激賞してくれる。こんなに純真に応援してくれるのに大人がへこたれるわけにはいかないと、勇気をチャージされ後半10kmに挑む決心をする。(^_^;) 運動公園に入ると大腿部四頭筋の腸骨付着部が痛みが酷くなり7分30秒/km前後とペースを落とさざるを得なくなった。
ここのエイドで
あんパン発見!昨年は記録を狙っていたのでスルーしたのだが、今年は一口サイズのあんパンをゆっくりと食する。美味い!幸せな気分になり、再度入念に屈伸運動をして走り出す。
いよいよこのコースのハイライト青島に続くトロピカルロード突入!だが、ペースはさらに下がって8分/kmを超え、歩くより僅かに早い程度の情けなさ。(>_<) 折り返してくるランナーは3時間40〜50分程度でゴールできるのだろうか、もの凄い勢いで行き過ぎていく。(,,
゚×゚) 昨年は4時間切りを目指していたのにこのていたらく振りに情けなくなってくるとともに、もう終盤のあんなスピードは得られないのだろうと諦観した気分にもなる。
青島に近づくと沿道に応援者が増え歩くわけにも行かず遅々と歩を進め、折り返し点手前のエイドに倒れ込み、スポーツドリンクやバナナ、日向夏さらにポンカンを鷲づかみにして一休み。さらに折り返し直前の店舗では
飫肥天と日向夏ゼリーの名物エイドが待ちかまえており、それぞれ2個ずつゲット!v(^^)
青島折り返し、残り4km強。遠くに見えるサンマリンスタジアムまで辿り着けば全てが終わる。
青島を折り返した途端、強烈な向かい風に身体が硬直してしまった。この日は風が強く宮崎神宮から青島までは追い風、それ以外は向かい風になっており、追い風はあまり感じなかったのに、海岸線の容赦ない烈風に見舞われ折れかけた心は鋭角に屈曲し今にも千切れそうになってしまった。それでも残りあと4kmと念仏のように唱えてノロノロと走り続ける。さすがに歩いているランナーは抜いて行けたが、走っているランナーにはいとも容易く抜かれてしまう。
39km地点でまたもや遭遇したガーナが「両膝が痛くて走れん!(>_<)」と悲鳴を上げた。「おいも両太腿がピキピキして引き攣る寸前じゃ!もう無理をせんで歩っが!」と返し、ガーナとの差は約3km、残り全部歩いても抜かれることはないなと素早く計算する。(^^ゞ
40km手前でついに大腿部が痙攣したので100mほど歩き、再度ノロノロ走り出す。ペースは歩いているのとさほど変わらない8分20秒/kmで、40km到着タイムが4時間28分。あと2km走り続けないと5時間切れないかもと少々不安になりながらまたもやエイドに倒れ込み、じっくりと黒砂糖、バナナ、日向夏、ポンカン等全ての食材に手を出す。(^_^;) ボランティアのお母さんに「ずんばい食もったで体重が増えたかも?」と言ったら、「大変な運動をしているのでまだ食べなさい!」と励まされ、最後の力を振り絞り運動公園内の周回コースに入る。
またもや角角に高校生の集団が並んでランナーを励ましてくれ、ハイタッチで答える。突然目の前のランナーが男子高校生にありがとうと抱きついた。(,, ゚×゚)それだけ疲労困憊の身体が勇気付けられる応援で、感謝の気持ちの発露なのである。
僕ももうちょっとパフォーマンスをすればよかった。(^_^;)
サンマリンスタジアム外周路に入り残り500m!ここは笑顔で沿道の応援にハイタッチしまくりながらゴールしようと考えていたが、何かしら高校生ほど応援が熱くない。(-_-?) 結局いつもの通り淡々とゴール。(^_^;)もう走らなくて良い! この解放感のために42.195km走り続けたと言っていい!そして誰にでもありがとうと言いたくなる。
4時間48分17秒、ネットタイム4時間45分00秒と昨年より約40分も遅く、一昨年より10分遅い自己ワースト記録達成。_| ̄|●
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急いで着替えてガーナを応援しようと待ちかまえていると、敗残兵のように足を引きずりながら走ってくるのを発見。「あと300mキバレ!」と声をかけロボット走りの後ろ姿を見送る。ガーナも去年より30分ほど悪いタイム。(-ー;)
この大会は年々参加者が増えると共に沿道の観衆も増え声援のボルテージも上がりランナーを勇気づけてくれる。さらにエイドも充実し携帯食は必要ないほどである。さらにボランティアの高校生の声援が身体に沁みてありがたく折れかけた心を何とか繋いでくれた。
大会運営者、ボランティアの方々、高校生そして沿道で声援してくださった方々全ての人に感謝の気持ちで一杯です。きっと来年も出走することになるでしょう。
青島温泉に入った後帰りの車中で「お互い、去年と比べて練習不足著しい!走った距離は本当に裏切らんかったね。(-ー;)」と敗北感満載の反省の弁。ガーナの「ところで反省会はすっと?」と飲まずに早く身体を休めたいと思しき発言に、
「何のために走っちょっとよ!」と強引に反省会を強要してしまった・・・。(^_^;)
記録 4時間48分11秒 ネット 4時間45分00秒
総合 3788/9651位 部門別 350/745位
表紙 鈍足おんじょランナー 第28回いぶすき菜の花マラソン 第25回青島太平洋マラソン