第26回青島太平洋マラソン
      
            平成23年12月11日(日)   大会ホームページはこちら

青島太平洋マラソン沿道風景
 南国ムード漂うコース5km地点 nobuさん撮影

 平成20年からこの大会への参加申し込みはしているのだが、父親の死去そして従兄弟の三回忌などと重なり、実際に走られたのは昨年からである。昨年は鳥インフルエンザのため幻に終わった第24回出水ツルマラソンの調整のため参加したのだが、平坦な高速コースと沿道の熱い声援そして周囲の速いペースに引きずられて前半突っ込み過ぎ後半第失速さらに歩きと典型的な失敗レースをやらかしてしまった。
 今年はこのレースに照準を合わせて7月からトレーニングを継続してきたので、もちろん目標はサブ4である。
ほぼ中間点橘橋上
 帰路の橘橋。ほぼ中間点。ゼッケンNo4117が私。

 今年からレースに参戦し始めた高校同期のガーナ君と車で宮崎に出向き西橘通りの鳥屋に入り宮崎焼酎「日向木挽き」で英気を養い、さらに遅れて宮崎に到着したnobuさん及びLinda氏に挨拶した後、10時前にはホテルに帰投したのである。
 レース当日は晴れて冷え込みはしたが、スタート時間近くになると気温も上昇したためロンTを脱ぎ、半袖で走ることにしてガーナ君と4〜5時間の列に並ぶ。9時にスタートの号砲が鳴っても人の塊はしばらくは動き出さず、数分過ぎてやおらノロノロと歩き出し次に駆け足程度に走り出しスタートラインを超えたのは3分27秒後であった。これでもいぶすき菜の花マラソンに比べると速いほうである。

27km地点国道220号線
 30km辺り。R220沿道の応援も少なくだんだん余裕無くなる
運動公園内は道幅も狭く渋滞気味でなかなか自分のペースでは走られない。国道220号線に入り3km過ぎになると徐々に自分のペースで走られるようになる。目標ペースは5分35秒/km。これで最後まで押し通せたらスタートのロスタイムがあっても4時間は切れるはずであった。
 国道220号線は宮崎市街地に入るまでは沿道の応援は少ないのだが1km置きぐらいに高校生ボランティアが10名ほど配置されて熱い声援を送ってくれる。最初は彼らとハイタッチをして元気を貰っていたのだが、手を挙げて走るのも結構疲れるため10kmほど過ぎたら止めてしまった。 コースは10kmで市街地に入り大淀川に架かる橘橋を越え、右に折れて県庁前を通り、再度橘通に戻りさらに左に折れて宮崎神宮に向かう。
ゴール
 ゴール。秒針は無情にも4秒を指していた。

 ここで折り返してきた4時間のペースランナーに遭遇する。4時間切りを目指すランナーが黒山の人集りで蔓延っている。私との差ははっきりとは判らないが500mもないと思った。大丈夫、このペースを守れば最後に追いつけると言い聞かせ、宮崎神宮を折り返し橘通に戻る。
 橘橋上で歩道からnobuさんに声をかけられ、その後写真を撮りながら追走して下さった。(感謝)
 中間点通過が2時間2分ほど。ロスタイムを考慮にすると前半抑え気味の上出来と納得して宮崎ICに向かう上り坂に挑み、さらに沿道の応援が少なくなる国道220号線に入る。遠くに見えるサンマリンスタジアムが近付くのを楽しみにしながら「ああ、帰ってきたんだ」と折れそうな心を奮い立たせるのだが、30km辺りから、だんだん精神的に追い詰められているのが判る。
 運動公園を過ぎて青島へのトロピカルロードに入る35km地点でガクンとペースが落ちて立て直せず、ついに6分/kmをオーバーするようになる。さらに両太腿部が痛み出し、無理にペースを上げたり力を入れると痙攣を起こしそうになり、この時点で4時間切りは諦めざるを得ず、目標を歩かずに自己ベストにスパッと切り替える。(^-^;)
km スプリット ラップ
5 33分43秒 30分15秒(7'15, 6'17, 5'42, 5'25, 5'35)
10 1時間01分10秒 27分27秒(5'32, 5'28, 5'26, 5'30, 5'31)
15 1時間28分26秒 27分16秒(5'15, 5'38, 5'30, 5'42, 5'11)
20 1時間55分44秒 27分29秒(5'21, 5'33, 5'27, 5'24, 5'32)
25 2時間23分54秒 28分10秒(5'44, 5'19, 5'43, 5'48, 5'35)
30 2時間52分05秒 28分09秒(5'35, 5'43, 5'44, 5'35, 5'39)
35 3時間26分56秒 30分51秒(5'56, 5'53, 6'17, 6'34, 6'10)
40 3時間56分40秒 33分54秒(6'33, 8'09, 6'19, 6'34, 6'19)
42.2 4時間10分05秒 13分15秒(6'33, 6'43)

 それに初フルマラソンのガーナ君に抜かれたら面目が立たないとトコトコと歩を進め、青島折り返し地点の日向夏ゼリーエイドステーションにピットイン。日向夏ゼリーは実に美味い!疲れた身体にスルリと入り全身が蘇るようであり、いくらでも食べられそうでもある。しかし一人一個の声に疚しき心は我に返り、時間を掛け入念にストレッチをして、遙か遠くに見える運動公園木の花ドームが少しづつ近付き、それにつれて残り距離が少なくなるのを楽しみにしながら、ポジティブ思考で自分自身を鼓舞する。 途中39km地点でガーナ君と遭遇。私との距離は4km程ありそうだが、まだまだかなり元気そうだ。私はトロピカルロードに入ってからエイドステーションの度に立ち止まり水、バナナ、ミカンそして梅干し等を補給するため、ついに6分30秒/kmを超えるようになり、運動公園内に帰ってきた40km地点で3時間56分を超えていた。もうこれ以上はペースを絶対上げられないけど自己ベストは確実だからと楽観していたのだが、残り1kmになると4時間10分は切りたいと思うようになった。
完走証を手に
 完走証を手に少々残念ながら達成感あり。

  しかしそのためにはどれ位ペースアップすればいいのか、さらにこの脚の状態でそんなことが出来るのかなどと漠然と考えながらサンマリンスタジアムの周回路に入り時計を見ると4時間10分まであと1分ほどしか無く、残り200m程と覚しき所で猛然とラストスパート。そんな力が残っているならもっと速くペースアップしろと自分に突っ込みを入れながらゴール!\(^o^)/ 時計を見ると4時間10分4秒。5秒及ばず残念!_| ̄|● il||li  
 なおガーナ君は初マラソン歩かず完走して4時間52分の好タイム。さすが7月から4ヶ月連続して走行距離300km超の練習量。 うかうかしていると追い越されるのは必定とも思える。

 この大会は温暖な気候で起伏が少なく我々鈍足市民ランナーでも走り易いコースもさることながら、非常に洗練された大会運営、市の中心部や観光地がコースに入る景観の良さ、宮崎市民あげての応援、そしてボランティア高校生の熱烈な声援等々ランナー冥利に尽きる仕掛け満載の素晴らしいマラソン大会である。
 目標のサブ4は達成できなかったが、今後の課題も確認でき、何よりも還暦過ぎての自己ベストを出せた。宮崎の温情に感謝!ただ感謝!なお掲載された写真は全てnobuさんが撮影して下さった。nobuさんにも感謝!

   記録 4時間10分08秒  ネット 4時間06分28秒45分45秒
   総合 2193/7450位  部門別 151/711位



   
 表紙 鈍足おんじょランナー    第28回いぶすき菜の花マラソン  第26回青島太平洋マラソン