ここは“ほんわかくじら”極私的電子頁内のコンテンツ
“江國香織さんへの極私的電子頁” です.
ホリーガーデン
始めて読んだ江國香織さんの作品.読みはじめた時に思ったことは“紅茶茶碗”っていい表現だなってこと.コーヒーカップやマグカップじゃなくて紅茶茶碗.あたしはあまり紅茶は飲みませんが,これを機会に安いやつですが,珈琲茶碗をひとつ買いました.コーヒーなのに茶碗っていうのか?と突っ込んで下さい.
二人の女性の関係の変化とそれぞれの環境やココロの変化を綴ったと感じた作品です.二人の女性の関係はお互いを見つめ合っている,意識しているというより,お互い自分の道を歩いていて,気付いたら側にいる.そんな感じ.
はじめの数ページを読んだ時,もっと言えば初めの数行を読んだ時は衝撃的でした.こんなに美しく巧みに日本語を操れる人もいるんだなぁと.説明文チックに書くと,ある中心の描写がふいに横にそれて,その情景を俯瞰する感覚が好きです.もともと俯瞰した情景や音が好きなので,この点が江國さんを好きになった大きな理由のひとつです.
主人公の果歩.きれいな人だと思ったのです.そしてあたしは彼にはなれないことも後日痛感したのでした.
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RMT
2004/01/01〜