【おいほしにっき】その3 '96/07/28 ★ |
07838/07838 HGH04115 田村真次★ 【おいほしにっき】その3 '96/07/28 ★ (19) 96/08/02 23:58 はぁ〜、何て最悪な事だ......。(;;) ん十万円の収入を自らの一言でフイにしてしまった。(;;) ......、悪い事って続けて起こるんだよなぁ。 気分はムシャクシャしながら明け方の国道を猛スピードで飛ばしてしまった らあっと言う間に丸山スッポン養殖場(オトリ店)だった。(^^; おとり鮎・スッポン・ヘベレイ......、と看板が掛けてあったが、ヘベレイ? ヘベレイって何じゃ??? ......、よっぱらいの事か?ヘベレケ 丸山兄に聞いてみると何だかとっても美味しい魚で飼うのが難しいらしく全 部死なせてしまったらしい。(^^; ま、そんな事はどうでも良いのだが何でも昨日の土曜日は川辺川で1人20 匹は釣れたらしいのだ。 ガハハ、ついに僕にも「つ抜け」の日が訪れたか!? んー、思えば長く辛い2年だった。 目を閉じるとそれまでの事が思い浮かんでしまう。 通う度のボーズ。 三年目の解禁日のボーズ。 転けて生爪を剥いだ事。 暖を取る為に石を掴んだら焼け石だった事。 キヂ撃ち現場を見られた事。 蚊に百数十カ所も刺された事。 高速で44km超過で切符を切られた事。 幸せの泉の事。 郡上八幡でのむち打ち事件。 おいらの船は2.5トンの事。 途中で断ち切られた「入掛かり」。(^^; ......、間抜けな事ばっかりだったが、それも楽しくさえ感じる。 ようやく僕も立派な鮎師に仲間入り。 「つ抜け」じゃ「つ抜け」じゃ。(^^) 早速オトリ2匹を買い求めいつもの場所に行くのでした。 流石に天気も良くあちこちの場所はいつもより人の多いこと、と言っても都 会の釣り場に比べると1人1瀬ですが......。(^^; で、速攻で準備に取りかかり、すれ違う人にどうですか? と聞くと、「昨 日は沢山釣れたよ。」と言う答え。 しかも揃って20匹位という......。 いつものポイントに「ここはいりますよー。」と涼しげな感じで無理矢理割 り込んでしまいました。(^^; 途中石を見るとハミアトがびっしりで、もう頭の中は「つ抜け」のオンパレ ード。(ーー; で、いつものように胸辺りまで浸かり流芯を攻めていると何時もと違って何 か静かだ? 何が違うかを考えていると、突然、目印の横をラフティングのボ−トが過ぎ て行くのだった。(;;) かーっ、最悪。 唖然として言葉が出ない。 声くらい掛けて欲しいな、もう。 ......、ははーん、下がれって事か? 自分の立っている所がポイントだな。 と、取りあえずプラス思考で考えたのは1間位起ってから......。 腰の辺りまで後ずさりをして流芯から外すと......、 ぐるぐるぐるーーーーー。 ほーれみろ、きたきたきたぁーー。 最初は寄せて慎重に取り込もうとしたが、途中でフッと軽くなった。(;;) 引きからするとさほど大きようには感じなかったので恐らく仕掛けの悪さだ ろう。 悪い部分を替えてる途中でハナ環廻りの仕掛けが5セット巻いてあるのを滑 らせて流してしまった。 悪い事は何度でも続くのだ、今日は最悪の日だ。 2匹目のオトリ君を入れるとすぐに、 ぐるぐるぐるーーーーー。 元気が良いじゃないか、よしよし、すぐに取り込むからおとなしくしてろよ とタモを掴んだ瞬間プツッ......。 メタルへの編み込んだナイロンの結束の部分から切れていた。(;;) その間、周りの人の竿は曲がっていない。 あー、やっぱり悪い事って続くんだなぁ、などと考えながらみんなの見てい る前をオトリ缶担いで丸山スッポン養殖場(オトリ店)へ......。(;;) さぁーて、気を取り直しさっきの場所へ立ち込みさっきのポイントにオトリ 3号を入れると、 ぐるぐるぐるーーーーー。 がーはっはっはっはーーーー。 やっぱり僕は成長している。 たて続きに3匹釣っていると2人乗りのカナディアン・カヌーが目の前に突 然現れた。 「声くらい掛けろよなー。」と言うと、頭をさして、くるくるパーをした後、 吸っていたタバコをこちらにめがけて投げつけた。 ......、よっぽど追いかけて殴ろうと思ったが竿を捨てる訳にもいかず、周 りの視線も感じたのでおとなしくしていたが釣る気にならないので取りあえず 休憩、休憩。 バカタレどもの事はサッサと忘れ周りの様子を伺うが釣れている様子はない のだが、何故か僕だけが釣っているのだ。 ......、僕が竿頭? ......、天才じゃ。(ーー; 気分も落ちつき、また同じ場所で同じポイントにオトリを入れると、 ぐるぐるぐるーーーーー。 上にいたジッちゃんと下にいたおっさんが僕に気づかれないように近づくが なんせジッちゃんはヨタヨタなのですぐに解る。(^^; ぐるぐるぐるーーーーーは3回続きもはや「つ抜け」は確実であろうと思わ れたので休憩を何度も取りながらボチボチとやることに決め、上にいたジッち ゃんと河原で話が始まった。 近づいてきたのはジッちゃんの方からだ。 ジッちゃんは熊本の宇土と言う所から来ているようで鮎歴も相当長いらしい が月に2度しかこれないと言っていた。 話している途中で名古屋の田代さんの地元のじじいを思い出した。 このジッちゃんは違ったが、地元のじじいって......、 大概農協かなんかのマークの入った帽子を被っている。 それには、名前が書いていたりする。 ズボンのベルトの代わりに紐を使っていたりする。 吐く息が妙に焼酎臭くて手が震えていたりするのだ。 「あんたも飲まんね。」と焼酎を差し出す人もいる。(ーー; 喋る時につばを飛ばす。 偶に入れ歯をカクカクさせる人も見かける。(^^; ポケットから出したタバコは「エコー」だったりする。 ポイントを聞いた時に聞こえない振りをする時がある。 しつこく聞くと話を逸らす。(^^; と、言うような人が多い。 ジッちゃんは鮎歴は長いが球磨川漁協が素掛けの規制をしたので友釣は最近 になって覚えたらしくメタルの結び方などをよく知らないみたいだったので僕 が実地指導をして上げた。(^^;(^^; と、その時に僕らが釣っていた上のトロで胸まで使っていた人が掛けたみた いだったのでジッちゃんと見学していたらジッちゃんが、あんな取り込みじゃ なぁ〜と言った。(^^; なんせ掛かり鮎をタモで、もたもたしてすくっているのだから......。(^^; しかしこのすくった鮎、26〜7cm位はあった。(@@; すぐに僕らも川に入ったが、何故かジッちゃんはトロの方へ近づいて行った。 僕はと言うと相変わらず同じポイントにオトリ君を潜らすとすぐに、 ぐるぐるぐるーーーーー。 である。 ジッちゃんは気づかれないように僕の方にヨタヨタとした足どりで近づいて きた。(^^; 派手な感じで下がると転けてしまったが竿だけは片手で天高く突き上げ、周 りの人には深いところにはまって泳いでいるかのように見せ、大袈裟にゆっく りと、ゆっくりと、取り込んで見せた。(ーー; ジッちゃんが「大きかったなぁ〜。」と言うような顔で見ていたが実は大し た事はなかったのは言うまでもない。(ーー; そんな事を繰り返している内にビールを飲みながら何時位だろうと時間を確 かめると、右腕には時計がなかった。(;;) さっき転けた時に外れてしまったのである。(;;)(;;)(;;)(;;)(;;) 悪い事は何度でも続くんだと思うと溜息しかでない。 よりによって思い出のある大事な時計だったのにぃ......。 長い事考えていても仕方がないし何処らで転けたか解っているのでダメでも ともとで一応探してみた。ポイントの確認にもなるし......。 で、川に入って川の中のキラキラ光る物があちこちに目に付く。 水中ではなかったが2分程で鈍くキラッと光る物が目に飛び込んだので、そ ちらを見ると、 ジッちゃんが大きな口を開けていた。 ......、ジッちゃんの銀歯だった。(ーー; 芸能人は歯が命! ジッちゃんは銀歯が命!(入れ歯もね。) その後暫くして思い出のある時計は見つかった。(^^) /----- 書くのを中断していたら、いろんな事を忘れてしまいました。(^^ゞ -----/ 結局家に持ち帰った鮎は7匹+オトリ1匹でした。 「つ抜け」迄あと3匹。 台風もそれた事だし次の日曜日こそは絶好調を期待しています。v(^^) ∞ Jul,29 PM_10:16 ▲ 鹿児島 田村真次★ 鮎 home page http://www.biwa.or.jp/~y-ogura/ayuh_jp.html //////////////////////////// キリトリセン (^^;) //////////////////////////// 【ID 】HGH04115 【ハンドル】田村真次★ 【釣行日 】1996/07/28 【時間 】AM08:30 - PM06:30 【都道府県】熊本県 【会議室 】清流 【対象魚 】アユ [河川名 ]球磨川水系川辺川 [管轄漁協]球磨川漁協 [オトリ ]養殖 400円 [ポイント]境田橋下 [天気 ]晴れ [水温 ]??度 [水況 ]平水より60cm位高い [釣り方 ]友釣り [竿 ]リョウビ 硬調 9m [道糸・ハリス]天井糸 1.5 水中糸 メタル0.15 0.175 中ハリス 1.25 1.2 ハリス 1.5 [鈎 ]がまキープ狐 8号 がまGハード狐 8号 3本錨 [オモリ ]0〜5号 [釣果 ]7匹 [備考 ]
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