新説/珍説ブチ上げまShow! 

このコーナーは,ガンダム世界の資料や整合性などくそ食らえ!,とにかく奇抜な( なおかつある程度の説得力を持った)新説/珍説をブチ上げるコーナーです(^^;
そのため,他のコーナーと矛盾した記述も数多くあります。
故に,俺説度は他のコーナーの比ではありません(w
信じる/信じないはあなたの自由です!(笑)

なお,本コーナーは,ご覧になった方の意見を取り入れ,よりいっそうのバージョンアップを行っていきます。
説の本筋を変更しない(ここがポイント。説の本筋を変更した場合,他のサイトなどの意見と変わらなくなるでしょうから^^;)様な,補完意見は次々取り入れていきます。


※脚注は,本文からの移動後,各脚注直下の[Back]をクリックすることで本文に戻ります。


part.04:謎の機体,FD-03 [グスタフ・カール] を考える

FD-03グスタフ・カールは,その出仕に謎の多い機体である。

ちなみに,本サイト内MSコレクションでは,以下のように説明している。

FD-03 [グスタフ・カール]
RGM-89を改良した,大気圏内用汎用MSである。
連邦軍の新規量産型MS開発計画において開発された機体で,量産MSとしては高性能な機体に仕上がっている。しかしながら,ベースとなるRGM-89の生産設備などの流用性から考えると高額な機体として仕上がってしまい,生産数は多くない。
結果的に時代の流れに取り残されたMSで,後継となる機体も見あたらない。

実は,この解釈もオリジナルの解釈を若干ではあるが,含んでいるのである。


グスタフ・カールの初出は,小説「機動戦士ガンダム〜閃光のハサウェイ」であり,上巻に森木泰弘氏のイラストが掲載されている。この機体は,いわゆるジム系の機体にνガンダムの意匠を加えたようなデザインであった。

この点から,発表当時には「RGM-86系の発展系にRX-93のデータをフィードバックした物で,RGM-89とは,ライバルに当たる機体」というような解釈を行っていた。
これは,データを作成した当時,「デザイン的にRGM-89とのつながりが薄い」,「地球上で主に使用されていた」という点,「FD-03という特異な型式番号からRGM-89とのつながりは薄い」という推察からまとめたもので,当時としては無難な線を行っていたのではないかと考えている。※1

ところがである,GジェネレーションFにおいて,グスタフ・カールが登場する,ということで,楽しみにプレイをした私は,愕然とすることになる。

「な,何かが違う!?」

そう,そこには,森木版のスレンダーなグスタフ・カールではなく,ずんぐりむっくりしたSD版が表示されたのである。
後にホビージャパンで公開されたゲーム用設定画を見て,その思いは間違いでなかった事がわかる。すなわち,藤田一巳氏によってリデザインされた機体が掲載されていたのである。
そのデザインは,νガンダムの様なジム系MSというよりは,RGC-83ジムキャノンIIのような重MS的なデザインとなっていた。そのためSD版も丸っこいデザインとなっていたのである。
また,解説文も新たに掲載され,RGM-89からの流れを持つ機体であることが明確となった。これにより,私の過去の解釈も否定されたのである。

さて,長々とした前置きはここまでとして,ここからが本番である。
これらの経緯をふまえた上で,GジェネレーションF版の機体をこれからのベーシックな物として想定した場合,グスタフ・カールには,次の疑問点が残る。すなわち,「RGM-89の系譜に連なる機体であるなら,型式番号はRGMではないのか? なぜFD-03という型式番号なのか?」という点と,「RGM-89の系譜の機体でありながら,(また,大気圏内でサブフライトシステムとともに使用される機体でありながら)なぜ,ああも重MS的なのか?」という疑問点である。

それでは,各々について考えてみよう。
(ここから先は,完全な検証項目であり,前置き部分とはニュアンスが異なる部分があることをふまえて読んでほしい。)


1.FD-03という型式番号の謎

FD-03という型式番号系列は,地球連邦崩壊(UC.0218)までもってしても,グスタフ・カール以外には,見られない特異な物である。
RGM-89の系譜に連なる機体であるならば,RGMナンバーで登録されていても問題は無いと考えられる。
しかしながら,「FD」という,一種想像しにくい機体コードがつけられているのは何故か?
また,グスタフ・カールのみに与えられたナンバーだとすると,「03」という番号が引っかかってくるのである。仮に,シミュレーションなどでプランニングだけされた機体に,FD-01,FD-02という機体コードを与えたと考えるとしても,少なくとも「FD」というコードにふさわしい機体群をプランニングしたということからも,やはり系列としてのコードの意味合い(同一系列の機体である,または,同一カテゴリの機体であるなど)が存在すると考えられる。
残念ながら,これについて明確な回答を出した資料は未だ存在しない。

かつて,私は「グスタフ」という名称から,「E」,「F」に当たる機体が,FD-01,FD-02に当たるのではないか,という推論をたてた事があった。すなわち,先のRGM-86からの発展説なのだが,RGM-86をA,RGM-88XをB,RGM-89をC,そして,実採用された機体(RGM-90を想定していた)をD,実際に採用された,FD-01,FD-02をE,Fと考えたのである。
あまりにも単純な考え方であったが,資料が不足していた当時としては,最も辻褄が合わせやすい考え方であり,当時としては満足していた。
ところが,GジェネレーションF版の設定では,指揮官機に当たる機体を「ドーラ・カール」とするという無情の記述が(^^;
これにより,名称から機体コードを導くのは,かなり難しくなってしまったと言うしかない。

とりあえず,苦し紛れであるが,型式番号については,現時点では,[使用目的にあった]機能的なデザインの機体ということで,Functional Design mobile suit - 03としてみた。
(何故この様にしたかについては,第3項以降を参照。)

2.FD-03は,通常のMSか,重MSか?

註:本項目は,〔似非〕歴史検証的文調で書かれています(笑)

グスタフ・カールに関する様々な検証結果を見た場合,最大の問題点は,その機体とされる資料が大きく分けて二種類あるところである。これは,機体を検証する上で最も,大きな問題であり,その問題を解決しない限りは,結論を求めることはできないであろう。
最大の問題点,すなわち,FD-03は,通常のMSなのか重MSなのか,という点からまず解決する必要があるだろう。
近年の資料では,グスタフ・カールは重MSであるという検証結果が最も多くなっている。それは,様々な映像媒体などを見る限り,「動画」として残っている資料が最も多いことからもそういえるだろう。※2
しかし,資料の確実性という面において,動画ほど問題が起こりやすい資料もない。それは,動画の機種がグスタフであるという確証がもてない点と,ひいき目に判別しても,二種類の機体が存在しているという点から見ても明らかであろう※3
。明らかな相違点は,機体の一部(すなわち,頭部)とはいえ,軍用兵器である以上,「同時期に使用されているバージョン違いの機体」は,別種と見て問題はないはずであるからである。(改良機であるならば,改良機同士でユニットを構成するのは,軍の編成である限り,間違いないだろう。旧機種と新機種を混成編成した場合,明らかに旧機種に新機種は足を引きずられ,その能力を発揮できないことは明白であるからである。)

その点から考えても,フィルムに残る機体は,別種の機体と判断することが妥当であるといえるだろう。
そこで,フィルム上に残る機体を仮に,Aタイプ,Bタイプと分類し,データを検証することにした。※4
最も数の多い,Aタイプは,重MSとはいえ,非常に軽快な動きを見せるMSで,通常2機のペアで,サブフライトシステムを利用し,立体攻撃をかけるタイプである。単機としての能力には疑問符は残るが,その運用からしても,RGM-89と同様の運用であるともいえ,連邦の機体としては,実に標準的な物といえるだろう。一方Bタイプは,Aタイプの特定数に対して1配備されており,単機での運用が多い。可能性として考えられるのは,小隊をまとめる指揮官機的運用であるが,その確証はない。

なお,先にも記述したが,機体の相違点は,基本的な外観は,A,B双方とも大差ないが,頭部デザインに明確な差違がみられる。
頭部デザインの差違,と言われて,真っ先に思い浮かぶのが,MS-06である。MS-06の場合,指揮官機と一般機で頭部デザイン(とはいえ,ブレードアンテナだけだが)の相違があった。本機もそのような意味合いがあるのかどうかはわからないが,可能性としては「有り」だろう。

なお,本文をまとめている最中に,さらに,資料※2
が発見され,Aタイプがドーラ・カール,Bタイプがグスタフ・カールという機体であることがわかった。
そう,グスタフ・カールという名称がここで出てきたのである。
と,なると一部書物※5にわずか1カ所だけ確認される,グスタフ・カールとされる機体が,本当にグスタフ・カールであるのか,という新たな疑問点が,生じてしまう。
該当書物内部での記録を見た限り,挿絵の機体がグスタフ・カールであるとの確証はもてない。というのも,記録の運用は,フィルムのグスタフ・カールと変わらないのだが,挿絵のキャプションを見る限り,明らかにフィルムのグスタフ・カールとは異なった記述なのである。

ここで,二つの仮説を立ててみたいと思う。

[1]挿絵の機体は,グスタフ・カールであり,フィルムの機体が別種である。
[2]フィルムの機体がグスタフ・カールであり,挿絵の機体は,別種である。

いずれの仮説とも,その正誤に関しては,確証をもてないのが事実である。しかし,一般的に言われるように,フィルムの方が,RX-104FFとのショットがある関係上,可能性が高いといえるだろう。
また,フィルムにおけるグスタフ・カールの運用と文献中での運用も同様の物である。逆に言えば,文献の挿絵の機体の運用については,全くふれられていない。
そこで,本文では,これらのことからFD-03=重MSであるとの認識の下に,検証を続ける。

3.本当にRGM-89の系譜に連なる機体なのか?

註:本項目は,〔似非〕歴史検証的文調で書かれています(笑)

先の項目で,FD-03は,重MSであるとの結論を暫定的にだした。では,様々な媒体で語られる,「FD-03は,RGM-89の系譜に連なる機体」という解説は,正しいのだろうか?
RGM-89との関連性で言えば,先に提示した文献の挿絵の機体の方が,明らかにRGM-89に近い機体といえる。
いずれにせよ,UC.0130年頃までバージョンアップを行いながら使用された,RGM-89とは異なり,フィルムの機体も挿絵の機体も早いうちに姿を消していることから考えても,その生産数はごくわずかであったことは間違いないだろう。
そのため,前提条件として,少数量産の機体であることは,考察する上ではずせないといえるだろう。

では,少数量産の機体であることの最大のデメリットはなんだろうか?
それは,何よりも生産コストの上昇である。

過去を振り返ってみると,地球連邦軍は,RX-78ガンダムの量産を断念したのは,その膨大なコストだったといういきさつがある。それ故に,廉価版であるRGM-79を開発したわけである。
通常,兵器開発においては,試作機,量産検討機などで採用された技術よりも量産機に採用される技術のほうが熟成が進み低コスト且つ高性能になりやすい。そのため,一般的には,試作機よりは量産機の方が高性能であるともいえる。
その点で言えば,ジオン軍のMSは,まさにその通りであり,MS-05のプロトタイプとなったMS-04は,そのユニット構造やシステム,開発コストなどから考えてもその単価はMS-05よりもだいぶ高額であったと考えられる。※17
しかし,その性能は明らかにMS-05が上であろうし,MS-05を発展させたMS-06は,間違いなく高性能である。(コストについては触れられていないが,その生産総数から考えてもMS-05と大差ない程度だと考えられる。)
また,MS-14では,終戦間際の時期でありながら,試作機たるYMS-14と量産型MS-14Aでは,性能に差はなく,同等の機体といえる。(後期型のMS-14Aではスカート部のスラスタの追加など,一部ではすでに試作機の性能を超えているだろう。)しかし,コストについては,(これもデータがないので推察にすぎないのだが)ブロック生産であること,ほぼ同一の機体を生産していることから考えて,量産効果により下がっていると思われるのだ。
逆に,地球連邦軍は,質より量で,性能は落としても低コストで大量生産することを選択しているわけである。※18
すなわち,RX-78は,「試作機」と言うよりは,「実験機/検証機」といった方がいい機体であるといえるのである。
この連邦軍のMS開発のスタンスは,後々にわたり引き継がれている。(F70→F71など,あるいは最初から低コストの機体を開発する。)

この点から考えると,FD-03がいかに少数量産の機体とはいえ,「ワンメイクに近い」試作機では無いことを考えると,何らかのコスト削減が行われているのは間違いないだろう。
では,削減対象となるコストは何か?
そのことを論ずる前に,RGM-89のバリエーションをまず述べてみよう。

RGM-89に連なる機体といえば,真っ先にRGM-109 ヘビーガンが思い浮かぶが,さすがに30年以上も現役を続けた機体だけあって,実はRGM-89から分岐した機体というのは,意外と多く存在するのである。(RGM-109は,RGM-89を無理矢理小型化した機体,等と称されるが,あくまで後継機である。)
それでは,以下に具体例をいくつか示してみよう。

RGM-89 ジェガン
RGM-89 ジェガン武装強化型※6
RGM-89B ジェガン改※7
RGM-89J ジェガン(後期型)※8
RGM-89M ジェガンAタイプ※8
RGM-89R ジェガンBタイプ※8
RGM-89S スタークジェガン※9
RGM-89ST1 機体名不明※10
RGM-89ST2 STガン※11
RGM-89T ジェガン(陸戦用重装型)※12
RGC-90 ジェガン重装甲※13
形式不明 ESMジェガン※14
RGM-88X ジェダ※15
RGM-90 ジェダ(採用機)※15
RGM-91S 機体名不明※15

大まかにリスト化しただけで,これだけのバリエーションが存在するのである。
(ただし,RGM-88XとRGM-90は,厳密にはジェガンのバリエーションではない。)
むろん,まだ整理されていない資料も存在する上,まだ明らかになっていない機体もあると考えられる。※16
これから考えても,30年にわたってRGM-89が運用され続けたのは,(大きな戦乱が無かったとはいえ)コスト的に大きなメリットがあったということは想像するに難くない。

これらの機体において,コスト的に最も大きなメリットを生み出すものは何かというと,それは,機体フレームの共通化であるといえるだろう。
つまり,基本的な機体構造は同一で,それぞれを構成するパーツ類のバージョンアップ(あるいは換装)により,機体が構成されているのではないか,ということである。

例えば,初期型のRGM-89と,UC0120年代に確認されたバージョンアップ機であるRGM-89Jでは,その外見はほとんど変化がないが,ジェネレータ出力だけ見ても,1870kW→2430kW と大きくアップしている。これは,フレームは共通だが,ジェネレータなどの内装部品は,年次更新されている一つの証明だといえるだろう。(むろんフレームも材質などは大きく進歩しているだろうことは,容易に想定できる。)

また,RGM-89Bは,ジェガンの強化型としての側面を持ち,試験的に一部にMSN-00100のフレーム構造を採用しており,一般的なジェガンとは異なるとされる。しかし,逆に言えば,他の機体は,フレームにまで手を加えていないことを示しており,それだけRGM-89のフレームは,「長い間使用された製品」であることを示しているのではないだろうか。

先に述べた地球連邦軍のMS開発のスタンスから考えると,UC0105に確認されたFD-03は,「量産MSである限り」RGM-89との何らかの共通性を持っていると断じていいだろう。
では,その共通性は何か?
ここまでの論調でおわかりかと思うが,筆者は,その共通性を「フレーム」に見いだしたのである。

ただし,フレームを流用しただけでは,新たな型式番号が与えられるわけではなく,RGM-89のバリエーションとしての型式番号しか与えられなかっただろう。すなわち,RGM-89の強化型として,メインフレームを流用し,(フレームをはじめとしたすべての部分を)強化した機体が,FD-03ではないかと考えられるのである。
そのような機体であれば,新規に設計した機体よりは,パーツのコストも抑えられ,比較的低コストの機体として仕上がるだろうと思える。

従って,FD-03は,RGM-89の系譜上の機体であると結論づけていいだろう。

4.2種類のFD-03の意味する物は?

註:本項目は,〔似非〕歴史検証的文調で書かれています(笑)
※本項を執筆するにあたり,BASARAさんとだっちんさんの御意見が非常に参考になっています。

さて,前々項目では,動画として残る機体をFD-03と検証した。また,前項目では,FD-03は,RGM-89の系譜上の機体であることを検証した。
では,ここで再び最後に残った疑問点を検証してみたいと思う。
すなわち,「文献中の機体の機体は何であるか」である。

ここで,文献の他の機体とフィルムの他の機体に注目してみよう。
文献において,確認できるMSは,RX-105Ξガンダム,RX-104FFペーネロペー,Me-02Rメッサー,そして,FD-03グスタフ・カールである。 一方,フィルムにおいて確認できる機体は,というと,やはり上記の4機種なのである。

他の3機種は,そのデザインの異なっている部分は,誤差の範囲とだけ言えるだろう。
では,なぜ,グスタフ・カールのみ,明らかに異なった機体が掲示されているのだろうか。

ここで,筆者は,先のセクション3で持ち出した,「フレーム」に解答を求めたいと思うのだ。
すなわち,文献中の機体も,フィルム中の機体もフレームでは同一の機体で,装甲のみ(或いは,それに準じた運用装備まで含めた部分で)異なっているのではないかと考えたのである。
そう,FD-03という機種は,外見などの差異で,少なくとも3機種存在するのではないだろうか,という考え方を提示してみたいのである。

実のところ,文献中の機体も,フィルム中の機体もそのパーツ構成はほぼ同一の機体である。で,あるならばフレームについても同型ではないかと推察できるのである。
フレーム自体が,かなりのフレキシビリティを持つとしたら,装甲と運用装備の変換によって,十分軽MSと重MSとしての運用も可能ではないだろうか。

つまり,FD-03という機体は,フレーム(或いは,基本的な素体としてのMS)は,共通で,運用バリエーションによって様々な形態が存在していたのではないか,という結論である。
おおざっぱに言えば,文献中の機体は,FD-03ではあるが,名称は異なっている可能性がある,と言うことだ。

さて,ここで,フレーム共通のユニット構成によって運用形態が変わるMSという,形態について,引っかかる部分がないだろうか。
そう,RX-104FFペーネロペーである。
RX-104FFは,RX-104オデュッセウスガンダムのFF装備である。すなわち,ユニット構成によって運用形態が異なるMSであるわけだ。(ついでに言ってしまうと名称も変わっている)

ここから,以下の説を提示して,本項を締めたいと思う。

連邦軍の量産型MSは,第1次ネオジオン戦争時代までは,あくまで「ガンダムの量産機」というスタンスの機体であった。
しかし,RGM-86Rあたりから,その考え方が崩れてきて,RGM-89では,純然たる「量産専用機」という形態になっている。
ところが,FD-03は,ジェガンのフレーム改良機だが,「RX-104の量産型としての量産案のたたき台」であったのではないか。
・・という,考え方である。
この考え方だと,ジェガンの後継的機体であると言う点と,その後に連なる系譜の期待が存在しないという点,双方を満たすと思うのだが,いかがだろうか。

脚注

※1
当時は,同時期に複数の量産型の機体を製造することは無いだろうと考えていたこともあった。
つまり,量産機は,RGM-89ジェガンであり,FD-03というのは,量産されていない少数生産のみの機体ではないかと考えたのである。
しかしながら,この考え方は,Vガンダムのジャベリンとジェムズガンの関係によって見事に打ち消されている。
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※2
前者は,GジェネレーションF版のムービー,後者は,設定資料を想定している。
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※3
GジェネレーションF版ドーラ・カール,グスタフ・カールのこと。
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※4
実際にGジェネレーションFにこの様なシーンがあるわけではない。
あくまで,小説版を前提とした仮定の文章である。
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※5
角川文庫版閃光のハサウェイを想定。
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※6
プラモデルSDガンダムGジェネレーション,ジェガン重装備型。
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※7
ダブルフェイクより,カザキ機。
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※8
劇場版機動戦士ガンダムF91より
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※9
CCA-MSV。
MS大全集(ver.1)で初出。
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※10
Bクラブ70号より。
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※11
コミック版機動戦士ガンダムF90より。
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※12
ゲーム,アドバンスド・オペレーションより。
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※13
CCA-MSV。
1/144ジェガンのインストラクションのイラストが初出。
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※14
ムーンクライシスより。
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※15
Bクラブ29号より。
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※16
Bクラブ29号より,その生産数は3000機未満とする記述がある。
そのため,現地改修機を含めるとかなりのバリエーションが存在することは間違いないだろう。
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※17
デベロッパーズより,MS-04の試作機を建造するために耐放射能工区を増築した,などかなりの設備投資が必要だったと思われる描写があり,実質的に04タイプの建造には,設備投資費を含めると05の比ではない金額がかかっている物と思われる。
また,デベロッパーズ最終話では,「メインスラスタはランドセルのように後付にした方が効率がよい」というセリフもあり,これを機体運用面だけではなくコスト面でも効率がよい,というように解釈した。
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※18
なお,RGM-79とMS-06のコスト差について言及した資料は現在の所存在しない。
しかし,諸説が入り乱れている現状とはいえ,MS-06が4000〜8000機程度,RGM-79が330〜3800機以上,という記述類からして,RGM-79の方が,生産数は少なかったであろうことは想像するに難くない。
「性能はザク以上」といわれるRGM-79のコストは,MS-06と比較して高いのか安いのか,非常に興味深い内容ではあるだろう。
また,RX-78のコストは,(RGM-79がMS-06並みだったとしたら)いかほどのコストであっただろうか。この資料が提示されると,連邦とジオンのMS開発におけるスタンスの違いがさらに詳細に考察できるようになるのだが・・・・
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履歴

ver.03/11/26 - 暫定版/旧MSコレクション解説より移動,解説追加。
ver.03/12/11 - 暫定版/検証項目の一部(未完成)を追加。
ver.04/01/08 - 暫定版/検証項目の一部(未完成)を追加。
ver.04/01/13 - 暫定版/項目3を脱稿。
ver.04/05/14 - 暫定完成版/項目4を脱稿。

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