第37話3章 「苦手な社会をなんとかしよう」
〜 苦手教科撃退作戦 社会の変 〜


中学の社会科は高校へ入学すると
ロボットアニメのメカのように
複数に分離して襲ってくる。

なんとか高校へ進学する前に
苦手教科の看板を取り外しておきたいものである。



社会科の化けの皮をはいでみると
結局の所
「暗記教科」である。

「暗記教科」である以上
頭脳の善し悪しに関係なく
「とにかくやればできる」教科である。

もっとも,中学の教科は全て
「やればできる」教科である。
しかし,社会や理科に関しては
「暗記教科」の性質は顕著になる。




ただ
教科担任の先生によっては
「社会科では各項目の暗記よりも
それらの項目の関係や関連を探ったり
考えたりすることが重要である」


おっしゃる方がいらっしゃる。

正解である。

社会科の知識は
断片的なマル暗記一本槍では
何の役にも立たない。

大切なのは「考える力」なのである。

しかし,しかし,しかし
それは,あくまで
「社会科が得意な生徒の場合」
もしくは
「苦手ではない生徒の場合」
なのであって

「社会科が苦手な生徒」
にとってみれば
「思考力だ」「考察力だ」「洞察力だ」
と言われても
社会科の知識がまったく入っていない
カラッポの脳ミソでは
何も考えることはできないのである。




「私は社会科が苦手」
と感じる中学生は
まずは
確実な
「暗記学習」から始めてもらいたい。


では,
「いったい何を暗記すればよいのか」である。

「地理」を例に話を進めよう。



高校入試に狙いを定めれば
おおよそ以下の項目は
「必修暗記事項」
と考えてもらいたい。


【地理の場合】

「気候グラフ(気温と降水量)」の見分けができるようになる。
特に
日本国内の場合は
「太平洋岸気候区」「日本海岸気候区」の区別
世界の場合は
「西岸海洋性気候区」「地中海性気候区」の区別


「農産物等の生産高の表やグラフ」から県や国を割り出す。
「おさえておきたい生産物ベスト16」

国内の農産物
「みかん,りんご,ぶどう,米,茶,もも」
世界の生産物
「小麦,綿花,米,コーヒー,カカオ,天然ゴム」
世界の資源
「石油,石炭,鉄鉱石,すず」

以上の16品目は,それぞれの生産県(国)トップ3まで
確実におさえておきたい。
特に,公立高校の場合
地元の有名な生産物があれば,同時にチェックしておきたい。


「日本の貿易(輸入)4品目」をチェック

「原油・鉄鉱石・綿花・石炭」
の4品目は生産国トップ3だけでなく
日本が何を(原油)をどの国から輸入しているか・・・
相手国トップ3までおさえる必要がある。



「5カ国の日本への輸出品目」をチェック

「マレーシア・インドネシア・カナダ・オーストラリア・ブラジル」

これらの国が,どんな品物を日本に輸出しているか・・・
いわば
各国が日本に輸出している名産品はチェックしておきたい。



まあ,地理に関しては,こんなトコロである。

ついでに歴史や公民・・・といきたいところだが
あまりにも情報量が多いため
今回のところは「省略」である。

徐々に「うらべん」あたりで紹介していきたい。

「地理」に関する「必修暗記事項」は
まあ,だまされたと思って頭にたたき込んでもらいたい。

模擬テストや実力テストで,その結果がハッキリするのである。

それでも疑わしい場合は
今までの模擬テストや実力テストの問題を調べてみてもらいたい。
結構,出ているハズである。




要は
「重要データのマル暗記」なのである。

歴史や公民の教科書を読んでいると
必ず
「太文字」と出会うハズだ。

まずは,そんな重要語句の意味をキチンとおさえてもらいたい。

できれば,暗記カードをつくり
表に「重要語句」
裏に「いくつかの関連するキーワード」

を書いていけばBestである。

副読本や問題集の最後についている
一問一答式のQ&Aの繰り返しドリルも効果的である。

そんな地道な「暗記作業」が
社会科の成績を飛躍的に向上させるのである。

そして,ある日
社会科が「苦手」でなくなったときに
「断片的な知識」をいろいろとリンクさせて
多種多様な「考察」ができるようになれば良いのである。

ホラ・・・なんだか
「やれないコトはないって」
感じがしてきたでしょ?



  

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