第37話2章 「さて,苦手な国語を退治しよう」
〜 苦手教科撃退作戦 国語の乱 〜


オレは国語がペケだからぁ!
まずは読書で攻めてみる!

近所の本屋で小説買って
家に帰って,読んでみた!

思わずハマって,その日は徹夜!

デンデンデデンデン・・・

洒落臭(しゃらくさ)い・・・のである。



国語が苦手な中学生は
決して読書などから攻めてはイケナイのである。

特にライトノヴェルの類(たぐい)は
いくら読んでも
国語力には直結しないのである。

ポテトチップスとコーラだけで
健全な肉体を育むことができないのと
同じである。



それはさておき

「では,どこから攻めるか・・・」
である。


答えは
「文法」
である。



「げげげっげっげ! ブンポウ?!!」
という
拒絶反応とも思われる
悲鳴にも似た声が聞こえてきそうである。

「間違いじゃないか?」
という声も聞こえてくる。

だが
間違ってはいない。

「文法」
である。


あの
「だろ,だつ,で,に,だ,な,なら」
の文法であり
「かろ,かつ,く,う,い,い,けれ」
の文法である。



まずは,
動詞,形容詞,形容動詞
「活用表」を暗記してもらいたい。

活用表をノートに写しながら
最終的に
「見なくても書けるようになるまで」
繰り返し書いて覚え込んでもらいたい。



動詞の活用表の場合
「あとに続く言葉」がキーワードになる。

よく
「ない,(よ)う,ます,た,×,こと,ば」
と覚えさせらるものである。

これらを活用表に
パッパッパッと書けるようになれば
「活用表覚え」も楽になるのである。

某参考書では
「内容マスター言葉」
という暗記法も紹介してあった。

ゴロ合わせの仕組みは自分で探ってもらいたい。



また
活用表が自力で書けるようになったら
「五段活用」「上一段」「下一段」・・・
などの仕組みや見分け方を
友達の
「国語の達人君」
じっくり説明してもらうと良い。

もちろん国語の先生でも構わない。

「なんだぁ,そ〜ゆ〜コトだったのね!!」

頭の中のモヤットが消え去ること間違いなしである。

中学の国語の文法の仕組みは
意外と簡単
なのである。



しかし
「覚えているべきこと」
が,キチンと頭の中に入ってないと
まるで外国の言葉を勉強しているような
気分になるものだ。

苦手な人ほど「活用表の暗記」から攻めてみるべきである。

ある程度,文法に自信がついたら
今までの定期テストの中から
文法問題にチャレンジすると良い。

あらあら・・・と
驚くくらい簡単に文法問題が解けるようになる。

これらは,長文読解力や漢字力を身につけるより
はるかに楽で確実に力を身につけることができるのだ。



文法の力にメドがついたら
次の攻めどころは「古文」
である。

古文も文法と同じで
異国の言葉を勉強しているような錯覚に陥る。

なんだかとても
「難解」な勉強をしているような気になるものだ。

しかし
そこが
オットドッコイなのである。

難しそうな(確かに古文の中身は難しい)古文の
勉強を始めようとしている中学校である。

いきなりハイレベルな文章を勉強するわけがない。

中学で出会う「古文」の内容は
とても簡単なものばかりなのだ。

それを「とっても難しいモノらしいよ」と
アナタにカン違いさせているのが
古文独特の
「古語」なのである。

今の言葉と似たような「古語」でも
意味が違ったりする。

また
現代の意味と違うからこそ
「試験問題」として出されるし
「ひっかけ」にも利用される。

敵の掘った落とし穴に
マンマと落っこちてしまう。

ちょっと勉強すれば
なんら迷うことはないのに
勉強しないで臨むと
「をかし」を平気で「おかしい」と答えて
デカデカとバッテンをもらってしまうのである。

多分,出題した方もビックリしているのである。
「今どき,こんな問題で引っかかるヤツがいるだな・・・」




さて,話を戻そう。

古典に臨むときに
必ずおさておきたい「古語」がある。

幸い,数はそんなに多くないので
ちょっとガンバって覚えてもらいたい。

【注】
よく出る語句の意味は
きちんと自分で調べておくのである。
(あいうえお順で紹介)

「あはれ」
「あやし」
「いたく」
「いと」
「うつくし」
「おどろく」
「げに」
「とく」
「ののしる」
「めでたし」
「やがて」
「ゐる」
「をかし」
「〜ぬ」(例)「(泣き)ぬ」
「〜ん」(例)「(思は)ん」



現代文法の活用表と同様に
ガンバで覚えて問題に臨めば
あらららら・・・古文って結構,読めるジャン!
となる。



文法と古文で「なんとかなる」と感じれば
あとはナンとでもなるモノである。

次のステップでは「接続語」に気をつけて
論説(説明文)を攻め
自分の感想を押し殺して小説(物語文)を攻める。

これで,苦手な国語も
「得意科目じゃないけど,そんなに苦手じゃない」教科に
変身するのである。

多大な努力の積み上げの上に
偉大なる勝利をつかみ取るのである。

ほらね・・・

「なんとかなるかな・・・」って気分に
なってきたでしょ!

やりさえすれば
なんとかなるものである。


  

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