第25話 「幸運をガッチリと受け止めるために」
〜 運も実力のうち? 〜



突然の「懐メロ」で申し訳ない

♪ 運がいいとか 悪いとか
人はときどき 口にするけど
そういうことって たしかにあると
あなたを見てて そう思う ♪


1975年 さだまさし作詞作曲
「無縁坂(むえんざか)」の一部である。

お父上,お母上にとっては
懐かしの青春ヒット歌謡である。



さて,テストを受けて
「運が良かった」とか「運が悪かった」という感想を聞く。

♪ そういうことって 確かにあると
結果を見てて そう思う・・・ ♪

のである。



「まくべん」は
「運」について次のように考える。


人生も勉強も同じようなものだとすれば
両方とも「山登り」のようなものだ。

「ファ○ト一発!」の栄養ドリンクCMをイメージしながら読むと分かりやすい。


せっせと山を登っていると
時々上の方から「幸運」という岩や
「不運」という岩が転がってくるのである。


「幸運」の場合は,がっちり受け止めたい。
「不運」という岩は,避けるか,
バコ〜ン!と打ち砕きたいものである。

ただ,この「幸運岩」を受け止める行為は
誰にでもできるものではない。

それ相応の「体力」がないと受け止められないのである。

体力不足の者が「幸運岩」を受け止めようとすると
押しつぶされてしまうという悲惨な結末が待っている。



例えば
テスト前夜に見た部分が
そっくりそのまま出題されたとしよう。


アナタがその問題を勉強していれば
「幸運岩」をがっちり受け止められるハズである。

教科書で見たけど
くわしく勉強していなかった・・・ならば
「幸運岩」は受け止めることはできない。



こんな「例え話」もある。

入試前夜に集中して勉強した問題が
試験にゴッソリ出た・・・としよう。

かなり
巨大な「幸運岩」である。

アナタはなんなく入試問題をクリアし
超ラッキーといえるほどの
ウルトラ幸運で高校に合格した。

しかし・・・
ハイレベルな高校の授業について行けずに
3か月で落ちこぼれてしまった・・・


この場合,「幸運岩」を,一見受け止めたように見えたが
結局,重さに耐えきれずに,押しつぶされてしまった・・・
ということになる。

宝くじで3億円が当たり・・・
根本から人生を狂わせてしまう人のようだ。



やはり,最終的には「体力(勉強体力)」なのである。



「私には全く,幸運が訪れない・・・」
嘆(なげ)く人もいる。

違うのである。

その人にも,数限りない「幸運岩」が
流れ星のように降り注いでいるのだが
本人が
全く気づかないだけ・・・のことである。

しっかり前を向いて
目標をもって生きていなければ(勉強しなければ)
「幸運岩」が転がってきても
気がつくとこは,
できないのである。



♪ 運がいいとか 悪いとか
人はときどき 口にするけど
めぐる暦(こよみ)は 季節の中で
ただよいながら 過ぎてゆくぅ〜 ♪

である。

<合掌…!>