第23話の17 どうして「○○科」を学ぶのか
〜 そして,もう一つのワケ 〜



徒然(つれづれ)なるままに
各教科の勉強の意味を考えてきたのである。

最初にお断りしたとおり
これは「まくべん流の考え方」によるもので
まくべん的価値観によるものである。
決して「正解」ではない。

アナタの学校や塾の先生が
それぞれの
教科を学ぶ意義を教えてくれているならば
素直にソチラを尊重すべきである。

同時に様々な先生方から
「学ぶ意義」を聞き
最終的には
「自分なりの学ぶ意義」にたどり着けばよいのである。



しかし
不幸にもそのような先生に出会えず

そして
まくべん流の考え方にも
「もう一つ納得がいかない・・・」
と感じている中学生がいたら

最後に次のような
「意義」を伝授したいものである。



「なぜ,それぞれの教科を学ぶ必要があるのか」

それは・・・

「騙(だまさ)されないためである」


勉強したことをネタに
人を騙すようになるのは
外道であり非道であり論外である。

しかし,
世の中には様々な人間がいる。
その中には,人を騙して生きている人間もいるのも現実である。
悲しいことであるが・・・事実である。

また,悪意はなくても
知らないうちに人を騙してしまうことがある。
これは,
にでもある
まくべんも,その一人だろうと,常に自壊している。



そんな世の中で
騙されないための一番簡単な方法は
「他人を信じないこと」であり
「いつでも他人を疑ってかかること」である。

でも,それでは人生,空しすぎる。

人に生まれてきたからには
人を信じて生きたいものである。




そこで,各教科の勉強が必要になってくる。

各教科で得られる「知識」「考え方」
それらを基に,自分の頭をフル回転させ
他人の意見を聞き,アドバイスをもらい
最後は自分で判断する。

言葉の力(国語・英語)
世の中や自然の仕組み(社会・理科)
数や図形の取り扱い方(数学)
芸術を感じ,読み解く力(音楽・美術)
運動や健康に関する知識(保健体育)
物作りや暮らしに関する技能(技術・家庭科)


それらの習得がイイカゲンであれば
簡単に人から騙されてしまうのである。

それでも,それらの力を高めることを頑張らずに
「もう騙されない」
と誓わなければならないときは

「もう,誰も信じない」
と覚悟を決めるときでもあり

「誰かを騙してやろう・・・」
と考え始めるときになるかもしれない…。