第23話の11 どうして「理科」を学ぶのか 2
〜 ワレワレハ宇宙人デアル 〜



昔の宇宙人はチョー凶悪だったのである。
週替わりで地球に攻めてきた。

全盛期には,1週間に3〜4回ほど
地球は侵略の危機に曝されていた。

彼ら(宇宙人)は,一部の友好型宇宙人を例外として
巨大怪獣を操り,世界中を破壊し続けたのである。
とりわけ,我が国(特に首都)の被害は甚大なものであった。

幸いにも偶然にも
地球に長期滞在(進駐)中の別の種の宇宙人によって
その危機は何度も回避されたのである。

それにしても未曾有の時代であった。
(一部は現在でも休日の早朝に局地戦が続いているようである

それほどまでに,この「地球」は魅力的なのであろう。

「地球」に生まれたことに,深く感謝である。



さて,せっかく「地球」に生まれたのだから
より良く「地球」で暮らしていきたいものである。

そこで

「地球」や「宇宙」など,「自然のこと」について
より深く知ることが大切になってくる。


「自然のしくみ」を詳しく知ることによって
ワレワレ人類は
「より良い暮らし」を手に入れてきた。

天気の仕組みを知り,予想して暮らすようになった。
お陰で,様々な自然災害による被害を小さく抑えつつある。。

地球を作っている物質について,よく調べた。
お陰で,様々なエネルギー源を手に入れることができるようになった。

動物や植物のことについて,これまたよく調べた。
お陰で,動物や植物との付き合い方や,共に生きる方法が分かってきた。

自分のカラダの事について,よくぞ調べた。
お陰で,生命の誕生の仕組みや病気への対処法が明らかになってきた。

その他,数え切れない「自然のしくみ」を知ることで
数え切れないくらい
「より良く暮らす」ようになった。



しかし,最近になって
人類が「より良く暮らす」ことが原因で
地球が壊れかけていることも分かってきた。


特定の動植物の絶滅や
地球温暖化などの環境問題などである。

ワレワレ人類が,地球を「自分の家」「自分の持ちモノ」と勘違いし
結構,好き勝手にやってきた結果であるようだ。


地球は人類の「持ち物」ではない。
ワレワレ人類は
地球の「住人」に過ぎないのかもしれない。

大家さんである「地球」さんの機嫌を損ねると
追い出されてしまうかもしれないのである。

それでは住むところがなくなってしまうのである。
サイドセブンの完成までにはまだまだ時間がかかりそうである


そんなワレワレ人類の立場からモノを考えてみると
ワレワレはもっともっと「自然」の仕組みを知る必要がある。

「より良い暮らし」を目指しながら
地球の・・・,いや「宇宙の良き住人」として
自然と「共存・共栄」の道
探し出さなければならないのである。



気がついてみると
ワレワレ人類も「宇宙人」の一種である。

アナタが「理科」を勉強するのは「宇宙人としての義務」なのかもしれない。



しかし,なんである・・・
ワレワレ人類だけは,
60年代にTVに頻繁に出没している
「宇宙人」のようにはなりたくないものである。

そして
「宇宙塵(じん)」にもなりたくないのである。

(なんだか,ちょっと,なりかかっているような気もする・・・)