第8話 「ボクの夢は世界征服」
本気な夢が勝負の分かれ目!


昔,少年Zに「君の夢は何か」と聞いたら,「世界征服」という答が返ってきた。
 ずいぶんデッカイ「夢」である。
たぶん諸君の中にも似たような答を出す者がいるだろと思う。
(「まくべん」はこんな答えは大好きだ)



昔,A国の田舎町に少年
(オー)がいた。
少年の夢は「空を飛ぶ」ことだった。
それを聞いた周囲の人々は彼を見て笑った。

「本気か?」と聞かれた
はマジメな顔で言った

「本気だ」

 彼は成長し,兄と共に人類初の動力付き飛行機で空を飛んだ。
「夢」は達成された。
1903年12月17日

さらに
は「飛行機を売って大金持ちになろう」と次の夢を立てたが,
最終的にその夢は達成されなかった。
(商売は苦手だったようである。)

もしもあのとき,周囲から「本気か?」と聞かれたときに少年
が,
笑い顔で「冗談だよ〜」と笑っていたら,
飛行機の歴史は大きく変わっていただろう。

は,周囲に笑われながらも「本気」だった。



「夢」を考えるときに
この
「本気」のレベルが重要になるのだ。

 アナタは「本気」で立てなかった自分の「夢」に
自分の全てをかけることができるだろうか。

「夢」実現に周囲の人の協力が必要なとき,
「お願い」できるだろうか。

「本気」で立てない「夢」には他人は冷たい。
それより,真っ先に
自分が逃げ出してしまうものである。

 夏休みなどに,自分の立てた目標や計画が
なかなか実現できずに苦しんでいる人は,
大部分がこの「本気」に問題がある。
(「まくべん」もそうだった。人には言えない)



 さて,「本気」で夢を作ったら,
次はそれを他の人に
宣言するとよい。
でも,これがなかなかハズカシイのだ。

 「そこまではできない」と感じる人は,せめて友達に話せばよい。
「本気」な自分の夢を話せる人は,親友と呼べる友達か,
将来「親友」になる可能性の大きい友達である。

 「そんなこと絶対にできない」という人は,
全てを自分一人で孤独に戦い抜く覚悟をすることである。
「思いの強い人」にお勧めの方法である。

 ともあれ,
「夢は世界征服」と述べた少年Zの「夢」だけは
何とか
かなわないでほしいものである。


あれ? 今回の話題は「良い目標」についてじゃなかったか・・
「まくべん」は時々オカシイ。