第27スキル
「最強の時間管理人への道(その参)」
〜 埋蔵金ならぬ埋蔵時間を発掘する 〜
より良い「時間の過ごし方」のための
もう一つの重要ポイント…
それは,
「スキマ時間の活用」
である。
しかし,
活用
するためには
まずは,
スキマ時間
を
発見
しなければならない。
スキマ時間というものは「埋蔵金」のようなもので
ただ,なんとなく探し回っても
なかなか見つけることはできないのである。
細心の注意をはらい…
自分の生活を,注意深く観察することで
ある瞬間…
「はっ!」
と
発見できるモノなのである。
まさに,
「埋蔵金」
ならぬ,
「埋蔵時間」
なのである。
自分の24時間の中に
どれだけの
「スキマ時間」
があるか
是非とも探索していただきたい。
それでは…A君の生活を例に
A君の
「スキマ時間」
を見てみよう。
A君の一日の生活時間は24時間(これは当たり前)。
A君の睡眠時間は6時間。
起きている時間は18時間となる。
A君は朝8時から17時まで
学校
で過ごす。
残り時間は9時間となる。
毎日ではないが,週に2回ほど
塾
に通っているので
塾の時間を2時間差し引いて
残りは7時間となった。
さて…ここからさらに
食事
の時間や
お風呂・トイレ
の時間などの
一般的な生活時間を2時間ほど
ザックリと差し引くと
5時間が残るのである。
(塾のない日は7時間である)
さて,肝心のA君の
家での勉強時間
であるが
仮に…3時間としておこう。
すると…
2時間
が残る計算である。
これが,A君の
「スキマ時間」の埋蔵量
となる。
ただ,この「スキマ時間」の2時間は
ド〜ン
と
大きな塊
(カタマリ)で存在しているワケではない。
生活のあちらこちらに,小さな時間として
バラバラになって入り込んでいる。
また,
もっと細かく
見るならば
学校
で過ごす朝8時から17時までの9時間の中にも
けっこう
多くの「スキマ時間」
が隠れている。
学校に到着して授業が始まるまで…。
10分程度の休み時間や昼休み…。
授業が終わって部活が始まるまでの時間…
部活が終わって校門を出るまでの時間…
これらを合わせると,
実に
2時間以上
の
「スキマ時間」
が埋蔵されているのである。
それらの
「スキマ時間
」が
有効
に
活用
できれば
勉強
だけでなく,
遊び
も充実するハズである。
例えば…
5分間ずつ3回の単語カード学習ができれば
家での勉強時間を
15分間短縮
できる。
6回
チャレンジできれば,
30分間が節約
になる。
毎日30分間
を
1年間
積み上げれば
180時間以上の単語学習
ができる計算になる。
現在のところ,中学生が3年間で学習する
英単語
は
1200語程度
である。
180時間(10800分)かけて勉強できれば
十分に
「楽勝」
のレベルである。
また,英単語の暗記は,
まとまった時間で集中的に勉強する
より
短時間の勉強を何回も繰り返した方が
効率的
なのだ。
まさに,一石二鳥の勉強法である。
ただ…最初にも書いたとおり
生活の中の埋蔵スキマ時間は
「堀だそう」
という気持ちで観察しなければ
絶対に見つけることはできないのである。
まるで,商店街を歩いた後に
「さて,何人の人とすれ違いましたか」
と聞かれても
「はぁ〜?」
となってしまうのと同じである。
大切なコトの多くは「見よう」としなければ,
絶対に「見えない」ようになっているのだ。
さて,アナタの生活の中の「スキマ時間」を
自分の力で
見つけ出してもらいたい。
まるで,本棚の裏に息を潜めて隠れている
小さな
ゴキブリ
を探しだそうとする
アナタの鋭い「観察眼」で…。
「あ,一匹,めっけ!」
と思ったら…
100匹ほどのゴキブリが
サワサワサワ〜っ
と出現するであろう。
真夏の夜の悪夢
である。
ゴキブリに場合,「スキマ時間」のように
まったく
有り難くない
のである。
そんなこんなのジタバタを経て
最強の時間管理人への道を邁進していただきたい。
<まだ,つづくぅ…>