第25スキル
「最強の時間管理人への道(その壱)」
〜 だって時間がないんだもん…のアナタへ 〜



自分がやなきゃならないことがあって
それが達成できなかったときに
人は,それを時間のせいにすることがある。
「時間がないから…」という「決まり文句」は
私たちの生活の中に,綺羅星の如(ごと)くあふれている。

「宿題をする時間がなかった…」
「勉強する時間がない…」
「時間割を調べる時間がなかった…」
「時間がなかったので,朝食を食べてこなかった…」



さて…,ここで少し考えてみよう。
「時間がない」のはしかたのないコトであり,
どうにもしようのないコトなのであろうか?

そして,何かが達成できなかったときの
「言い訳」にしてもよいコトなのだろうか。



そもそも…である。
時間は,森羅万象の生き物に平等に与えられている。
地球上に生息する生き物すべてが
「一日は24時間」という時間の分け前を享受している。
「ワタシの一日は25時間だよ…」という人は
まず,
いないのである。

さらに,現在のところ…
「時間」を自由にコントロールする技術はない。

時間の進み方を速くしたり遅くしたり
未来や過去を行ったり来たりすることはできないのである。



だが…
(はい,ココが最初のポイントだね)
時間の過ごし方
は…
コントロールできるのである。

決められた時間で,セッセと仕事をすれば
多くの仕事をこなすことができるし
ボ〜〜〜〜っとしながら仕事をすれば
こなせる仕事は少なくなる。

勉強も同じなのだ。
同じ時間の勉強でも
「集中力」が異なれば
当然,成績も異なってくる。

これは,一見,
学力集中力による「差」に見えるが
実は,もう一つの能力…
「時間管理能力
による影響が大きいのである。

「時間管理能力」とは,
時間をどれだけ有効に利用できるかを問う
もう一つの「能力」なのである。

「時間がないかったから…」を連発する人
本当に時間がなかったから…ではなく
自分の時間の過ごし方を管理する
「時間管理能力」が乏しかった
のである。



実は,この
「時間管理能力」
勉強だけでなく,仕事や生活において
とても
重要なものなのである。

「時間管理能力」に乏しいと
まず,
自分の目標が達成できない…。
次に,
時間内に仕事を終えられない…。
つまり,

社会的に信用が得られない…
という
大変にして
悲惨な結果を招くことが多くなるのだ。

社会では…
「時間がなくてできませんでした」という「言い訳」
「私には自分の時間を管理する能力がありません」
という意味に受け取られてしまうのだ。
実に
恐ろしい評価をされてしまうのだ。
社会人にとっては,かなりの
ダメージである。



さて,そんなこんなに重要な
「時間管理能力」であるが…
ちょっと
意識して生活することで
グ〜ンと
レベルアップさせることができる。



先ず心がけるべきは
「カレンダー」と「時計」を意識して生活することである。

時々
「時間に追われて過ごすのはイヤだ」という人もいるが
「時間に追われる」のではない。
「時間という波を乗りこなす」
という構えで臨みたい。

結果的に
時間管理能力に乏しい人は
時間に追われることになるだけのコトである。



次に,自分で自分の生活に
「締め切り(タイムリミット)」
を設定することである。

「よし,何時何分までには朝食を食べ終わろう。」
「何時何分までには教室に入ろう。」
「よし,この宿題は何時何分までには終わらそう。」
「あ,そのためには,何時には勉強開始だな…。」


そんなふうに
「締め切り」から逆算して
行動開始するようにするのだ。

目指すべきは
「最強の時間管理人」
である。

アナタの生活が
かなり,
メリハリのある生活に変わるハズである。

<つづく…>






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