第22スキル
「成功がもたらすもの」
 〜 そして本当の敵が現れる 〜



成功したら・・・うれしい。
成功したら・・・やった〜・・・である。
成功したら・・・幸せになれる・・・

とは限らないのである。



何かにチャレンジするからには,絶対に成功したい。

テストなら,よい成績を修めたいし
スポーツの試合なら,絶対に勝利したい。
ボランティアに取り組めば,「ありがとう」と言われたい。
ゲームなら,ラウンドをクリアしたり
ハイスコアを出したい。
恋愛ならば,すてきな彼氏や彼女と
是非ともウマくいきたいものである。

成功は憧(あこが)れである。
成功は希望である。
成功は羨望である。

なんとしても成功したいし,
成功して幸せになりたいものである。

ん? しかし,ちょっと待って・・・である。
成功したら,幸せになれるのであろうか。
成功したら,望みは叶うのであるが
はたして,幸せになれるのだろうか。

成功の先に待っているのは
いったい何なのだろうか?

成功したら,いったいどうなるのだろうか??



かの有名な
マザー・テレサ女史のお言葉である。
(マザーを知らない人は人名辞典で調べるのだ。)
(是非とも知っておきたい人物の一人である。)


「もしあなたが成功すれば
偽りの友人,そして本当の敵が現れる。」




ほうほう・・・なんとも恐ろしげな言葉である。

「偽りの友人」とは,ナンなのか?
「本当の敵」とは,ナンなのか・・・とても気になる。



また,歴史家の
アーノルドトインビー氏はこう言っている。

「成功ほど失敗をもたらすものはない。」

う〜ん・・・こちらもちょっと難解である。



そして,さらに
誰が言ったか定かではないが,こんな格言もある。
「人々は何が成功をもたらすかには大きな興味を持つが
成功が何をもたらすかには,
さして興味を示さない。」


ふむふむ・・・これはまた意味ありげである。



まあ,だいたいのところでまとめるならば・・・

「成功は,ロクな結果をもたらさない」
ということらしい…。

成功は誰もが望むものであるが
一度成功を手にした人間は
その成功で
自信を得る。

自信を得るだけならヨイのだが
人間は悲しくも哀れなところがあり
成功によって
調子にのってしまい
自分の本当の力(実力)を見失ってしまうのである。

つまり
自信過剰とか慢心とか
いい気になってしまうものである。
「俺ってグレイト!!」というやつだ。
だから,
心にスキができるのだ。



マザーの言葉によれば
そこに「偽りの友」が寄りつくのである。
成功者に近づけば,なんらかの得になるという
打算的な考えで近づいてくる人々である。
「虎の威を刈るオオカミ」だったり
宝くじが当たると
急に親戚が増えたりするような現象のことだろう。

その「偽りの友」の出現は
成功したアナタをますます調子にのらせるのだ。

そして,いつか
本当の敵が現れる・・・。

それは
「失敗」という敵だったり
アナタをつぶそうとする
本物の「敵」だったり
次にクリアしななければならない
「壁」だったりする。

成功した者は
十分に気持ちを引き締めて
威張ることなく,次の目標を見据えて
進むことが大切ですよ・・・といった
戒(いまし)めの意味を持つのだ。

我が国にも有名なことわざがある。

「勝って兜(かぶと)の緒(お)を締(し)めよ。」

成功は,そんな意味で
失敗のモトなのである。



しかし,マザーは偉大なのだ。
先の格言には続きがある。

「もしあなたが成功すれば,
偽りの友人,そして本当の敵が現れる。
それでも,成功しなさい」と・・・



これからの諸君の長〜い人生において
なんとも元気の出るありがたいお言葉であり
味わい深いお言葉である。

「それでも,成功しなさい。」

ホラね!
「成功」という言葉が
結構ディープに響くようになったでしょ!

「勝利」とか「合格」とか「達成」とかも
同じくディープな言葉なのよ!!






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