第6スキル「現代中学基礎日常会話講座 4時間目」
 〜 「自慢話」警戒警報発令 〜



「相づち」
「頷き」
相手の話をキチンと聞き

「オウム返し」
話を盛り上げることができるようになった
アナタ・・・。

いよいよ
自分の話を「展開」する段階である。

が…ちょっと,その前に…
である。

ナンダカンダと自分の持ちネタを披露するシーンでは
ちょっと気をつけたいことがある。

それは
自分がしゃべっている場面の90%が
「自慢話」
になっているコトである。



「自慢話」は色々な意味で厄介(やっかい)である。

自慢話をしている間
「話し手」は
「最高の気分」になる。

自分が体験したこと
友達から聞いたレアな情報
友達の友達が体験した
摩訶不思議(まかふしぎ)話に
荒唐無稽(こうとうむけい)話
近い将来み〜んなが知る定めの
「ココだけの話」

これら全てが「自慢話」の範囲に入るのである。



例えばアナタの友達の友達が
知り合いの芸能関係者から聞いた
人気タレントの裏話を披露したとしよう。

自分が興味のある内容なら
かなりの時間
相手の話に耳を貸すことができるハズである。

しかし
興味のないコトだったなら…
単に相手の
「自慢話」に延々と付き合わされることになる。

普通の人間にとって
相手の自慢話に
延々付き合わされるコトは
「苦痛」なのである。


「苦痛」を無理していると
やがて
「嫉妬(しっと)」「軽蔑(けいべつ」という
邪悪な心が頭を持ち上げてくる。

「なによ,いい気になっちゃって」
とか
「ちょっと,シッタカってさぁ〜」
という感情である。



自分は「気持ちよさ」の中で
「自慢話」を披露しているに
聞き手は殺伐(さつばつ)とした心持ちで
話を聞いている状態が発生するのである。

ココで
「相づち」「頷き」「おうむ返し」
のスキルを身に付けた中学生なら
十分に相手の「自慢話」に対応できるのであるが
そうでない一般の中学生の場合
一気にテンションが下がり…
いや
「下がる」どころか「逆ギレ」して
「なによ,いい気になっちゃって」
とか
「ちょっと,シッタカってさぁ〜」
という感情に引きずり込まれるのである。

嗚呼,恐るべしは
「自慢話」である。

「自慢話」は
用法・用量を守って
正しくお使いください・・・

なのである。



しかし,ナンである。

ちょっと
気を遣って
相手の自慢話にお付き合いするコト
実はこれが
「相づち」「頷き」「おうむ返し」
の技の根拠だったりする。

自分が相手と気持ちよく話をするには
先ず
相手に
「心地よい会話の環境」を提供する。

それが最終的には
自分のための会話術の
基礎・基本
なのである。

要は
思い遣(や)り
なのである。



え?…重い槍?

すんませんね〜ぇ…。
この歳になると
ど〜しても,ジッとしていられなくてね〜ぇ。
サラッと受け流してくだせぇ。




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