第5言 「完全な組立」
【 今回の名言 】
1 レンチやドリルは、必要なとき道具箱にない。
2 組み立てには、たいてい手が三本必要である。
3 余ったナットとボルトは、絶対に合わない。
4 組み立て手順を練れば練るほど、何かひとつ間違えると大変なことになる。
マーフィーの法則より
【 まく説 】
機械が好きで
一度でも分解や組立を経験した人なら
「ダヨネ ダヨネ」と納得してしまう格言である。
だから,そういう失敗を避けるべく
計画を立て,準備をし,努力を重ねるのである。
しかし,それでも失敗は起こってしまうものである。
「あれだけやったのに・・・ナゼ!!」
と叫びたくなるような気分になる。
勉強にしても同じようなことが起こる。
必死にやったのに・・・
努力したのに・・・
頑張ったのに・・・
最悪の結果になってしまうことがある。
人は,そんなときにあきらめたくなる。
そして,そこで,ホントにあきらめてしまう人と
上の格言を口にしながら
「まあ,こんなこともアルさ」と
気分を切り替え
次の目標に向かって努力する人に別れるのである。
そんな精神安定剤としての効き目を持った
不思議な「お言葉」である。
努力の上での失敗に遭遇したとき
「まくべん」もお世話になっている「お言葉」である。
【 まくげん 】
1 レンチやドリルは,必要なとき道具箱にない。
だから
普段から道具箱を整理するのは無意味である。
2 組み立てには,たいてい手が3本必要である。
だから
組み立ては,手が3本になってから行うべきである。
3 余ったナットとボルトは,絶対に合わない。
だから
そんなときは最初から見なかったことにする。
4 組み立て手順を練れば練るほど,何かひとつ間違えると大変なことになる。
だから
最初から,計画など立てる必要はないのである。
では,困るのである
いつまでたっても,完全な組立はできないのである。