第1笑  お説教 「言葉」を考える


テスト勉強を頑張ったご褒美に,ささやかなお説教とお笑いである。

新聞で「若者の流行語」が話題になっていた。

「キモイ,ビミョー,イミフ,キショイ,ウザイ」等である。

日常会話での使用をめぐって,賛成派,反対派が意見を交えていたのである。



 賛成派は「友達同士の会話に役立つから使うのは当然だ」と,
反対派は「日本語の乱れを許せない」「若者の言葉が理解できない」と主張していた。



「まくべん」は「言葉」を問考えるとき,よく「お金」に例えて考える。

なぜなら,「お金」は人々の間で,「共通の価値」で交換されるからである。

アナタが買い物をするとき,お金を支払う。
ノートを一冊買うのに,百円支払うとしよう。
するとお店の人はノートと百円を交換してくれる。
これは,アナタとお店の人の「お金」の価値が同じだからだ。
お店の人が「お金なんて何の価値もない」と思っていたら,交換してくれないのだ。

アナタが海外旅行に行って,砂漠の中のお店で日本のお金をを払っても,
きっと水を手に入れることはできない。
銀行でその国のお金に両替して,払わなければならない。
砂漠の国の人にとって,日本のお金は,ただの「紙」なのである。



言葉も同じだ。外国へ行ったら,日本語は通用しない。
流行語も同じなのだ。
「ウザイ」の意味をキチント理解し合っている人の間でしか通用しないのである。

しかし,やっかいなことに「流行語」には「キチントした意味」がない。
あなたは「ウザイ」の意味をキチンと説明できるだろうか。
できたとして,友人の説明した「ウザイの意味」と全く同じなのだろうか。

そんなことは,あり得ないのである。
(このアリエナイは正しい使い方である。)

だからといって「まくべん」は「流行語絶対使用禁止」を主張する気持ちはない。
流行語を使うのは,楽しいし,なんだか自分が時代の先端を歩いているような気にさせてくれる。

しかし,十分に気をつけてもらいたい。
最初に書いた「キモイ」等の言葉は,
「自分がどのように感じているか」を表現する言葉たちである。
すなわち,会話の相手に
「私は今,○○のことをキモイと感じています」という自己主張なのである。

自分の心の中を,相手に見せる言葉なのである。

気の許せる友達同士なら,それもいいだろうが,
「意味を理解」していない,「その他」の人々は,確実にアナタのことを「別の目」で見るようになる。

そして,アナタが意識していないところで
「アナタに対する大きな誤解」をしてしまうのである。

流行語を意識して使っているのなら,それもイイだろう。
ワザと「誤解」を招くように努力しているのなら,大いに結構である。

しかし,無意識に,自然に口に出てくるようなら,
十分に注意した方がよい。

アナタの周りで,アナタの
品位,信用,評判,評価,人気
は確実に削り取られていくだろう。

だから「まくべん」は,そのような言葉を
「(紙ヤスリのような)ザラついた表現」
と自分の中で戒めている。

 他人に対して自分の心の状態を表現するには,あまりにも下品な言葉達である。

合掌・・・


あら・・・今回は笑えなかったのである・・・(反省)


  

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